👪 今、私、生きてるじゃん!!(「私の認めて・ほめて・感謝する」第3回)
- 2021/2/1
- 青年が創る
私たち仙台教会婦人部では、「私の認めて・ほめて・感謝する」をテーマに、一人ひとりの婦人部員さんの“声”をシリーズでご紹介しています。その第3回はS.Nさんの体験です。
今、私、生きてるじゃん!!
令和2年3月、「肺に転移が見られます。あと半年、一年はもたないでしょう」と私は医師からの余命宣告を受けました。大腸に癌が見つかり、手術をしてもらいましたが、その後すぐのことでした。
家族からの“生きて”という思いからセカンドオピニオンを受け、病院を変わりました。ペット検査を受けると、さらに鎖骨、胸の骨、腹部に転移が見られ、3週間に1度の抗がん剤治療が始まりました。治療の副作用で、髪の毛がぼろぼろと抜け落ち、内臓がえぐられるような気持ち悪さと皮膚のただれ、特に顔面の湿疹が酷く、鏡を見るたびに涙がこぼれました。
体調が悪いと、家のカーテンを閉め、居留守を使いました。たまに行く買い物も、人目を気にしてこそこそと出かけていました。
気持ちも落ち込んだそんなある日、私は自問自答しました。
(私は何に怯えているんだ!抜けてく髪の毛?、それならカツラをかぶってお洒落すればいいじゃん!今、私、生きてるじゃん!目も見える、耳も聞こえる、歩ける、何だってできる!私は生きている、いや、生かされている。あとは神さま、仏さま、ご先祖さまにお任せ!)
そんな気持ちになれました。
お陰さまで、CT検査の結果、抗がん剤が効き、鎖骨、胸の骨に転移した腫瘍は消えていました。ただ、腹部の大動脈付近のリンパ節と心臓付近のリンパ節の癌細胞が活発化していて、少し大きくなっているとの診断でした。正直怖いです。
でも、先のことを心配しても仕方ないです。
(今を精一杯の感謝で一日一日を過ごそう)
そう思えるようになりました。
まだまだ主人の奥さんでいさせてください。まだまだ娘のママでいさせてください。そう念じています。毎日、優しいパパと可愛い娘に囲まれ、私は今、幸せです。
合 掌
S.N
※この記事は、婦人部ミニコミ誌「ふら和ぁ」(隔月発行)との連動企画として掲載しております。