暑い日が続いています。今月８月も庭野日敬開祖の珠玉のおことばを、「一日一言」と題して、毎日１つずつご紹介していきます。

【８月３１日　心の力を育成する】
　どんな不幸・不運に見舞われてもくじけず、どんな難問題に遭っても正しく克服できる心の力を育成する努力こそが、修行にほかならないのであります。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【８月３０日　本当の祈り】
　だいたい神さまや仏さまに何かをかなえてもらおうという祈りは本当じゃない。神さま仏さまの願いにそって生きるということ、そのための祈りが大事なんですよ。（『ただひたすらに』より）

【８月２９日　自分の生活に生かす】
　お線香を何本灯（とも）したか、朝から一生懸命三部経を何時間も読んだから功徳がでると思っていると大間違いで、三部経の中の意味をかみしめて、どのように自分の生活に生かしていくかということが、大切なことです。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【８月２８日　ものの見かた】
　応身仏（おうじんぶつ）の教えの最大の目的は、衆生にほんとうの〈ものの見かた〉を悟らせてくださることにあります。真理への眼をひらいてくださることです。それが根本の救いにほかなりません。（『新釈法華三部経』第４巻より）

【８月２７日　何のために生かされているのか】
　大いなるものから自分は生かされている、それは何のためか、といった問いのないところに、正しい信仰は絶対に生まれてきません。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【８月２６日　この世に生きるとは】
　人間の魂は無限に（仏となるまで）向上していくべき本質をもっているのであって、この世に生きるのは、そこで魂の修行をするためなのです。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【８月２５日　生かされているからには】
　つねに〈自分は仏さまに生かされているのだ〉ということを自覚し、〈生かされているからには、生かされているように生きよう〉と覚悟することが大事なのです。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【８月２４日　何によってこの世に生まれてきたか】
　業によってこの世に生まれてきたのか、願いによってこの世に生まれてきたのかは、その人の自覚によって決まるものであるといえるのです。（『新釈法華三部経』第２巻より）

【８月２３日　自らの因縁】
　十万億の仏を供養したその功徳によって、人間として生まれてきたという、こういう人間の尊さとか、自分の因縁というものが悟れるかどうか、これが自分のほんとうの救われるか、救われないかの分岐点でもあるわけです。（『求道』昭和４６年より）

【８月２２日　お導き】
　お導きをされるということは、けっしてそんなに簡単なことでなく、また、きのうきょうの仏縁ではないのです。前世からの深い縁によるものなのです。お互い「如来の知見を志願」して、これから一生懸命精進しようという自分の心を認めた結果、入会をしたというのが本当なのです。（『庭野日敬法話選集』第２巻より）

【８月２１日　神仏のなさるお手配】
　自分の力でやろうとすると何かと障害にぶつかったり、うまく行かなかったりいたしますが、神仏のご守護を念じ、ご守護をいただくと、まるで奇跡のようなことまでなしとげられます。神仏のなさることはこんなにもすばらしいお手配となって現われるのか、という体験を積み重ねますと、自分の「我」で、という気持はだんだんおさえられるようになります。（『ほっしん』昭和６１年４月号）

【８月２０日　自分を信じる】
　大事なことは信じ切る、ということです。仏さまを信じ、教えを信じ、いつも人さまのしあわせを願いつづけている自分を信じることです。（『躍進』昭和５６年１０月号より）

【８月１９日　救いとは何か】
　救いとはいったい何なのでしょうか。せんじつめれば、その人の心に安らぎを与え、生きる希望を持たせてあげることである、とわたしは信じています。したがって、救いの形も、方法も、人により、場合によって千差万別であることは当然です。（『佼成』昭和５１年３月号より）

【８月１８日　仏さまの遺産】
　仏さまの遺産（教え）はそっくり自分のものだと知り、それを素直に受ける気持になれば、だれでもすみやかに悟りにたっすることができるのです。（『新釈法華三部経』第６巻より）

【８月１７日 〈信〉】
〈信〉があれば仏さまのみ心と直通で感応しあうことができるということです。われわれが本仏の慈悲を心から信ずれば、その力はたちまちわれわれのなかではたらきはじめます。それが感応という作用であり、成仏への最短距離だというのです。（『新釈法華三部経』６巻より）

【８月１６日　本仏と直結されたときに】
　信仰は、そのあり方が本仏と直結されたとき初めて、ほんとうの救いとなって現われてまいります。（『庭野日敬法話選集』第３巻より）

【８月１５日　神仏のご守護をいただける境地に】
　いちばん安全なのは、神さま、仏さまに守っていただくことなのです。どうしたら神さま、仏さまに守っていただけるか。それには神仏のご守護をいただけるような境地にいつも自分がいる以外にないのです。（『庭野日敬法話選集』第４巻より）

