✨新・こころの彩時記🎄第1回:時の流れに身をまかせ

2025.12 メイン

  令和七年も、お正月から時が流れ、師走という今年の結びの月を迎えました。そこで、今回のタイトルは「時の流れに身をまかせ」。あの昭和歌謡史に燦然と輝く歌を思い浮かべてしまいますが、この言葉そのものに深い意味を感じてしまうのは、私だけでしょうか?
 
「時の流れ」、時はやむことのない、誰も抗(あらが)うことのできない、宇宙全体に流れているもの。とどまることのない「無常」といってもいいでしょう。
「身をまかせ」、この〈身〉の漢字には、単に「からだ」という意味だけではなく、「心」「いのち」「人生」等々の意味までも、この漢字ひと文字の中に含まれているといわれています。
 とどまることのない「無常」の流れに、この身も、心も、人生をもまかせて生きていく。なんという深い意味を持つのか。
 
 私の性分は、すぐに後悔をしてしまうこと。完璧主義者ではありませんが、今に満足できず、つい過去を見てしまう。
「あの時、こうしておけばよかった」
「あそこで、なんであんなことをしてしまったのだろう」
 立ち止まって振り返るといえば聞こえはいいですが、悔やんで、落ち込んでいる私。
 
 先日、夜中にふと目が覚めました。
 無常の教えの救いとは何か?
 自らの問いかけに、ある逆説的な思いが浮かんできました。
《私たちはあとに戻れない。過去には絶対に戻れない。そのこと自体が「救い」なのだ》
と。
 絶対に過去に戻れないからこそ、後悔なんてしている暇はない。今を真剣に、最高に生きる。そして、その今の積み重ねがより良い未来を築いてくれる。
 
 いよいよ年末、さまざまなこ゚縁の中で、私の好きな般若湯(はんにゃとう)を、マイクと共に頂ける時機(とき)がやってきます。
 今年は「時の流れに身をまかせ」を熱唱しよう、そんな思いになりました。 
 
合 掌
仙台教会会員 H.E
2025.12 サブ

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