「“させていただく”は宗教的世界観から生まれた表現」教会長 近藤雅則(平成29年5月)

 機関誌『佼成』5月号の庭野日鑛会長の法話は「させていただく」というテーマでした。この中で、深く心に響いたのは次の言葉です。

☆ものごとはすべて、かかわる縁の作用で生じたり滅したりする。・・・このような宗教的な世界観から生まれた表現が、「させていただく」なのです。

☆「あらゆるもののおかげさまで」という気持ちから、自然に「させていただく」といえる私たちでありたいものです。

☆繰り返し「おかげさまで、させていただけることがありがたい」と口にしていれば、縁起の教えがしっかりと胸に刻まれ、いつでも心からそういえるようになるのではないでしょうか。

 “させていただく”という言葉からは、何か自信がなさそうな、弱気で消極的なイメージを抱く人もあるかもしれません。私も青年時代、そのように感じていて、“させていただく”という言葉があまり好きではありませんでした。

 しかし、“させていただく”は、宗教的世界観(縁起観)から生まれた表現だと、会長先生はいわれています。つまり、この世界に存在するものは、すべて他とかかわり合い、他の存在のおかげさまで、生かされて生きているのが宇宙の真理でありその真理にそった生き方が“させていただく”ということ。よって、その真理に反して、何事も“私がしてやっている”“私の努力のおかげ”という心では、他と調和できず、何をやってもうまくいかないということなのでしょう。縁起の真理にそって「あらゆるもののおかげさまで・・・させていただきます」という生き方になれば、他と調和し、何事もスムーズに成就できるようになるのです。

 私たちは、“させていただく”を、安易に受けとめて満足しているのかもしれません。一見“させていただきます”と、謙虚な姿勢のように見えますが、主体性がなく、言われたことだけをただ受けて動いている人がいます。また、自ら考えようとせず、すべての判断を他人に依存するような生き方をしている人も少なくないように思います。こうした人たちは、一生懸命がんばっているわりに、歓びや向上が少ないように見受けられます。仏教は、ものごとはすべて、かかわる縁の作用で生じたり滅したりするという縁起の真理をしっかり認識し、積極的・創造的・利他的な生き方をめざすものです。それを、私なりの表現で“本気でやる”と申し上げており、こうした仏教的な姿勢を大切にしていきましょう。

合掌
平成29年5月1日
立正佼成会仙台教会
 教会長 近藤雅則

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