【第6回】この世界の仕組みを理解すれば人生がより楽しくなる!! 平塚真弘(東北大学大学院 准教授)
- 2017/3/30
- 自分を創る
第6回
この世界の仕組みを理解すれば人生がより楽しくなる!!
― 宗教観を素粒子レベルで紐解いてみる ―
平塚真弘(東北大学大学院 薬学研究科 准教授)
◇なぜ私の願いは叶わないのか?
顕在意識と潜在意識という言葉を聞いたことがあるでしょうか?顕在意識とは、五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)、思考、理性などであり、自分でコントロールできる自分の意識です。この顕在意識の奥には潜在意識が存在しており、これは自分でコントロールできません。顕在意識と潜在意識の関係は、よく氷山の例えで説明されます。海に浮かぶ氷山(顕在意識)は、水面に出ているのはほんの一部分に過ぎず、大部分は水面下(潜在意識)に存在しています。私たちの意識も同じように、表に現れない潜在意識が大部分を占めているのです。前回のコラムで書いたように、「超ひもの波動エネルギー」が共鳴して縁起の法則が成り立っているとすると、個人の潜在意識はすべての潜在意識とつながっていると考えられます。これを「潜在意識の集合体」「集合的無意識」などということができ、すなわち、宇宙の全体像とも言えます。
潜在意識の集合体は、縁起観で成り立っているので、個人の顕在意識の情報を現実化しようとします。これが、「祈る」「願う」とその通りになるメカニズムだと思います。もちろん、内容によって願いが叶う時間はまちまちですし、真剣に「願い」、「行動」し、「努力」することが重要であることは言うまでもありません。しかし、「では、なぜ私の願いは叶わないのか?」と疑問が湧くでしょう。その原因として、願いが叶わない人のほとんどは、ほぼ間違いなくマイナスの心を持っていると言う点です。例えば、「不平不満」「愚痴」「泣き言」「悪口」「文句」「不安」「批判」「比較」「憎しみ」「争い」「口論」「他人の不幸」「怒り」などを口に出して言っていないでしょうか?。特に、「怒り」は相当なマイナスエネルギーを持っています。1日30分プラスの願いをしても、その他の時間をマイナスの心が支配していれば、潜在意識の集合体はマイナスの情報を現実化しようとします。
言葉は「言霊」とも言って、潜在意識の集合体に送るメッセージとしては影響力が非常に大きいと考えられます。つまり、言葉に出したことは実現します。例えばレストランで、心で「カレーが食べたい」と念じていても、「親子丼ください」と言えば、間違いなく「親子丼」がやってくるでしょう。私の娘は、昔よく「パパ意地悪!」と言っていましたが、「それでは本当にパパが意地悪になってしまうよ。もし、意地悪になってもらいたくないなら、10秒以内に「今のなし、間違い、間違い」と言うことにしよう」が我が家のルールになっています。
(第7回に続く。次回更新は2017年5月1日です。どうぞ、お楽しみに!!)
【著者プロフィール】
宮城県女川町出身。石巻高校卒業後、東北大学大学院修了。
大学院卒業後は東北大学医学部助手、東北薬科大学講師、スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員等を経て、現在、東北大学大学院薬学研究科准教授。薬学博士。