🌹 「親孝行」~頂いた命を大切に、生かされ、生きる 教会長 岩間由記子(『佼成』令和7年6月号「会長法話」を拝読して)

DSCF2803~2 青葉若葉の頃、窓を開けると梅雨を前にお日さまキラキラ風はサラフワいい感じです。
 令和7年の本部参拝が3月20日「第一回米寿参拝」トップバッターに。6月「朔日参り」南 ブロック(岩沼西・岩沼東・南・角田・白石)の皆さまがバス2台で出発しました。は、中央ブロック(泉北・泉西・中央・青葉)の皆さんですね。楽しみです。お迎えくださるご本仏さまは、どんなお顔に見えるでしょうか。どうぞ、会長先生と目線を合わせて、お祝い申し上げてくださいませ。

『佼成』6月号の会長法話「親孝行」とは何か

・人を憎まず、争わず
 先月5月号「父母あればこそ」のご法話の中にあったように、宇宙の誕生にまでつながる壮大な命の歴史のなかで、何一つ欠けることなく結ばれた縁、そして命のバトンリレーよっていまを生きる私たちです私たちにとって「親孝行とは何か」を考えること親や先祖をとおして自分の命の根源を見つめ、未来に向けていま、自分に何ができるかを問うことでもあるということです
 「孝行」の「孝」の字は「老」と「子」の組み合わせによる文字で、年長者から若い人への「連続」が断絶せず、大切なことが継承されて一つに結ばれる「統一」を示すそうです。
 日ごろ私たちができる親孝行は、親子はもちろんあらゆる人間関係において我欲や争いによる断絶がないように身を慎むことでしょう。

・親不孝という殺生
 私たちも亡き父母を慕う気持ちが溢(あふ)れ、時に切なさに胸が突かれ感傷に浸るいっぽうで、ともすると生んでくださった親への感謝を忘れ、容姿を嘆いたり、思うまかせない人生を恨んだりしがちです。
 それは、授かった命に感謝できない親不孝でもあって、「不殺生戒をおかすことになる」といわれます。(そこまで、そのように気が付いていなかった私。)
 曹洞宗(そうとうしゅう)の余語翠巌師(よごすいがんし)は、
「天地いっぱいの命」をそのままに生きる私たち、つまり仏性そのものである私たちの人生は、分け隔てなくいずれもすばらしく、意義のない人生も意味のない存在もこの世には一つもない
と断言されています。

自分や自分の人生に「是非をつける」ことは根源の命を顧みない殺生、つまり五戒の一つである不殺生戒をおかすことです。
 自分や自分の人生に「是非をつける」ことは、自己否定することであり、自分の存在を見失っていることともいえます。「自己の存在」を充実するには、言葉を換えると命を生かすこと、賜った命を大切に生きること。生きることを止めない、続ける、殺生しないことです。そこで、「私たちは、どう生きるのか」その問いがまさしく「親孝行」とは何か

 怒りや不満といった自我むきだしの心できるだけ抑えて人と争わず仏性そのものの自分を信じて、ものごと仏(真理)のはたらきのまま素直に受けとめることが、私たちにとっの親孝行となります。
 人間を含む大自然の営みは、休むことのない進歩・向上と創造を原則としますから、分の成長とともに時代を担う「人を植える」ことも重要な責務で、それも過去から未来へとつづく命の連鎖に向けた親孝行といえます。

 今年は、本部参拝が再開いたしました。多くの皆さまと再会のチャンスを頂戴しています。出会いを楽しんでみましょう。身近な家族、職場や友人とも新たな出会いをしてみましょう。出会いに感謝

 人のを生(しょう)を 受くるは難(かた)く やがて死すべきものの いま生命(いのち)あるは有難し
 正法(みのり)を 耳にするは難く 諸仏(みほとけ)の 世に出づるも 有難し(『法句経』)

 令和7年の折り返し、自分と自分以外の周りの方々を「忠恕(ちゅうじょ)」忠:自分の良心に忠実に。恕:他の人に対する思いやり、共感をもって。一日一日を過ごして参りたいと思います。今月も元気に楽しんでお稽古しましょう

令和七年六月

立正佼成会仙台教会
教会長 岩間由記子

2025.06.紫陽花(決定)

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