新年度のスタートです。新社会人、進学、進級の皆さん。そして、新しい職場・友人等新たな環境を迎えた方々。皆さまのスタートを祝うように桜の蕾が開花待っています。共に新しい四月を迎えたすべての皆さま、今月も宜しくお願いいたします。
『佼成』4月号の会長法話「信じて仰ぐ、ということ」
・「信仰」とは
4月8日は、お釈迦さまがお生まれになった日、釈尊の降誕を祝う法会(降誕会)が行われます。そして、13日(日)10時30分から、お稚児さん、少年部さんによる(花まつり)があります。皆さまも花御堂の誕生仏に甘茶を濯いでお釈迦さまの誕生を喜び、濯仏を楽しんではいかかでしょう。
釈尊の誕生偈「天上天下唯我独尊」この言葉は、「宇宙の存在するすべてのものは、仏のいのちを具えた尊い存在である」という意味です。開祖さまは、「人間に生まれたという尊さをしみじみかみしめ、ありがたさが感じられて安心感とともに、仏さまの心と自分の心がいつも通い合って呼吸をしている気持ちになるのが信心」と。さらに「真実の人間の生き方を教えるのが信仰だ」と述べています。
人間に生活や精神、生き方の根本を教えるのが宗教であり信仰。「自分の命の尊さと、人間として生まれてきた有り難さを知ること」が基本中の基本。
「真実の人間の生き方」~この世のものごとは絶えず移り変わるという真理(無常)や、現象のすべては因と縁の作用による相関関係にある(無我・空)という真理を見据え、ありのままを素直に受け入れて他者と調和していく(行く・生)こと。
つまり、「真実の人間の生き方」を神仏の教えに学び、自己を成長させる尊い指針として信じて仰ぐことを「信仰」といい、その創造的実践の一つが、私たちの日々の菩薩行なのですと、ご教導いただきました。
・時代の変化に惑わされず
近年、社会問題となっているいわゆる「闇バイト」やSNSを使った詐欺被害などが多発する時代において、――信仰によって自他の命の尊さに気づき、自分の力だけで生きている人はどこにもいないとわかると,だれもがもつ思いやりや人の役に立ちたいという心がめざめて、そのような罪をおかさないのはもちろん、むしろ、人にやさしくあろうという「生き方の芯」ができるのでは――真実の生き方を教えてくれる尊い教え=宗教を信じて仰ぐ生活のなかで、たくさんの学びを得て、人間として向上をめざせる私たちです。
多様化する現代において、宗教や信仰に対する世間の見方は厳しいといわれます。しかし、会長先生は「人の胸奥には必ず、人生のよりどころとして信じられる教えを知りたい、学びたい、そして成長したいと希求する心がありますから、人はみなすでに宗教の『信仰者』ではないかと思う」と仰っています。心が温かくなる人間観であり、人間理解です。
私たちは小手先の手立てではなくて、徹底した慈悲と思いやりの心で人さまとふれあい、いざというときに心の支えになれる一人になることです。
『命は宝』であり、お釈迦さまにお会いすることは、仏の法に出会うこと、人生を真剣に生きること、出会いを大切にすること。それが、ほんとうの幸せ(仕合せ)でしょう。
今月は、新しい出会いを楽しみましょう。多くの人の幸せを祈りながら。
令和七年四月
立正佼成会仙台教会
教会長 岩間由記子