「感謝」と「誓願」の心で (11月28日「仙台教会発足記念日」より)

 11月28日は、立正佼成会 仙台教会の「発足記念日」にあたります。本年は発足57周年を迎え、仙台教会道場にて「仙台教会発足記念日 式典」が挙行されました。
 その式典の中での、近藤雅則教会長の挨拶を以下に掲載いたします。

「感謝」と「誓願」の心で
 本日は、皆さまのお陰さまで「仙台教会発足記念日」を迎えさせて頂きました。教会発足57周年にあたります。そこで、私は2つの大切な心を皆さまにお伝えしたいと思います。一つは「感謝」もう一つは「誓願」です。
 庭野開祖が創立された「立正佼成会」は、今年、教団創立78周年を迎え、私たち仙台教会は57周年を迎えたわけです。今朝ほど、インターネットを見ておりましたところ、一般企業の盛衰について興味深いデータを見つけました。皆さん、会社の規模に関わらず、一つの会社が5年間存続する確率はどのくらいだと思いますか?
dscf3536 創業以来5年間、会社が存続している割合は、驚くべきことにわずか15パーセントというのです。85パーセントの会社が5年間のうちに倒産したり、消滅したりしていっているのです。
 では、10年間ではどうでしょう?なんと6パーセントしかもちません。90パーセント以上の会社が潰れていっています。さらに、20年ではどうでしょう。0.3パーセントしか存続できません。1000社のうち3社しか残れないのです。30年たっても存続するのは、0.02パーセント、1万社のうち2社。これが、現実です。
 ということは、今日お集まりの皆さんやご主人、ご家族の中でも自営であったり、会社を経営したりしている方も多々いらっしゃると思います。そういう皆さんも、本当にご苦労されていると思います。
 まさに、10年、20年と会社を継続させること自体が奇跡なんです。仙台教会が57周年も続いてきたということも、それはたいへんなご精進、まさに命がけのご精進があったことと思います。
 そのような意味で、このように仙台教会を守り、発展をしてきました先輩の幹部さん方にまずは心から感謝をしていく。この場にいらっしゃる先輩、今日は道場には来れなかった先輩、そして霊界に行かれた先輩方に心から感謝したいと思います。本当に有り難うございました。
 そして、今日という日のもう一つの意義は、新たなる「誓願」を立てるということです。私は今まで繰り返し、繰り返し仏さまに「誓願」を立ててきましたが、改めて本日を期して新たな「誓願」を立てさせて頂きました。それは、
《私の身体を、私の時間を、私のいのちを、仏さまにおまかせいたします。どうか、仏さま、未熟な私ですが仏さまの手足としてお使いくださいませ》
ということです。
 どうぞ、皆さまお一人お一人が本日を契機として、誓願を立てていって頂きたい、そう思っております。私自身、人生の大切な節目のとき、「仏さま、私を使ってください」と誓願を立てて参りました。しかしながら、三日坊主であったり、また仏さまとの口約束だけで終わってしまうときもありました。でも、仏さまはそんな私の「誓願」を、その都度、その都度、受け止めてきてくださいました。そして、誓願を立てるたびにふさわしいお役をくださり、今日まで導いてきてくださいました。
 どうか皆さん、安心して誓願を立ててください。三日坊主でも、一日坊主でも、もしかすると道場を出る時には忘れてしまっていても、仏さまは私たちを信じきってくださいます。そのような仏さまを信じつつ、私たち一人一人が誓願を立てさせて頂く。すると、必ず仏さまが応えてくださいます。
 仏さまに誓願を立て、努力をしていく、そこに救いが必ずあります。「誓願」を立て、その「誓願」を大事にして少しでも実践をしていく中に、悩みが解決していく。一生懸命にお導きをしたり、手取りをしたり、人さまのためにこの身を使わせて頂いているうちに、いつの間にか悩みや苦しみがなくなっていた。気が付いたら救われていた。これが、立正佼成会で説かれている仏法の「救い」です。
 自分の悩みや苦しみの解決にとらわれてしまうと、逆に悩みや苦しみの糸にがんじがらめになってしまいます。自分の悩みや苦しみを仏さまにおまかせして、人さまのため、世の中のために我が身を使わせて頂くことこそが、救いに至る道なのです。
 どうぞ、皆さん、仏さまに「誓願」を立てましょう。

 そして、もう一つ申し上げたいことは、今日の仙台教会があるのは、特別な幹部さんや、特別なお役をされてきた人だけではありません。ごくごく普通の信者さんも大切な、大切な人です。そういった人さまたちのお陰さまで、現在の仙台教会があるといっても過言ではありせん。
 今日、気づきました。道場の後ろに皆さんがお茶を飲む場所があります。そこのところのカップがすべて人知れず新しくなっていました。たいがいは、「私が新しくしました」と言いたくなります。しかし、誰にも言わずに、誰にも知られずに、その方は新しいカップにかえてくださいました。どなたかは分かりませんが、心から御礼を申し上げます。有り難うございました。
 そういったお一人、お一人の陰の尽力のお陰さまで、今日の教会があるのですね。

 平成31年に仙台教会は、60周年を迎えます。あと3年後です。そのような中、私は平成31年だけが教会発足60周年ではないと思っています。平成29年、30年、31年という3年間をもって、発足60周年だと考えています。もちろん、平成31年には記念式典を行いますが、これからの70周年に向かう3年間の中で、

・どのように布教を展開していくのか

・どのように人材育成を行っていくのか

・地域社会に対して、どのような貢献をしていくのか

といった柱を中心に改革を進めて参りたいと思います。
 そのような意味で、来年から70周年に向けての「準備委員会」をスタートさせます。私が責任者をさせて頂き、支部長さん、教会の部長さん方に委員として入って頂きます。そして、それ以外の人に特別委員としてメンバーに加わって頂きたいと考えています。そのメンバーは、年齢、性別、お役歴など一切問いません。この仙台教会を愛し、もっと善くしていきたい、こんな夢を実現していきたい、こんな志でやっていきたい、そんな思い、願いを持っている人に、メンバーになって頂きたいと思います。来月から公募を始めます。ぜひ、遠慮なく手を上げて応募してください。
 本日は、「教会発足記念日」、有り難うございました。

合 掌
立正佼成会 仙台教会
教会長 近藤雅則

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