今年の1月11日をもち、山元町の普門寺に建てられていた東日本大震災犠牲者慰霊の供養塔を撤去することとなりました。地元会員たちがまごころの供物を供え、近藤教会長導師のもと最後の慰霊供養をさせて頂きました。
大震災から12年を迎える今日に至るまで、ご住職である坂野文俊さまは檀家さん皆さまのお気持ちをお聞きしながらも、立正佼成会の慰霊碑を見守り続けてきてくださいました。そのお蔭さまで毎月11日の慰霊供養を続けて来ることができました。
最後の慰霊供養の日は、穏やかで、とても暖かい朝を迎えさせて頂きました。ご供養が始まる時には、風もなく、綺麗な青空が広がり、ご供養中には時折、鳥が飛んできては何かおしゃべりをしているようでした。震災後より数年は、震災供養の日というと荒れた天気であったり、当時を思い出すような天候の日が多かったように思い出されます。12年という歳月を経て、少しでもみなさんの祈りが届いてくれたのでは?と思わせて頂きました。
私たちは宗教者として、今後とも、悲しみを持ち続けている人々に寄り添い続けていきたい。心の復興を共に目指していきます。
合 掌
(文・写真 仙台教会教務部長 永浦佐知子)