これからも「法の華」を地域に咲かせて参ります。 千葉昌代(栗駒支部)

◇子供の高熱を通しての、み仏さまとの出会い
 私が立正佼成会に入会させて頂いたのは、昭和二十六年です。長女が七カ月の時、風邪をひき、四十度の熱が少しも下がらず肺炎を起こして入院し、悪くなるばかりでした。先生から、「子供さんはもうダメです。あきらめてください」との言葉に、私はがびっくりし、頭が真っ白になり、ショックを受けました。
 その時、隣の部屋に小山さんという方が入院をしてきて、長女を見るなり「先祖供養をさせて頂いたら、子供さんは助かるかも知れないね」と言って、機関誌の『佼成』の本を手渡され、「これを見て良かったら入会してください」と言って頂きましたが、私は思いがけない救いの言葉に藁をすがる思いで、真剣に一晩中読ませて頂き、素晴らしい教えに気づきました。生まれて初めて「南無妙法蓮華経」とお題目を唱え、「み仏さま、どうか娘を助けてください」と、祈るばかりでした。不思議とまもなく熱が下がり、一週間で退院させて頂き、本当に有り難く、私も家族も皆大喜びです。
 約束通り、佼成会のご本部に入会の申し込みをさせて頂きました。一週間ぐらいたったある日、ご本部から幹部さんが我が家に来てくださり、お祀り込みをして頂きました。それから、幹部さんはご本部より我が家に泊まり込み、私はご指導を頂きながらの「お供修行」ができたことに感謝でいっぱいでした。
 当時、ご本部から来て頂いた幹部さんのご子息さんが、現在、ご本部の大聖堂での聖壇のお役をされていることを知り、やはり感謝の心でいっぱいです。

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写真中央 千葉昌代さん(88歳)

◇野崎支部長さんの不思議な指導によって
 まもなく、班長のお役を頂きながら、昭和三十四年十月、ご本部からのご指導で全国ブロック制になり、栗原郡の私の家に会員カードが送られてきました。私は稲刈りが忙しい忙しいので、仕事に夢中になっていた矢先、七歳の次女が転んで足に大ケガをし、内出血し、さらに化膿してしまい、即入院、手術となってしまいました。手術は骨までも削るようになり、悪くなるばかりの娘の苦しむ姿を見ながら〈我の力〉ではどうにもできず、あっという間に五ヵ月が過ぎました。
 二月十日の脇祖さまご命日を思い出し、仙台の連絡所に参拝し、当時の野崎支部長さんに法座でご指導を頂きました。すると、野崎支部長さんから、
「会員カードの件はどうなっていますか」
と聞かれ、
「一日も早く会員さんの名前と、会費を添えて仙台に届けてください。届けることによって子供さんの足が治ります。必ず実践なさってください。私も念じています。よろしくね」
と力強い言葉に深いお慈悲と感動で胸がいっぱいになりました。私は固く決意し精進させて頂こうと、仏さまからの熱いエネルギーとパワーを頂きました。
 それから、入院をしている娘に寂しい思いをかけながら、自分もとても辛かったですが、ただ娘を助けたい一心で、全会員百二十家を朝から晩まで二十日間、下駄をはいて歩かせて頂きました。野崎支部長さんのご指導の通り実践させて頂くと娘のケガも良くなり、不思議な事にお手どりで歩かせて頂いた二十日間と同じ日に娘が退院のお手配となり、私は心を切り換え、み仏さまのお心のままに実践でき、法の道が間違いなく真実の教えであり、現象はすべてみ仏さまのはからいの世界を見せて頂き、感動と感謝でいっぱいでした。
 その後、栗原地区主任のお役を頂きました。今は亡き古川支部の斉藤前支部長さんと一緒に主任のお役で修行させて頂き、有り難うございました。その後、昭和六十一年、主人の仕事の都合で川越市に引っ越し、借金もあったため返済に追われ主人と長男と共に身を粉にして一生懸命頑張って五年間で返済することができました。
 その後、間もなく主人が病気になり、平成三年六月一日、六十六歳で亡くなり、あまりのショックで私は歩けなくなってしまいました。亡くしてみて初めて気づきました。いつの間にか自分の欲にばかり執らわれ、教会に参拝することも忘れ、御本尊さま、御守護神さまなど何一つお移しせずに故郷に置いたままの愚かな者の私でした。生かされていることに感謝のない心にサンゲいたしました。もう一度、仏さまにおすがりしようと六年ぶりに川越教会に参拝することができました。そして、心の切り替えを感じ、新たに精進を決意しました。まもなく主任のお役を頂き、すっかり元気になり、サンガの皆さんと共に修行させて頂き、七十七歳まで主任のお役をさせて頂きました。 その後、組長として共に学び、有り難く、感謝でいっぱいでした。

◇開祖さまとのお約束
 ある日私は、これからの人生はどうあるべきかを考えた時、少しでも人さまのお役に立てるよう努力しなければと決意しました。その時、ご本部団参があり、
《もう一度故郷に帰り法の華を咲かせて頂けるような法座ができれば有り難い》
という強い願いで「誓願文」を書きました。すると、朝方に開祖さまが夢にお出ましになり笑顔で、
「千葉さん、よろしくお願いします。頑張ってくださいね」
というお言葉を頂戴し、
「はい。開祖さま、有り難うございます」
とお言葉を交わしました。
 そして、子供たちに、
「故郷に戻り、もう一度初心に帰り、皆さまに親しく法の道を歩む大切さを重んじ、命のある限り精進できれば有り難い」
と話しました。すると、子供たちは救って頂いたご恩返しということで、たいへん喜んで受け入れてもらいました。故郷に遺されてあった家をリホームして頂き、平成二十六年三月十六日に戻ってきました。本当に感謝しています。

◇「光輝高齢者」としての新たな人生への誓い
 
それ以来、教会長さん始め支部長さん、サンガの皆さま方には、とても心温まる思いで法の華がいつも咲き、本当に足りない私ですけど、サンガの皆さまのお慈悲を頂き、会長先生のお言葉の如く、光り輝く〈光輝高齢者〉として人生のある限り、さらに学びを深くかみしめ、法灯を点じて、支部長さんを中心にサンガの皆さまと共に、優しく、温かいふれあいをして参ります。
 最後にみ仏さまの願い、開祖さまの夢の如く、会長先生の願いをもとに、皆さまと共に心を一つにし、一人でも多くの方にお声がけをし、さらなる布教伝道を実践していくことを、開祖さま、会長先生にお誓いさせて頂きます。
 皆さま、誠に有難うございます。

合掌

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    近藤教会長、栗駒支部の皆さんに囲まれて(千葉さん、画面最前列中央)

 

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