仏さまを描いてみよう!! 〜癒しの仏画教室〜第2回「如意輪観音」

第2回 「如意輪観音」

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 まるで何かを考えているようなお姿が印象的な如意輪観音さま。私達をあらゆる苦しみから救いだしてくださるお慈悲深い観音さまです。
 仏像としては「二臂」(にひ、二本の手)と「六臂」(ろっぴ、六本の手)のものが多いのですが、今回は、母性愛に溢れた、より女性的な六臂の如意輪観音さまを描いてみましょう。
 如意輪観音さまを描く楽しみの一つは、手足のポーズや手に持っている物です。
 では、右手から見てみましょう。
 上から一番目の手は手のひらを頬に当てています。これはどうやって衆生を救おうか考えているところです。
 二番目の手は、「如意宝珠」という特別な力を持った珠を手のひらに乗せています。この宝珠は財宝を“意の如く”に取り出せるものとされ、如意輪観音の「如意」はここからきています。
 nyoi_docx_pik2 三番目の手は、下方に伸ばして「数珠」を持っています。
nyoi_docx_pik3 次は左手です。
 一番上の手は人差し指を天に向け、その指先に「法輪」を乗せています。
この輪宝を回すと全ての心の惑いや悩みを打ち砕くことができます。如意輪観音の「輪」はここからきています。
 二番目の手は「蓮華」を持っています。これは、私たち一人一人が持つ尊いいのち=仏性を表しています。
nyoi_docx_pik4 三番目の手は、腕を下に伸ばして掌を下に、抑えるような形になっています。これは、悪魔を降伏させる意味をもっています。
nyoi_docx_pik5 ちなみに右脚はひざを立てて蓮台の上面を踏んでいます。これはいつでもすぐに立ち上がって、苦しむ人々を救ってくださる姿勢をとられているわけです。
(次回は、奈良・興福寺の国宝として有名な「阿修羅像」を描いてみましょう)

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