9月20日から21日、近藤雅則教会長は教会幹部28名と伊勢神宮を参拝。
本年、庭野日鑛会長から年頭法話で「日本の伝統を受け継いで、まず自分の国を良くしていく、立派な国を打ち立てていくことが重要である」をお示しいただきました。
このお言葉を受け、仙台教会では5月15日に竹駒神社の村田守広宮司さまを講師としてお招きし、「古来より育まれてきた日本人の心」と題して講話をいただきました。その際に、日本人にとって伊勢神宮参拝の大切さを学ばせていただいたのです。
このたびは、そうした不思議なご縁がつながり、神さまからお招きをいただいたのではないかと思えるくらい円滑に準備が進み、伊勢神宮参拝のお手配を頂きました。この貴重なお手配によって、仙台教会の役員がさらに日々感謝の心で生き生きと布教伝道に精進するとともに、立派な国を打ち立てるために真剣に務めていくことをお誓い申し上げた次第です。
参拝の行程は、二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)⇒豊受大神宮・外宮(とようけだいじんぐう・げぐう)⇒皇大神宮・内宮(こうたいじんぐう・ないぐう)⇒瀧原宮(たきはらのみや)・瀧原竝宮(たきはらのならびのみや)の順番。このうち、豊受大神宮・外宮と皇大神宮・内宮では、正式参拝をさせていただきました。
まず、伊勢神宮は日本人の心のふるさとといわれ、「お伊勢さん」「大神宮さま」と親しまれていますが、正式名称は「神宮(じんぐう)」。宇治の五十鈴川の川上にある皇大神宮(内宮)と山田原にある豊受大神宮(外宮)の両大神宮を中心として、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管者があります。「神宮」はこれら125の宮社の総称とのことと教えていただきました。
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)は、かつてはお伊勢参りの前に、ここで“みそぎ”をする習わしがあったと伝わる神社で、万事を最善の方向へ導いてくれる猿田彦大神を祀る神社です。まずは伊勢神宮をお参りする身を整え(式服に着替え)、心構えをつくらせていただきました。
豊受大神宮(外宮)は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)がお祀りされています。内宮創建から五百年後にこの地(山田原)に迎えられました。衣食住をはじめあらゆる産業の守り神とのことです。伊勢神宮参拝は、まず外宮を参拝し、その後に内宮を参拝するのが正しい参拝の順序とのことでした。
皇大神宮(内宮)は、皇室のご祖神である天照大神がお祀りされています。天照大神は「古事記」や「日本書紀」にも八百万の神々の中心にいる尊い神として記され、すべての生命を育む太陽にたとえられる神様です。伊勢神宮の中心であり、1300年続いてきた歴史の長さと神域の神秘を感じた場であり、日本人としての自覚と誇りを感じた場であり、開祖さま・会長先生が歩まれた足跡を感じる場・・・、そうしたものが入り混じって感じられました。
瀧原宮・瀧原竝宮は、皇大神宮(内宮)の別宮で、天照大御神の御魂をお祀り、古くから「大神の遥宮(とおのみや)」として崇敬を集めていた神社です。神域内は樹齢数百年を超える杉の木立に囲まれ、古代の神秘的な空気を感じました。今年5月、会長先生がお参りされた足跡に倣い参拝させていただきました。
参加者の感想をほんの一部ですが紹介させていただきます。
○伊勢神宮参拝により日本の歴史を学ばせていただきました。神様がつくった日本はやはり素晴らしいと思いましたし、日本人に生まれたことにあらためて感謝の心が湧きました。
○古代の先人たちの歴史と心を感じてまいりました。素晴らしい祖先をもつ日本人に生まれてきたことを幸せに思いました。
○日本古来の精神(自然の中に宿っている神仏を感じる)を実際に参拝することであらためて感じました。
○2000年前の人々の生活の様子を想像しただけでもタイムスリップしたようでした。自然の中で生きている木々に感動しました。
○「外宮」「内宮」の神様の聖域の森は一切人の手が加えられていないと教えていただき、自然のままで天に向かって伸びている木々の姿が印象的で力が湧いてくるように感じました。
○「内宮」参拝の時、五十鈴川の所で一瞬降ってきた雨に清めていただいたような思いがした。
○「内宮」の正式参拝の後、正面のお賽銭箱の前でお参りしていると、目の前の幕のようなものが涼風でふわーと上がり、奥の社殿がはっきりと見えて感動しました。神様に迎えていただいたようでとても感動しました。
○古式の火起こしから始まって、一日二回のお給仕をどんな日も無条件で滞りなく続け、今日にいたってなお続けてゆこうとされている。生ける神様としてお仕えされている姿に「我のなさ」を感じ、感動と共に信仰者として学ばされました。
○「内宮」の「荒祭宮(あらまつりのみや)」にお参りしたとき、“荒”という言葉の意味が神様の特別な力強い働きと教えていただきました。私は感謝だけではなく、“力強い力”をいただけるよう、この場所で誓願をさせていただきました。
○「内宮」に近づくと静寂で荘厳なたたずまいに、会長先生の年頭法話“内なる平和”の大切さを思い出し感激しました。
○20年ごとの「式年遷宮」によって建築技術や匠の技が脈々と伝えられ、今日まで1300年間も途切れることなく古の形と心が伝えられていることに感動しました。
○印象に残ったことは、大和、平和を願い20年に一回、宮の全部を建て替えて、技術や御装飾神宝を1300年の間後世に伝えてきた日本人の魂。
○「瀧原宮」に入る時、ゾクゾクするような感覚でした。鳥居の中に入った途端に奥へ奥へと引き込まれる清々しさを感じました。五の大木杉に囲まれた空間に立つと地面からズンズンと身体に温かいエネルギーのようなものが伝わってくる感覚でした。
○「瀧原宮」の「ねじれの杉」を見上げた時、“ねじれていようが、他の木と違っていようが、一生懸命生きている姿が美しい!これで良いんだ!”と感じ、堂々と天高くそびえている「ねじれの杉」に感動しました。
○ねじれ、まがりながらも周囲と調和しながら伸びている「ねじれの杉」の姿が私のよう。
○荘厳な「神宮」の“気”を感じる中、志が高い仲間たちと参拝(結び)ができたことがうれしい。
○このたびの参拝を通じて、「この道を開祖さま、会長先生が一歩一歩あゆまれたのだな」と思ったら胸が熱くなりました。あらためて自分の歩み方をもう一度しっかり考え直したいと思いました。
合 掌