【８月１４日　ご本尊さまの意味するところを】
　立正佼成会の本尊は、過去も現在も未来も生きとおしておられるという、そしてありとあらゆるものを生かしている永遠の生命を具現した、久遠実成の釈迦牟尼仏ですが、その意味するところをよくよくかみしめていただきたいと思います。そこにぴたりと照準を合わせて信仰しなければなりません。（『三霊山瞑想』より）

【８月１３日　真理にもとづいて救う】
　仏法は、どんな方法でもよいから目の前の苦悩・困難から人を救えばそれでよいというような、安っぽいものではありません。あくまでも、〈真理にもとづいて救う〉ものなのです。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【８月１２日　すべては仏さまのお手配】
　私たちは、神仏に祈願をするとき「一切の御手配賜りますよう偏に願い上げ奉る」と唱えます。一切の御手配とは、よいことも悪いこともすべてみ心のままに、という意味です。どんなことも、すべて仏さまのお手配と受け取らせていただきます、とお誓いしているのです。（中略）長い目で見ると神仏のお手配だったとわかるときがくるのです。（『瀉瓶無遣』より）

【８月１１日　本仏の大慈大悲】
　本仏はいつでも、私たち一切衆生が一刻も早く真実に目覚めて悟りを開き、安穏の境地に到達するようにと、大慈大悲のみ心でつねに念じ続けておられるのです。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【８月１０日　ものごとは仮に現れている】
　因と縁によって仮に現われているものごとを〈方便〉とし、それを通してみなければ、真実を学ぶことはできません。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【８月９日　真理と方便】
　真理は一つでも、それが生きた人間の上に働きだしてくるときには、いろいろな形をとります。それをピタリととらえるのが方便です。（『庭野日敬法話選集』別巻より）

【８月８日　心の悩みとは】
　人間の心の悩みというものは、仏様が皆さんを本当の正法に入れるための方便であるという考え、そしてそれは佛様の深いお慈悲でもあるという風に悟ることが大切であると思います。（『交成』昭和３０年３月号）

【８月７日　〈信〉の確立】
〈信〉が確立すれば、われわれのまわりをとりまいている迷い・煩悩の壁は、そのまま壁としてありながら、なにきにひとしい素通しのものとなってしまいます。したがって閉じこめられていた仏性は、本仏の慈悲に直接ふれ、本仏と溶けあい、一体となってしまうのです。したがって、本仏の慈悲はわれわれのなかでフルにはたらくようになるのです。（『新釈法華三部経』第６巻より）

【８月６日　生老病死を度（ど）す】
　仏道修行の一番肝心要（かんじんかなめ）のことは「生老病死を度す」ということであります。自分が生まれたことからはじまって、生身の体であれば病むこともあります。一年一年歳をとって、最後には死なねばなりません。（中略）「生」あるものは「死す」という、絶対に自分から離れることのない問題を、けっして誰にも責任を持っていかずに解決しておかねばならないというので、仏様は「度す」―苦難の橋をのり超える―という言葉をつかっておられるのです。（『佼成』昭和４１年４月）

【８月５日　仏になりたい】
　佼成会に入ったのは、青年部活動とか、壮年部活動のためじゃないんです。一番の願うところ、本願は、仏になりたい、成仏したいということなんです。（昭和６０年１１月１５日、大聖堂にて）

【８月４日　仏さまのご本願】
「毎（つね）に自ら是（こ）の念を作（な）す　何を以（もっ）てか衆生をして　無上道に入り　速（すみや）かに仏身を成就することを得（え）せしめんと」。仏さまが娑婆世界に姿を現わされるのは、どうしたらみんなを仏の道に導き入れることができるか、どうしたら早く仏と同じ心境にさせることができるかーその願いをかなえるためなのです。仏さまのご本願がここにあるのです。（『三霊山瞑想』より）

【８月３日　仏さまの大宣言】
　仏さまがこの法華経でお説きになられたのはどういうことでしょうか。その要点は、〈あらゆる人を救いたい〉ということ〈この法を聞く人はいかなる人も必ず救われる〉という大宣言であります。この仏さまの願い、慈悲というものをしっかり受けとめることが大事です。（『三霊山瞑想』より）

【８月２日　笑顔の秘けつ】
　どうしていつも笑顔でいられるのか、とよく聞かれるけれど、笑顔の秘けつなんてないんでね。笑顔が実相なんです。仏さまというのは笑顔なんですね。（『ただひたすらに』より）

【８月１日　開示悟入ー「開」とは】
〈開〉というのは、まず人びとの目をひらかせることです。（中略）なにに目をひらかせるかといえば、〈すべての人間に仏性がある〉という真実にたいしてです。（『新釈法華三部経』第８巻）