今月は、アップが遅くなりました。ごめんなさい。
さて皆さんは、どのようなゴールデンウイークを過ごされましたか?私は、久しぶりにゆったりと時間を過ごすことが出来ました。天候にも恵まれ、家族とも全員集合とはいきませんでしたが、それぞれのタイミングで長さも濃度も絶妙の出会いでした。(笑)
さぁ、連休明け、また新たな自分の発見をしてまいりましょう。
『佼成』5月号の会長法話「父母あればこそ」
・「母の日」と「父の日」
ただひたすらに家族を愛し慈しむ母親の思いと子どもの父親に対する尊敬の念が、父母それぞれに感謝をあらわす日を起こさしめ、しかもそれがいま世界各国で制定されている――恥ずかしながら、「母の日」「父の日」の起源を初めて知った次第です。
年頭法話にありました「父は子の尊敬の的でありたい。母は子の慈愛の座でありたい。なぜかなら、家庭は子どもの苗代だから」という安岡先生の言葉があります。父母への感謝を見かみしめる日は、今一度、家庭と親(自分自身の夫婦として・父母として)のあり方を直す大切な機会と言えるかもしれません。ドキドキ、ヒリヒリ。そして、ほっこり…。
・親孝行は宇宙と結びついている!?
『養生訓(ようじょうくん)』などで知られる貝原益軒(かいばらえきけん)の言葉「人の身は父母を本(もと)とし、天地を初(はじめ)とす」について。私たちの身が父母よりずっと以前の「天地を初とす」とは~理論物理学者の佐治春夫さんは、私たちの体は宇宙で爆発した星のかけらでできている「自然の分身」であり、人間は「宇宙が百三十八億年かけてつくった産物」だというもので、これは、まさに私たちが天地自然から誕生している証といえます。
父母の縁によって生まれた私たちではありますが、孝行の考え方も親孝行のあり方も、単に親を堕時にして孝を尽くすとか、感謝の贈り物をすることだけにとどまらない見方、つまり仏の教えにも通じる「大いなるいのち」の流れのなかで受けとめることが大切な気がします。
そして、中江藤樹(なかえとうじゅ)の考え「親への孝養(こうよう)ということは、単に自分を産んでくれた一人の親を大事にするということだけではなくて、自らの親への奉仕を通して、実は宇宙の根本生命に帰一することに他ならない」との言葉。心に沁み入り、温かさに包まれます。
五月の連休は、新年度が始まり、多くの方々が緊張や不安を抱えながら過ごす一か月を故郷・実家などに帰り、家族・家庭のぬくもりや癒しを感じる時期です。人々の縁だけではなく、大自然から安らぎ、癒しを頂戴する時期でもあります。
平成30年に私の実母が亡くなり、我が家にとりましてこの時期は、家族・親族と共に法事をとも過ごす時間となりました。父母あればこそ私たちはいまこの世にいます。そして、祖母・祖父があればこそと~、昔話に、そして、これから未来の話に盛り上がります。家族、親族が集まる機会をプロデュースしてくれた母は、「子孝行」「子孫孝行」だなぁと、改めて感謝しております。
因みに、実父の命日は、11月22日。夫婦円満を願ってくださっているのでしょうか。
日々の行供養、ご宝前中心の暮らし方を大切にしたいと思います。皆さま、如何でしょうか。
6月号は、さらに孝行の意味や親孝行のあり方を『仏の教えや先人智慧』と重ね、より大きな見方で具体的に深めてくださいます。う~ん、スグですね。楽しみです。
令和七年五月
立正佼成会仙台教会
教会長 岩間由記子