今月９月も庭野日敬開祖の珠玉のおことばを、「一日一言」と題して、毎日１つずつご紹介していきます。

【９月３０日　その瞬間から菩薩に】
　声聞（しょうもん）も、縁覚（えんがく）も、衆生を救う修行をしようという志をおこせばその瞬間から菩薩となるわけで、本質的にちがった人間であるはずはありません。（『新釈法華三部経』第２巻）

【９月２９日　本仏の姿を見る】
　本仏を信じてその教えを実践しようとする人は、見聞すること経験することのすべての中に、本仏の姿を見、その説法を聞くことができるのです。（『本尊観の確立のために』より）

【９月２８日　一仏乗とは】
　一仏乗というのは、結局〈すべての教えが一切衆生を仏の境地へ導くための教えである〉ということです。（『新釈法華三部経』第２巻より）

【９月２７日　大慈大悲の試験問題】
　自分の心のあり方一つで目の前に現われる状態が一変することを体得するのが大事なのです。そうなると、どんな問題が起きても「こういう問題が出てくるのは、仏さまが私を見守っていて、ここでもう少し人間味を深めさせてあげようと、大慈大悲の心で試験問題を与（あた）えてくださったのだ。ありがたいお手配だ」と、仏さまを心から信じることができるはずです。（『佼成』平成６年２月号より）

【９月２６日　寛容と慈悲】
　寛容の心をもってひとに対すれば、その人の可能性を伸ばしてあげたいという気持ちが、ひとりでに生じてきます。そんな気持を〈慈悲〉というのです。（『新釈法華三部経』第８巻より）

【９月２５日　仏性をしみじみと悟る】
　すべての人の仏性のあらわれを自分の目で見ることはできません。しかし、仏さまの教えによって、すべての人に仏性があるのだということを、しみじみと悟ることはできるのです。（『新釈法華三部経』第８巻より）

【９月２４日　現代を救う思想】
　山川草木悉皆成仏（さんせんそうもくしっかいじょうぶつ）という教えのとおり、法華経はすべての認め生かしていく教えであり、人間ばかりか、山も川も草や木など、ありとあらゆるものに仏性があり同じいのちを与えられているのだという教えです。対立ではなく、それぞれの持ち味を生かしつつ共に生きる。それが法華経の教えです。この思想こと現代を救うものです。対立や抗争の世界を協調と寛容を基にした平和な世界に変えるのは法華経の教えであり、人類を幸せに導くのも法華経の教えです。（『三霊山瞑想』より）

【９月２３日　地球全体のことを考えて】
　自分一人のことを考えているときではありません。他のためになることを考え、地球全体のことを考えて一人一人が行動する―それが求められているのです。（『三霊山瞑想』より）

【９月２２日　最後の結論、真の救い】
　世界平和というのはね、根こそぎ救おうということ、地球上全部、一切衆生をみんな救いきるということなんですよ。だから、世界平和というのは、もういわば最後の結論なんだな。真の救いはそこにあるんですよ。（『ただひたすらに』より）

【９月２１日　神さま、仏さまにえこひいきはない】
　神さま仏さまには、ある人は守護するが、ある人は守護しないなんていう、そういうえこひいきはないわけだ。どんな人でも、みんな同じように守護してくださっている。だから、人間のほうも、他を尊ぶという宗教協力の気持ちがなければならない。（『ほっしん』平成２年５月号）

【９月２０日　宗教者の平和運動とは】
　宗教者の平和運動というのは、ひとことでいえば“仏になる”ためのものなのです。一人一人が仏になる修行をする、そして多くの人に仏になっていただくための呼びかけをしていくことなんですよ。この基本線を忘れてしまっては、いくら運動をしても、真の平和な世界はおとずれません。（『躍進』昭和３７年３月号より）

【９月１９日　立正佼成会の真の使命】
　立正佼成会の真の使命は仏さまの本願でありますところの“菩薩を生ずる法”、菩薩をたくさんつくることであります。（『庭野日敬法話選集』第２巻より）

【９月１８日　仏性の光で地球を明るく】
　お互いさまに内なる仏性を礼拝して、菩薩道に励めば、磨き出された仏性の光によって、地球上は明るくなるということを、深く詳しく申されておるのです。（『佼成』昭和４１年７月号より）

【９月１７日　一点の明り窓】
　人を見たら、その一点の明り窓を見つける。そしてその明り窓を讃歎（さんたん）する。讃歎することによって、その人を自分の明り窓に気づかせる。明り窓に気づいた人は、もっと光を入れたい、もっと光を入れたいと、ひとりでに明り窓をおしひろげていくでしょう。これが「仏性を拝み出す」ことであり、「自らの仏性を発見する」ことです。（『法華経の新しい解釈』より）

【９月１６日　仏の教えのギリギリのエキスとは】
　仏の教えの哲理を煮つめて煮つめたギリギリのエキスはなんでしょうか。〈一切衆生　悉（ことごと）く仏性有り〉という真理がそれです。その真理を日常の生活に実践するのに、だれにもかんたんにできる行法とはどんなものでしょうか。〈自分の仏性をみつめ、ひとの仏性を拝むこと〉がそれなのです。（『新釈法華三部経』第８巻）

