「先祖供養」をとおしての世界平和への実践 菅野江里子(白石支部 法輪部長)

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笑顔が素敵な菅野江里子さん

◇立正佼成会との出会い
 立正佼成会は先祖供養を教えているよと聞いて三歳で亡くなった一人娘の供養をしてあげたくて二十五歳の時に入会しました。昭和四十五年でした。先祖供養と聞いて何のためらいもなく入会し、初めて知った信仰の世界にただただ驚くばかりでした。本部大聖堂にはご本仏さまが燦然と輝いておりました。輝くご本仏さまを拝ませて頂いた時にご本仏さまの優しいまなざしと微笑みで私の悩み、苦しみを全部包んで頂いたように思えて嬉しくなり、感激で熱い涙がとめどなく溢れ出ました。
 聖堂では各御命日に開祖さまの説法会が行われます。初めて仏さまの教えである「真理・法則」を聴いた時には教えの素晴らしさに感動で胸がいっぱいになりました。「人間は一人では生きられないし、また仏さまに生かされて生きている尊い命を持っている」と開祖さまはお説きになられました。
 開祖さまのお説きくださる説法の一言一言が私の心に染みて、有り難くて、これからの人生が明るくなれるような、そんな嬉しい気持ちになりました。

◇私の人生と主人が遺してくれた宝物
 三歳の時に母と死に別れた私は母の愛情や温もりも知らずに育ちました。卑屈な心と我の強い私は、育ての母とも仲良くできずに争うことが多い日々でした。しかし、娘を縁として尊い仏さまの教えに出会ってからは、今までの自分は変わらなければならないと心に強く思いました。そして、幹部さんとお供修行等で教えて頂きながら菩薩行の実践をさせて頂くようになりました。
 ある時、法座で亡くなった娘さんの一番の成仏は、「人のため、世のためになることですよ」とご指導を頂きました。厳しくても温かいご指導が心に響いて何よりも有り難く心が救われました。その時から娘の成仏のためにどんなことでもさせて頂こうと固い決心をさせて頂きました。
 あれから五十年の月日が流れた今日思うことは、先祖供養を願って入会した私でしたが実はみ仏さまの深い、深いお慈悲により人格完成をめざすためのご縁だったと気づかせて頂いております。
 日々、布教に歩かせて頂き、家庭に於いては朝夕のご供養ができることが何よりも有り難く、長年の念願が叶ってこの上ない幸せな日を過ごさせて頂くようになりました。常に仏さまに守護して頂き、一番身近な家族に協力があり、またサンガの皆さんに支えて頂いたお陰さまと心より感謝させて頂いております。誠に有り難うございます。
 思えば我が家は母の代から三代にわたって子どもがちょうど三歳の頃に犠牲になり、流産の繰り返しで悲しい思いをしてきました。三代目の長男夫婦の長男も重い心臓病のため三カ月で亡くなり、家族で悲しい思いをしましたが、その後はお陰さまで次男が七カ月の早産で産まれましたが、ご守護を頂いて順調に成長しました。
 三男は嫁が命がけのお産で1800グラムの小さい赤ちゃんでしたが、親子共に仏さまに尊い命を守って頂きすくすくと育ち、家族のアイドルになっております。
 このような体験を通して真理・法則である「因縁果報の教え」を実感させて頂きました。

挿入写真

いつも元気ハツラツ!健康体操を披露する菅野さん

 また、主人が病気で亡くなってから、はや十年になりました。仕事でほとんど家におりませんでしたが、陰になり、日向になって私たち家族を支えてきてくれました。主に原子力発電関係の仕事に携わってきた主人は、「危険な管理区域内の仕事は若者にさせないように」と自分が率先してその仕事を続けていたと主人が亡くなってからお聞きしました。
 それは、主人の性分にふさわしく、後々のことを考えてのことだったのではないかと思っております。そのような相手のことを思い自己を犠牲にしていく主人の心は、主人そのものの宝であり、同時に子孫に残してくれた宝ものであると家族で誇りに思っております。

◇白石支部 法輪部長として、そして一人の人間として 
 初めて今年、仙台教会では「法輪部」を立ち上げて頂きました。「法輪部」とは、佼成会の会員さんでご高齢の信者さんを対象とした集まりです。その支部法輪部のお世話係である法輪部長のお役を頂き、身の引き締まる思いでおります。
 早速、お手どりに行かせて頂いた方に額装本尊さまのお手配を頂き、有り難い結果を頂きました。他の皆さんも身体的に外出することが無理という方が多く、悩みも抱えております。そのために、私たちが数多く足を運んで皆さんと昔話をしたり、共に前向きに明るく、楽しい「法輪部」として、もう一度、花を咲かせられるようにと、今から心がけております。これからも皆さまにご協力を頂きながら、自分の親にできなかった親孝行を喜んでさせて頂きたいと思っております。
 今まで、五十年間いろいろと悩み、苦しみがありましたが、尊い仏さまの教えによって救って頂きました。
 現在、息子夫婦に支えられ孫たちに癒されての有り難い日々を過ごさせて頂いております。嫁も佼成会の私の後継者として婦人部のお役を頂いてサンガの皆さんにお世話になっております。
 家庭実践においては、我が家のご命日には家族一緒にご供養をさせて頂き、お互いに拝み合い、助け合って菩薩行をさせて頂きましょうと常に仏さまの教えを確認させて頂くように努めております。
 私も仏さまに生かされている尊い命に感謝し、大切にして、開祖さま、会長先生の願われる世界の平和、布教伝道、後継者育成に心がけ、先祖供養を通して人格完成をめざし、陰役にも精一杯この身を使わせて頂くことをお誓い申し上げます。
 有り難うございました。

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近藤教会長と支部の皆さんと共に

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