【こころの彩時記26】🌠 仙台教会「布教方針発表会」を拝聴して
- 2020/12/16
- 自分を創る
12月13日、2020年次の仙台教会「布教方針発表会」が行われました。例年までは教会道場に600名以上の幹部会員を集めての発表会でしたが、今年は「新型コロナウイルス感染予防」を最優先とし、ソーシャルディスタンス、消毒、室内換気、そして三密回避を大前提に、約70名の教会・支部の代表の皆さんが集まっての発表会となりました。
教団本部の布教方針である「ニュー方便時代~一人ひとりの救い救われに向かって~ 笑顔と涙によりそおう」をもとに仙台教会でも、
“ニュー方便時代~一人ひとりの救い救われに向かって~”
を基本方針として、以下の三つの柱が近藤雅則教会長より合わせて発表されました。
1.一人ひとりが、教えによって救われる喜びを実感できること
2.時代状況を踏まえた新たな修行・活動・運営のあり方の創造
3.救いの実現と新たな運営に役立つツール(方法や道具)を活用すること
昭和13年に創立された立正佼成会の草創期は「方便時代」と呼ばれ、庭野開祖と長沼脇祖を先頭に会員一同が、悩み苦しむ人々の救われをひたすら念じ、慈悲と方便力による救い・救われの実践行を展開し、歓びと感動が大きなエネルギーとなり、サンガ(同信の仲間)の輪が日本全国へと広がっていきました。
この悩み苦しむ人々の救われをひたすら念じ、慈悲と方便力による救い・救われの実践行こそが、本会の「信仰の原点」ともいえましょう。
近藤教会長は、この逆境ともいえる「新型コロナウイルスの感染拡大」を好機としてとらえ、再びこの「信仰の原点」に立ち返り、本会草創期にも勝るとも劣らぬ熱意と勇気を持って、現代社会の苦の中に分け入り、自他ともに「ご法=真理」による救い、救われの歓びと感動を実感できる教会をめざすことを誓われました。そして、このことこそ新たな時代を創造する「ニュー方便時代」であると力強く宣言したのです。
この発表会の末席にて近藤教会長の発表を拝聴させて頂いた私は、この「ニュー方便時代」というスローガンの中に使われている“方便”という言葉に強い関心を持たせて頂きました。本会の所依の経典である『法華経』の中に「方便品第二」があります。その中で「すべての人が仏になれること(一仏乗)」を教主釈尊が人類史上初めてお説きくださいました。
私たちの「信仰の核心」は、この「すべての人が仏になれる」という一大真実をお説きくださり、かつ無限の過去から現在、そして無限の未来にわたり私たちを生かし、守り、教え、育ててくださっている「久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊」を本尊とし(本尊観)、そして“必ず仏になれる”自分自身とすべての人が持つ「仏性」を自覚し、ひたすら礼拝していく実践行(仏性礼拝行)といえましょう(行法観)。
本会の草創期の庭野開祖、長沼脇祖は、その「信仰の核心」をしっかりとつかみ、胸に秘められた上で、悩み、苦しむ人々の救いのために、身命を賭して布教に邁進されていたのだと改めて気づかせて頂きました。
さらには、「ニュー方便時代」とは、その「信仰の核心」を確固たるものとして胸に刻み、まだまだ至らぬ未熟な自分であっても、まず私自身が現代の庭野開祖、長沼脇祖にならせて頂くことだと確信させて頂くことができました。
仙台教会において近藤教会長は、まず「心に本仏を勧請する」という庭野開祖の言葉を基にした本尊観を三年前より私たちに開き、そして昨年より“認めて、ほめて、感謝する”という仏性礼拝行(行法観)を示してくださっています。
私自身、そのことをしっかりと悟らせて頂き、信仰の核心に入らせて頂き、「ニュー方便時代」を家族、サンガ共々に創造性豊かに切り開いて参りたいと切に思わせて頂きました。
合 掌
仙台教会ホームページ担当