目の前の人の語りに耳を傾けて、相手の心に「行って」 教会長 岩間由記子 (『佼成』令和8年2月号「会長法話」を拝読して)      

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  いよいよ、立春から『丙午一白水星中宮』の年が始まります。

「寒中読誦修行」では、教会道場・各拠点・各家で皆さまがそれぞれの誓願・祈願をこめて取り組んで頂きました。ありがとうございます。皆さまの尊い祈りのパワーのお蔭様で『受験祈願☆未来供養』に関して、早速、嬉しい・春の新たなスタートのご報告が届けられています。また、追儺供養の申請の方々は、今年一年がお役(厄)の年です。共に、元気に精進いたしましょう。詳細は、「節分会」に!!!

 

『佼成』2月号の会長法話

宮沢賢治に学ぶ② 西にツカレタ母アレバ

・「地涌の菩薩のように」

 この度は、「雨ニモマケズ」の全文を現代的な文字遣いでご紹介いただきました。私はお経文を唱えているような「すごさ」と同時に「あたたかさ」と親近感を感じております。

「行って」⇒ 東西南北の四方に駆けつけ――人の苦しみや心の痛みに思いを馳せ、とにかくそこへ「行って」自分にできることをしよう――それが現実の娑婆世界で菩薩として生きるものの使命なのだと。

 地涌の菩薩のリーダー四菩薩(上行・無辺行・浄行・安立行)自分に何ができるかを考えて他者に寄り添うこの姿勢に、いま私たちが学ぶところが大きい。

・「よく見聞きしわかり」

 「自分を勘定に入れずに/よく見聞きしわかり」~本会の支部長さんや主任さんをはじめとするみなさんが、ふだん当たり前ように実践されていることではないではないかと~

自分の意見や思いをさしはさまず、相手の仏性を信じて、ただひたすら苦悩の訴えや嘆きに耳を傾ける。それは、相手が苦しみや悩みから抜けだす出口へ向かう大切な時間であり、尊い菩薩行です。話す人は、聞く人の慈愛に包まれながら愚痴や文句や嘆きの感情を語りつづけるうちにおのずから何が自分を苦しめその原因はどこにあるのかに思い至り心が軽くなって苦境の出口にたどりつくのです。

 話す人と聞く人のこのようなやり取り、交わし合いによって、それぞれが胸中を吐露するなかで、一人ひとりの心に宿る神仏ともいえるもの~「争いなどしていてはつまらない」という気づきを、それぞれに与えたからです。

 世界を見れば苦悩する人は多く、私たちにできることはあまりにわずかです。なんとかしたいと思っても、それこそ、なんの役にも立たないデクノボーのような私たちです。それでも、大きな視点をもちながら、人には合掌礼拝の心で向きあい、やさしくあたたかく――身近で何気ない日々の実践が世界の問題につながる根底にあることを忘れず、毎日をおろそかにしないようにと賢治は教えているのです。

 1月号と2月号において、宮沢賢治を取り上げて頂きました。本年は、宮沢賢治生誕130年。「雨ニモマケズ」が記されていた手帳は、賢治さんが亡くなった後、遺品の茶色のトランクの蓋裏ポケットから発見されたもの。そして、15年前の東日本大震災の時にあらためて世界中に、『法華経』・「雨ニモマケズ」が伝わりました。

 私自身も今一度、日々の生活のなかで真理が語られているものに心のアンテナを磨いていきたいと思います。目の前の人の語りに耳を傾けて、相手の心に「行って」       

                                                                              合掌

令和八年二月一日                                                               

立正佼成会 仙台教会 

 教会長 岩間由記子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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