💎 庭野日敬開祖「一日一言」~毎日のことば~(令和7年1月)
- 2025/1/1
- 心を創る
明けましておめでとうございます。新年も庭野日敬開祖の珠玉のおことばを、「一日一言」と題して、毎日1つずつご紹介していきます。
【1月31日 希望と信念】
私は、菩薩行によって世界の平和をめざす希望と信念を決して捨てません。(『開祖随感』4巻より)
【1月30日 極めれば一つ】
なにごとであれ一つの道を極めた人は、一つの到達点に行き着くように思えます。宗教の世界でも、たとえば神道を極めた人も、禅で悟った人も、念仏で一つの境地に達した人も、その極めた世界は一つだと思うのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月29日 一方的な見方】
なにごとにもよらず、一方的な見方で短絡的に極端な考え方にかたよる癖がつくと、一見、理にかなった考え方のように見えて、じつは大事なことを見落としがちです。(『開祖随感』4巻より)
【1月28日 続ければ賛同者が】
社会のためになること、人さまのためになることは、どんなささやかなことであっても行動に現せば、必ず賛同者が現われます。まず自分がばかになりきって実践し続けることです。(『開祖随感』4巻より)
【1月27日 冬の枯れ木に】
冬の枯れ木に灰をまくと、それが寒肥(かんごえ)になって、春ひときわ鮮やかに花が咲きます。なるほど、それが私たち宗教者の道ではないか、とうなずかされたものです。(『開祖随感』4巻より)
【1月26日 マイナスもプラスに】
どんなマイナスも、マイナスのまま終わることはありません。受け取り方次第で、マイナスもプラスに変えられるのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月25日 言葉の力】
道元禅師に、「愛語よく廻天のちからあることを学すべきなり」というお言葉があります。相手を心から思う慈悲のひと言は、その人の人生を一転させてしまう働きがある、というのです。言葉はそういう力を持っているのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月24日 宇宙の真理はただ一つ】
一仏乗の精神に貫かれる法華経を所依(しょえ)の経典とする私たちには、宇宙の真理はただ一つであり、それぞれの宗教はその真理の多様な表現にほかならないというのが一貫して変わらぬ信念です。(『開祖随感』4巻より)
【1月23日 人に親切】
臨済宗の山本玄峰老師は、ご自分の心構えとして、常に「人に親接(しんせつ)、自分に辛節(しんせつ)、法に深切(しんせつ)」と戒めておられるとうかがったことがありました。
人間は、だれしも自分がかわいいものですから、自分には親切ですが、人には辛節(しんせつ)になりやすい。自分を守るために、つい人のせい、まわりのせいにして、人を責めてしまうわけです。(『開祖随感』4巻より)
【1月22日 末法の時代】
末法の時代には在家の仏教徒の活動いかんが仏教の興廃を決めてしまいます。(『開祖随感』4巻より)
【1月21日 教えのかなめ】
すべてのものは孤立して存在するのでなく、持ちつ持たれつの相互依存関係の中にあるというのが、仏教の教えのかなめの縁起観です。(『開祖随感』4巻より)
【1月20日 国土荘厳(そうごん)、衆生利益】
国土を荘厳にし衆生を利益することこそ仏教徒の使命です。本会の会員綱領にも「平和境の建設」と「人格完成」が謳われています。(『開祖随感』4巻より)
【1月19日 私たち信仰者の言葉】
道元禅師に、「愛語よく廻天(かいてん)のちからあることを学すべきなり」というお言葉があります。相手を心から思う慈悲のひと言は、その人の人生を一転させてしまう働きがある、というのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月18日 衆生の外(ほか)に仏なし】
白隠禅師は、衆生と仏は本来、水と氷のようなものであると言われ、「水をはなれて氷なく、衆生の外に仏なし」という言葉でそれを教えてくださっています。(『開祖随感』4巻より)
【1月17日 うしろ姿で】
佼成会では「うしろ姿で人を導く」ことを教えますが、まず自らを法に照らして正していくことから始めてほしいのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月16日 自然に対する謙虚さ】
人間は自分で生きているのではなく、生かされているのだというのが仏教の考え方です。自分の生命を保つために、大自然のあらゆる力、あらゆる命を利用させてもらっているわけです。(『開祖随感』4巻より)
【1月15日 己の行動を振り返る習慣】
自分は間違ったことなどすることがない、と思い込んでいるのではなく、常にご法に照らして己の行動を振り返る習慣を身につけることが大切です。(『開祖随感』4巻より)
