日本は、温帯気候でしたよね。いつの間にか亜熱帯に変更、まるで八月の気温ですね。健やかに文月(七夕月)をお迎えのことと存じます。(時候の挨拶が飛びました。アハ)
1日から3日まで「第3回東京平和円卓会議」が行われました。戦争・紛争が起きている各地から集まるというキセキの出会いが素晴らしいです。本会からは、光祥さま、和田本部総務部長さんが参加されました。厳しい環境の中で生み出された貴重な出会いです。私たちも祈り、平和への実践に取り組みましょう。
私たち、「盂蘭盆会」や「仙台空襲犠牲者慰霊供養」を通し、ご法話を学んで参りたいと思います。
『佼成』7月号の会長法話 有り難い命をいただいて
・過去から学ぶ
ご法話の冒頭に書いてくださっておりますが、今年は先の大戦の終結から八十年の節目の年です。今年3月28日から2泊3日、仙台教会の高校生・大学生と共に青年部の皆さまと沖縄に平和学習に行かせていただきました。奇しくも沖縄本島上陸の激戦前夜でした。
語り部さんの話に静かに耳を傾け、立ち寄ったすべての場所においては、写真や資料に対し丁寧に過去から学ぶ参加者の真剣で真摯な姿勢に感動しました。現地に行って見るという体験を通して、筆舌に尽くしがたい悲惨な戦争の記録を身近に受け取っていたのではないでしょうか。サンガの皆さまのご支援にあらためて感謝申し上げます。
また、5月の下旬には、3月10日の東京大空襲の夜、蔵王連峰の不忘山に米爆撃機B29が3機墜落しました。その地に搭乗員34名の慰霊と平和への祈りを込めて建立された「不忘の碑(ふぼうのひ)」の前で白石支部の皆さまと慰霊供養と平和祈願をさせて頂きました。地元の方々が長年続けてこられた境界線を越えた慰霊供養と平和への祈りの実践の証に感動と感謝の思いをあらたにしました。
そして、会長先生がお示しくださった曽野綾子さんの「悪、醜(しゅう)、残酷さ、無関心さなどを見せられることによって、私たちは人間的な心を育てる」とのこと。その思いに呼応するように、4月8日、フィリッピンのバターンで行われたフレンドシップタワー建立50周年式典(仙台教会 永浦女子部長さんも参加)における光祥さまのご挨拶をご紹介します。
「10年前の40周年の時にはじめてバターンを訪れ、(中略)そこで、「死の行進」を再現し、当時の日本軍がアメリカ軍とフィリッピン軍の捕虜に対し、どんなにひどいことを行ったか(中略) その劇を見たときに私はとても傷つきました。日本軍はこんなにひどいことをしたのか、ととても傷つきました。傷ついたと同時に、私は私の子どもにもこの行進を見せたいと強く思いました。私の子どもにもこの劇を見て傷ついて欲しいと思いました。なぜなら、それを見て本当に傷つかなかったら、次の時代に、戦争を起こさないようにしようとか、誰一人加害者にも被害者にもなってはいけないという深い決意を持てないのではないかと思ったからです。
そして我が子だけではなく、日本の青年にも自分の眼でみて、経験して傷ついて、傷ついたことによって、次の時代に二度と戦争を起こさないようにする、そういう決意をもった私たちになっていくことがとても大切なことだと思いました。」
です。
戦争に象徴される、人間によって引き起こされる禍をふり返るなかで、自己にもある悪心と善心を凝視するとき、私たちは同じ過ちを繰り返すまいと務め、同時に慈しみの心をも育てるのです。~この時季、自らの心を見つめ、懺悔と共に未来を考える時と場です。
・大調和の心
釈尊は法句経において「すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。己(おの)が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ」と説かれました。安心して生きられる平和な日々をすべての人が願っています。地球に住む人間すべてに共通する共通善であり、願い、本願です。
日本の歴史的呼称の一つが「大和(やまと)」であり、大いなる平和をも意味しています。この大いなる平和を意味する「国人(くにびと)」の私たちです。家で夫婦や親子きょうだいが小競り合いをしていては、人さまに「大和(だいわ)」は説けませんね(どきっ)。まずは、「斉家(せいか)」(家庭を斉えること)ほど大切な平和運動はありません。
私の周りから平和運動をはじめましょう。わが身にひきくらべて、悪を止め(諸悪莫作=しょあくまくさ)、善きことをする(衆善奉行=しゅぜんぶぎょう)。日々心を清々しく、みんなと仲よく。
今月も元気に楽しく、真剣に(期日前投票に行きましょう)宜しくお願いいたします。
合 掌
令和七年七月
立正佼成会仙台教会
教会長 岩間由記子