🍀 “悲しむ人に喜びを与える縁となろう!” 教会長 近藤雅則(令和2年9月)

2020.09 ホームページ(メルパルクにて)決定 今月の会長法話は、「ともに悲しむ心」がテーマ。
 数学者の岡潔先生の「人の悲しみがわかること、そして自分もまた悲しいと感じることが宗教の本質」という言葉がとても印象に残りました。
 わたしたちは、悩んでいる人の話を聞く時に、「そんなことをしているからダメなのよ・・・」とか、「もっとこうすればよいのに・・・」というように感じることがあります。相手の気持ちに寄り添うよりも、悩んでいる問題の原因や解決方法に意識が向いてしまうのです。
 岡先生のご著書「春宵十話(しゅんしょうじゅうわ)」には、さらに「自と他が同一になったところで初めて悲しみが解消する」という言葉が続いていました。自他の気持ちが同一になったときに、本当の救いがあるということだと思います。
 何時間聞いても、相手の話がいつまでも終わらず、ウンザリしてしまうことがあります。そういう時は、話の内容は聞いていても、その人の悲しさや寂しさといった気持ち(感情)を聴いていないのかもしれません。
 こちらは理解したつもりでも、相手は「わかってもらえてない」と感じていることもよくあります。相手の気持ちと同一になることは、簡単なことではありません。しかし、それでもこちらの見方や立場、都合を捨て、懸命に相手の気持ちを理解しようと努力するところに大切な意義があると思います。

 法華経「如来寿量品」の「何を以てか衆生をして 無上道に入り 速かに仏身を成就することを得せしめんと」は、私たちが毎日読誦している言葉です。
 この一節は、仏さまの本願(真の願い)です。「仏さまは常に私たちを本質的な救いの境地に到達させようと、それのみを願っておられる」という意味ですが、さらに分かりやすく「悲しみにくれる人がいないように」「だれもが仏性に目ざめて救われるように」と表現されています。この仏さまの願いをもって精進することが法華経の真髄であり、自分も相手もともに救われる確かな道なのです。

 法話の結びで、善も悪ももちあわせる私たちの、だれにも共通するのは、仏性という揺るぎない本質です。だからこそ、私たちは自他の仏性が輝くようなふれあい、とりわけ悲しむ人に喜びを与える縁となる実践が、大切だと思うのですと庭野会長は締めくくられています。

 仏教は、慈悲が大切と言われます。慈悲とは、慈(幸せにしてあげたいという心=与楽)と悲(苦しみを取り除いてあげたいという心=抜苦)が合わさったものです。
 また、慈悲は、“スピード”と“具体性”が大切と言われます。ただ、心の中で思うだけでなく、それを即行動に表わしてこそ真の慈悲です。
 このたび、「仙台駆け込み寺」の相談室が仙台市内にオープンしました。ここは、誰もが気軽に訪れることのできる開かれた相談室です。その相談室に仙台教会からも相談員を派遣し、その活動に協力することになりました。これは慈悲の具体化です。
 9月は、慈母と慕われた脇祖さまの祥月命日にあたる報恩会の月です。脇祖さまの慈悲行をお手本とし、悲しむ人に喜びを与える縁となれるような出会いをさせていただきましょう。

合 掌

 2020年9月1日

立正佼成会仙台教会
教会長 近藤雅則

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