🌼 “さなぎ”は“さなぎ”のままで 安藤高子(仙台教会婦人部長)
- 2020/12/1
- 青年が創る
私たち仙台教会婦人部では、「私の認めて・ほめて・感謝する」をテーマに、一人ひとりの婦人部員さんの“声”をシリーズでご紹介していきます。その第2回は安藤高子さん(仙台教会婦人部長)の登場です。
“さなぎ”は“さなぎ”のままで
安藤高子(仙台教会婦人部長)
私は昨年12月、乳がんの診断を受け、手術、抗がん剤治療を経験しました。現在も3週に1度、大学病院に通院しながら治療中です。家族、教会の仲間(サンガ)の皆さまから見守られ、祈りを頂き、お陰さまで元気にならせて頂きました。人のあたたかさ、ぬくもりとは、こんなにも勇気を頂けるのだと、皆さまから学ばせて頂きました。
抗がん剤治療中は、髪も抜け、顔もむくみ、自分の姿を見るたびに悲しくなりました。そんな私に妹は「いのちそのもの」という言葉をくれました。
さなぎが蝶になるように、(今の私はさなぎで、今をがまんすれば)と思ってきましたが、さなぎはさなぎのままで命を輝かせているのだと感じました。
そして、教会長さんから、私たちは一生懸命、×を〇に見る努力をしているけれど、仏さまの世界は〇×を超越している世界なのだと教えて頂きました。
「“病気が治った!”“これを悟った!”と言わなくても、ありのままで良いのだよ」と言って頂いたとき、肩の力が抜け、温かさに包まれ、安心しました。
むくんだ顔を治療にがんばっている“証”と見ることで、何か条件がないと自分を認められない私がいることにも気づきました。条件つきではなく、ただただ認めていく。仏さまの世界は壮大で、頭で理解することはむずかしいけれど、病気という縁を通して感動やあたたかさをたくさん学ばせて頂いています。
もっともっと学んで、教会の仲間(サンガ)の皆さんと共に、周りにあふれているたくさんの奇跡を見つけて、ワクワクしながら、私の大切な人生を歩んでいきたいと思っています。
合 掌