11月27日、仙台教会一階法座席にて、本部学林主催による「学林仙台公開プログラム」が開催されました。出席者は、東北大学名誉教授 齋藤忠夫先生、学林学長 杉野恭一氏、東北大学医学部生のMさん、学林芳澍OGのKさんの4名。参加者は仙台教会を代表して教会長・近藤雅則をはじめ同教会幹部約60名が参加しました。
立正佼成会の学林とは、「世界の佼成会たらん」との庭野日敬開祖の願いのもと、1964年により実践的な仏教教育機関として創設されました。
以来、自己の仏性を開顕するとともに、社会・国家を変革して世界の未来を創造する力を身につけた「菩薩道の先駆者」を育成し、これまでに2,400名を超える卒林生が、教団本部や国内外の布教拠点のリーダーとして布教活動に励むほか、一般企業や研究機関、そして家庭・地域において、幅広く社会で活躍しています。
(本会の「学林」についての詳細は、立正佼成会 学林 (gakurin.jp) をクリックしてHPをご覧ください)
この「学林仙台公開プログラム」は、2024年の学林創設60周年を控え、建学の精神や歴史を振り返るとともに、混迷を深める現代社会、国際情勢の中で、広い視野とスケールの大きな理想をもち、社会、世界に貢献するリーダーの育成について議論がなされました。
当日は、まず杉野学林学長の「基調発題」があり、庭野日敬開祖が世界の平和境実現のために、人材育成・人材教育の学び舎として「学林」を創設された、その心、願いを庭野開祖の足跡を辿りながら講演を頂きました。
その後、齋藤東北大学名誉教授、東北大学医学部生のMさん、芳澍OGのKさんをパネラーとしての「パネルディスカッション」が行われました。
齋藤名誉教授からは、
「現代の若者は内向きな青年が多い。学生さんを見ていても、かつてはそのほとんどが留学を希望したが、今、数がたいへん少なくなっている。また、大学院の博士課程を目指す学生も激減している現状です。若い人は、もっともっとアグレッシブに、自分の持ち味を地域社会に情報発信してほしいし、また新たな世界に飛び込み、チャレンジする気概を持ってほしい」
という発言がありました。
医学生のMさんからは、
「私は、お釈迦さまが示してくださった人間の心の持ち方である、“すべての人に仏性あり”の精神を生かして、これから医師として患者さんに接し、医学の分野で人さまのお役に立っていきたい」
と述べ、またKさんからは、
「学林芳澍で学んだ、“人まかせではなく、まず自らが進んで良いことをさせて頂く”という仏教精神を、今の職場で生かしています」
という発言がありました。
その後、学林光澍ロータス奨学生でもあるMさんへ、杉野学林学長より目録授与があり、近藤教会長のご挨拶を頂き、閉会されました。
近藤教会長はご挨拶の中で、
「庭野開祖が《世界の佼成会たらん》と、こんなにも大きな願い、夢を持たれて学林を創設されていたということを初めて知り、学林本科の卒業生の一人として、改めて身の引き締まる思いがしました。
そして、私には一つの夢があります。それは、今年、学林本科生を仙台教会から送りたいということです。皆さん、開祖さまの願いが具現化された学林に、一人でも多くの青年を仙台教会から送り出していこうではありませんか!」
と述べ、参加者一同、心を一つにさせて頂きました。
(本会の「学林」についての詳細は、立正佼成会 学林 (gakurin.jp) をクリックしてHPをご覧ください)
合 掌