「一食を捧げる運動」仙台教会の取り組み

「一食を捧げる運動」仙台教会の取り組み

立正佼成会 仙台教会
「一食を捧げる運動」推進委員長
鹿内敬祐

仙台教会の取り組み

 一食を捧げる運動とは「世界のみんなが幸せになってほしい」と祈り、世界の各地で貧困や紛争にあえぐ人々の空腹のつらさを自分の痛みとするために自らも食事を抜き、その食事の代金を各自がその都度募金箱に入れていきます。そうして集められた募金を貧困や紛争にあえぐ人々のために活用する運動です。
 仙台教会では毎月1日、15日、そして東日本大震災の月命日にあたる11日を「一食を捧げる運動」の実践日とし、一食分の食事やコーヒー、お菓子などの嗜好品を我慢してその代金にあたる金額を募金しています。11日を実践日としたのは、震災で亡くなられた方のご冥福と被災された方の1日も早い復興を祈る心を強くしたい、震災を忘れないという思いからです。仙台教会の多くの会員の皆さまのご努力とご協力により、昨年度は仙台教会として1,477,908円を献金することが出来ました。
 また、昨年度は献金の一部をNPO法人冒険あそび場せんだい・みやぎネットワークさんへ寄付させて頂きました。こちらは「あそぶ」「つなぐ」「そだつ」をテーマに、子どもの声がはずむ豊かな地域づくりに取り組んでおられる団体で、特に震災後は遊びが持つ「心のケア」の役割や、コミュニティー形成の機能に注目し、遊び場づくりを通じて被災地域の復興に取り組んでいらっしゃいます。従来は、世界各地の貧困や紛争にあえぐ人々のための大きなプロジェクトに募金が使われていましたが、地域貢献、更なる「一食を捧げる運動」の推進という観点から、非営利で地域社会でご努力されている団体に献金の一部を寄付することが出来るようになりました。今年度も寄付をする団体選定のための委員会を仙台教会内に立ち上げ、団体の情報収集が進められています。10月には、寄付をする団体が決定する予定ですので、その時はまた報告させて頂きます。
 「一食を捧げる運動」を通じて一回の実践、一回の募金の積み重ねが大きな力になることをしみじみ感じています。この草の根の運動を少しでも多くの人にご賛同頂き、また実践して頂きたいと心から願っています。

 

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