害鳥駆除ボランティア―共存の道を歩む― 羽角澄夫

今回は、農作物を荒らす害鳥の駆除ボランティアを通して、地域に貢献されている羽角澄夫さんに登場して頂き、その取り組む心、姿勢について語って頂きました。

「いのち」の大切さを思う中で
 私は農作物を荒らすカラスや、その他の農家にとっては害鳥と呼ばれる鳥の散弾銃による駆除を、ボランティアでさせて頂いています。もちろん、警察からの厳しい許可を頂いて銃を持っていますので、一つ間違えるとたいへんな物を持つ者として、「初心忘るべからず」を座右の銘に、それにふさわしい人格も持てるよう、日々努力しております。
 私は今年で64歳になり、先祖代々の土地を受け継いでの農業とレンタルリース関連の会社に勤めております。父が第二次世界大戦から帰ってきた後、カモやキジなどを捕って東京に送り家計のたしにしておりました。そして平成元年、今から28年前に父が亡くなったのを受け、私も銃の免許を取って趣味として始めたのがきっかけでした。
 現在、私は亘理町の駆除隊員として、今は毎年、年に2~3回ほど害鳥の駆除を他の隊員の方々と連携してさせて頂いています。10年程前から現在まで続けてきました。カラスやカルガモ、そして震災によって伝書バトが野生に戻った土鳩など、田んぼや畑に被害を及ぼす鳥の駆除です。
 しかし、人間に害を及ぼす鳥とはいえ、「いのち」ある生き物です。初めてさせて頂いた頃は、可哀想でなかなか撃てません。最初は撃つ瞬間は眼をつぶって撃っていました。人さまのため、地域のために駆除をさせて頂くとはいっても、「殺生をしていることには変わりない」といつも自分に言い聞かせて、今日までさせて頂いてきました。
 ですから、必ず狩猟のシーズンが終わると、駆除隊員の仲間の人たちと、その年一年間に捕った鳥たちの供養をお坊さんにしてもらっています。
 また、立正佼成会には人間だけにではなく、動物への「お戒名」も頂け、慰霊の供養をして頂けるので、個人的にもキジ何羽、カモ何羽というように「慰霊供養」をさせて頂いています。
 害鳥を駆除するためといって、ただ生き物を殺すのではなく、「人間のために犠牲になってくれた」と、その奪った「いのち」の生かしていけるよう、感謝の心は絶対に忘れないようにしていきたいと思っています。私自身、食事を頂く時も、それは自分が奪った「いのち」ではありませんが、人間のために「いのち」を捧げてくれた食べ物の動植物たちに、心から手を合わせ、感謝をして頂戴しております。
 これからも、人さまのため、地域のため、自らの趣味を生かして、この害鳥駆除のボランティアを続けていきたいと思う今日この頃です。
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