【９月１５日　自分の仏性をみつめ、ひとの仏性を拝む】
　仏の教えの哲理を煮つめて煮つめたギリギリのエキスはなんでしょうか。〈一切衆生　悉（ことごと）く仏性有り〉という真理がそれです。その真理を日常の生活に実践するのに、だれにもかんたんにできる行法（ぎょうぼう）とはどんなものでしょうか。〈自分の仏性をみつめ、ひとの仏性を拝むこと〉がそれです。（『新釈法華三部経』第８巻より）

【９月１４日　拝めばいいのです】
　人間を拝めばいいのです。仏性を拝めばいいのです。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【９月１３日　ひとの仏性を拝むことが】
 〈ひとの仏性を拝むことが、仏道修行の根本であり、すべてに先行するものでなければならぬ〉ということなのです。（『新釈法華三部経』第８巻より）

【９月１２日　仏性を拝み出す】
　人の「仏性を拝み出す」ことこそ、菩薩行の大眼目なのです。そこに生きた仏教があるのです。（『新しい法華経の解釈』より）

【９月１１日　一人一人が仏に成るためには】
　仏さまはすべての人を成仏させようとして出現されたわけで、私たちが仏教を信仰するのは、その仏さまの願いを受けとめて、一人一人が仏に成るためなのですが、では、どうしたら仏さまと同じ境地になれるか、成仏するためには何が必要なのか、ということが問われてきます。（『三霊山瞑想』より）

【９月１０日　見る人、見る人を礼拝する】
　相手が誰かれということなく、本当に法に導こうと思うと、人を敬うきもちが大切です。人さまがみえたとき合掌で迎えるということは、その人を信じ、その人の本性に仏心（ほとけごころ）がある、仏性があると考え、その人格を最高に尊敬することです。特に法華経では常不軽菩薩品に端的に“但礼拝を行ず”とあるように、見る人、見る人を礼拝するという行が、その人の菩提心を起させる因縁を生むことになるのです。（『ほっしん』昭和６１年６月号より）

【９月９日　合掌をし合う】
　私どもが「おはようございます」「ご苦労さまです」「日々有り難うございます」と言葉をかわすときお互いに合掌し合っておりますのも、だれもが内心に持っている仏性を完全に磨き出すためです。（『庭野日敬法話選集』第３巻より）

【９月８日　但（ただ）礼拝を行ず】
　一切衆生悉有仏性（いっさいしゅじょうしつうぶっしょう）―生きとし生ける者にはみんな仏性があるんだと、お釈迦さまがハッキリおっしゃっているんですから、このことをしっかりと腹の中に入れておけば、常不軽菩薩品（じょうふきょうぼさっぽん）にあるように出会う人ごとに、”但（ただ）礼拝を行ず”で、心から拝めるんです。（『ほっしん』平成４年３月号より）

【９月７日　世の中を明るくし、平和にするために】
　世の中を明るくし、平和にするには、自他の仏性を認めることがほんとうの出発点であり、もっとも基本的な道であることを悟らねばならないのです。（『新釈法華三部経』第８巻より）

【９月６日　菩薩のもっとも大切なはたらき】
　菩薩の救いというものはどんな現われかたをするのかといえば、衆生の迷いや苦しみをその場その場で救ってくださるのも一つの現われにはちがいないけれども、もっと大切なはたらきは、仏のお使いとして仏の教えを伝え、われわれに信仰生活の手本を示してくださることです。（『法華経の新しい解釈』より）

【９月５日　本仏に生かされている】
　菩薩とは、人を救い世を救うことを念願とする人ですから、迷ったり苦しんだりしている衆生を、その場その場で救ってくださることにまちがいはありません。しかし、根本的な救い、真の意味の救いは、「本仏に生かされているのだ」ということを自覚すること以外には起こりえないのです。（『新しい法華経の解釈』より）

【９月４日　慈悲の心と行ない】
　仏の子としての価値を本当に現わすのは、慈悲の心を起こし、慈悲の行ないを実行するときなのです。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【９月３日　布施】
　菩薩にとっていちばんたいせつなのは、いうまでもなく愛他（あいた）・利他（りた）の精神であり、その精神から発した実践行動であります。その実践行動を〈布施〉というのです。（『新釈法華三部経』第８巻より）

【９月２日　仏の行を行じている】
　みなさんは仏の行を行じているのです。仏さまの身代わりとなっているのです。仏さまの手足となっているのです。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【９月１日　仏性を拝み出すところに】
　菩薩行の根本は、人間を礼拝することである。人間を礼拝するとは、あらゆる人間の中にある仏性を認めることである。仏性を認めないでその人を救おうというのは、形式だけの空虚な行ないに過ぎない。その人の中に必ず実在する仏性を拝み出すところに、真の済度（さいど）はあるのだ。（『法華経の新しい解釈』より）