仏さまを描いてみよう!!〜癒しの仏画教室〜第4回「一葉観音」
- 2016/9/3
- 自分を創る
今回は、「一葉観音」を描いてみましょう。描くにあたっては観音さまの持ち物等、特に決まりはありませんが私たちの「仏性」の象徴である蓮華のつぼみを持たせました。一枚の葉(蓮華の花びら)の上にお座りなっているお姿が基本といえましょう。
「一葉観音」とは三十三観音の一つです。曹洞宗の開祖である道元禅師が中国での修行を終えて日本に帰る船中、海が大いに荒れました。船中の人たちが苦しんでいた時、道元禅師が「観世音菩薩普門品偈」(かんぜおんぼさつふもんぽんげ)を唱えると一葉に乗った観音さまが現れ、荒波も静まり無事帰国できたといわれています。
その一葉観音さまを、どんな荒波をも鎮めてしまったという故事にちなんで、優しく、穏やかに描いてみましょう。今回は墨で輪郭を描いたあと、水彩絵具で彩色しました。