【第3回】この世界の仕組みを理解すれば人生がより楽しくなる!! 平塚真弘(東北大学大学院 准教授)
- 2016/12/28
- 自分を創る
第3回
この世界の仕組みを理解すれば人生がより楽しくなる!!
― 宗教観を素粒子レベルで紐解いてみる ―
平塚真弘(東北大学大学院 薬学研究科 准教授)
◇なぜ4代前の先祖まで供養するのか?
仏教では、「4代前のご先祖様まで供養しなさい」とよく言われます。なぜ、3代や5代前ではなく、4代前までなのでしょうか?私の仮説を紹介しましょう。
自分の体の設計図(遺伝子配列)は、両親(1代前)から半分(50%)ずつ遺伝します。その両親の遺伝子配列は、自分の祖父母(2代前)から遺伝しているので、自分の遺伝子配列は2代前の4人の祖父母から25%ずつ遺伝しています。この計算を続けると、3代前からは12.5%ずつ、4代前からは6.25%ずつ、5代前からは3.125%ずつとなります。
科学の世界では、5%以下のことは偶然でも起こり、5%以上のことは必然にその確率で起こると定義するのが一般的です。したがって、私たちの体は4代前までのご先祖様の遺伝子配列の集合体なので、その人たちの遺伝的特性(体質や性格)を持ち合わせた同じカテゴリーの存在と言うわけです。
今後のコラムで述べますが、思考は時空を超えて伝わると考えられます。現在、私達が「ご先祖様を供養しよう」と思考したエネルギーは、少なくとも4代前のご先祖様までには、共鳴しやすくなっていると想像できます。
ちなみに、10世代前→1024人、20世代前→104万8576人、40世代前→1兆995億1162万7776人のご先祖様がいて、1人でも欠けると今のあなたは存在しません。
(第4回に続く。次回更新は2017年2月1日です。どうぞ、お楽しみに!!)
【著者プロフィール】
宮城県女川町出身。石巻高校卒業後、東北大学大学院修了。
大学院卒業後は東北大学医学部助手、東北薬科大学講師、スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員等を経て、現在、東北大学大学院薬学研究科准教授。薬学博士。