東北支教区『高齢社会に役立つバリデーション』講座開催!!

 8月8日、仙台教会を会場に、東北支教区(岩間由紀子支教区長)主催の『バリデーション』講座が開催され、支部長・各部長など約140名が受講しました。講師は、認定バリデーション・ティーチャーとして活躍中の都村尚子先生(関西福祉科学大学教授)です。

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講師の都村尚子先生

 この中で受講者は、認知症高齢者とのコミュニケーションのあり方を理論として理解した上で、さらに演習を通して具体的・実践的に学ぶことができました。日本の認知症患者は、2012年時点で462万人。65歳以上の7人に1人が認知症になる計算です。家族や身近なところに認知症高齢者がいて、その対応に苦慮している受講者も多く、切実な問題として学ぶことができました。

 認知症高齢者の言動は、周囲から理解しがたい奇異な面が多々あります。しかし、それは自分のこれまでの人生に確かな意味があり、価値があったということを訴えている姿であり、また、人生における未解決の宿題を解決したいと奮闘している姿であると知り、大きな驚きを感じました。その訴えや奮闘を誰かに受け入れてもらうことができたならば、最後の瞬間まで自分を尊重し、「生きていてよかった」と納得し、安らぎが得られるのだといいます。

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講義内容をシェアリングする参加者

 誰の人生にも必ず山(幸福)があり谷(苦難)があります。それらすべての中に大切な意味と価値があることを見出し、拝み切ることができたならば、私自身の人生も価値ある最高の人生であると言っていいのではないか。そんなことを強く感じた次第でした。

 私の母は晩年認知症を患い、平成24年に亡くなりました。たえず歩き回る、便を隠す、トイレの水を流し続けるなど、その理解できない行動に私は毎日振り回され、イライラし、怒り、怒鳴ることもありました。もし、あの時に『バリデーション』に出会っていたならば、母親にもっと優しく触れ合うことができたのではないか。その後悔の念が強く残っています。

認知症患者は今後さらに増加し、2025年には700万人を突破するといいます。そうした状況をふまえ、この『バリデーション』が、さらに広く理解されることを強く念願する次第です。

(仙台教会長 近藤雅則)

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