【1月14日 許し合い、助け合う】
宗教は己の足りなさを教えてくれるものですが、互いに自分の足りなさを知ってこそ、許し合い、助け合う大切さが分かってきます。(『開祖随感』4巻より)
【1月13日 「法」の字】
ご法の「法」の字は、水偏に去ると書きます。水が流れてとどまるところがないように、法は常に説き伝えられ続けなければならず、修行は、途切れることなく続けられなくてはなりません。(『開祖随感』4巻より)
【1月12日 苦の原因】
仏教の目的とするところは抜苦与楽です。読んで字のごとく、人びとの苦を抜き、楽を与えるのが仏教の教えの根本です。その苦のいちばんの原因が執着なのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月11日 無私に徹する】
長いあいだの自分自身の経験で、「ご守護をいただける心構えとは、無私に徹することだ」と私は体に刻み込ませてもらってきたのでした。(『開祖随感』4巻より)
【1月10日 仏性の目覚め】
みなさんが道場に参拝をされてその荘厳な雰囲気に触れ、法座でよい話を聞いて「ありがたい」と感謝して、ほんの一時(いっとき)でも信仰のすばらしさを感じ、「なるほど、そういう考え方が大事なんだなあ」と納得する。その感動が仏性の目覚めにほかならないのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月9日 「ありがたい」】
ただ「ありがたい」「ありがたい」と言って、お布施をし、奉仕をして、ひたむきにご法のとおりに実行している人もいます。そういう人は、目に見えてどんどん幸せになっていくのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月8日 感激、喜びを人さまに】
信仰には感激がなくてはなりません。自分が生かされている喜び、悩み苦しむ人を幸せに導く喜び……そうした心の底からの喜びを人さまにお分けさせてもらうのが私たちの布教です。(『開祖随感』4巻より)
【1月7日 感激と感謝】
どんどん幸せになっていく人の場合は、いつも心の底から感激し、感謝する心を失うことがないのです。それが、どの人にも共通しているのです。
信仰の本当の功徳、人の幸せのもとは、感激と感謝、この一語に尽きると言いきって間違いない、と私は思っているのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月6日 福祉とは】
福祉とは人にしてもらうことではなくて互いが与え合うことだ、という市民意識を育てたいものです。それでなくては、真に住みよい明るい社会は築かれないと私は思うのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月5日 立正佼成会のご本尊像】
立正佼成会の大聖堂のご本尊像は、坐像ではなく立像のお姿です。それは自らの足で立って慈悲行を実践し、布教をされる仏さまのお姿で、それこそが仏教の眼目であるという考えにもとづいて、この立正佼成会のご本尊像を勧請(かんじょう)させていただいたのでした。そのことを、私たちは忘れてはなりません。(『開祖随感』4巻より)
【1月4日 読経】
読経とは、お経を口で読むだけでなく、体で読む、つまり実践することが、なにより大事なのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月3日 祈る姿】
「こんな科学万能の時代に神に祈るなどナンセンスだ」と言う人がいます。しかし、こういう人間不信の時代であればこそ、人が真剣に祈るその敬虔な姿が、なによりも強く人の心を動かすのではないでしょうか。もっともっと、神仏を敬い、互いの仏性を合掌礼拝する大切さを私は力説したいのです。(『開祖随感』4巻より)
【1月2日 実践こそ】
宗教の信仰は、ただ法門を学んだり、口先だけで教えを説いたりすることではなく、実践こそがなによりも大切です。(『開祖随感』4巻より)
【1月1日 己を正す月】
みなさま、明けましておめでとうございます。
人は生きているかぎり、「もっとこうなりたい」「こうあってほしい」というように、いろいろと願いを持ちます。新しい年を迎えて、みなさんも、いろいろな願い、祈りをされたここと思います。(中略)
大事なのは、まず祈りに値(あたい)する自分であるかどうかを顧みることです。そしえ、「かなえてもらいたい願いにふさわしい自分になれるように、精いっぱいの努力をいたしますから、どうかお見守りください」とお祈りするのが、本当の祈りなのではないでしょうか。
正月とは正す月と書きます。己の心の姿勢を正して、新しい一年を踏みだす大事な月、それが正月です。(『開祖随感』4巻より)