🍀 “生きてるだけで丸儲け”が感謝のもと 教会長 近藤雅則(令和4年8月)

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近藤教会長ご夫妻

 まず、前号のご法話に「精進とは、がむしゃらに打ちこむ修行というより、むしろ日常生活のなかで人を思いやり、まわりの人に安らぎを与える言葉や行動を心がけること、つまり信仰者として、当たり前の毎日を送ることにほかなりません。」(11頁終2行)とありました。
 信仰とは、何か厳しい修行に耐えることで功徳が得られるものと考えている人が多いと思います。実際に、本会草創期の先輩幹部さんは家庭や仕事を犠牲にし、厳しい修行に耐えてきました。それによってたくさんの功徳が得られ、その修行のおかげさまで本会の土台が築かれたと言えます。それに対して、“最近の修行は甘くなった”と嘆かれる方が多いようです。
 しかし今年の年頭法話で、会長先生から即是道場(教会道場だけが道場ではなく、あらゆる場所が道場である)と教えられました。とりわけ、家庭において(上記の)信仰者としての当たり前の毎日を送ることが本来の修行精進であり、このことがしっかり実践できてくれば、家庭の中がおのずと明るく円満になり、家族のだれもが信仰を正しく理解してくださると思います。

 さて、今月のご法話は「本当ほんとうの自分を生きる-精進②」がテーマで、私たちは“だれもが「ひとつの『いのち』をともに生きる兄弟姉妹」というのが、仏教で教える私たちの真実の相なのです“(12頁4行)とあります。「ほんとうの自分」とは、他と比べるものではない唯一無二の存在であると同時に、自分以外のすべてのものに生かされて生きている存在であるようです。だとするならば、”自分を尊び愛するように、人の悲しみをともに愛(かな)しみ、苦しむ人にいつでも手を差しのべられる人になる(12頁8行)のが精進の深い意味であり、それが「ほんとうの自分を生きる」ということのようです。

 さらに、“そうした実践をつづけるには、ふだんいかに「有り難いこと」に気づけるかが重要”(13頁2行)とあります。頭では理解できていても、なかなか感謝できないのが私たちの現実です。以前紹介した『「あたりまえ」の素晴らしさ』(井村和清作)という詩を覚えていますか。“毎日当たり前に生きて生活できていることはありがたいことだが、だれもこれを喜ばない。そのありがたさを知っているのは、それを失った人だけ”という内容です。
 私たちがなかなか感謝できない理由の一つは、自分の願いや思いがかなって当たり前という考え方があるからではないでしょうか。事実、医療や福祉、科学技術の進歩によって、私たちの願いや思いは随分かなえられるようになりました。しかし、自分の思い通りならないことがまだまだたくさんあり、感謝の心がなかなか持てないように思います。
 “生きてるだけで丸儲け”という言葉があります。どんなに辛く苦しい状況にあったとしても、“今、こうしていのちを頂いて生きている。これだけで最高”ということです。そう腹が決まると、もっと健康になれたら、収入が増えたら、仕事がうまくいったら、子供が学校に行ってくれたら・・・などの不満足な状況も吹き飛んでしまいます。
 『明石家さんま』さんは、この“生きてるだけで丸儲け”を座右の銘とし、常に心にとどめているそうです。子供に“いまる”と名付けたのは、この言葉に由来するそうで、ほんとうに驚きました。芸能界のスーパースターとして長年にわたり活躍し続けている秘訣は、すぐれた才能や努力だけでなく、こうしたしっかりとした人生の指針をもち、最悪の状況でも常に感謝できる力があったからではないかと思います。

合 掌

 2022年8月1日

立正佼成会仙台教会
教会長 近藤雅則

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