📲 DXによる仙台教会“布教イノベーション”への取り組み

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各家をスマホで繋いでの「慰霊供養」(若林支部より)

DXによる仙台教会“布教イノベーション”への取り組み
― 新型コロナのもたらしたもの ―

1.ピンチがチャンス
 現在、仙台教会では教会幹部が一体となって、最先端のデジタル技術を駆使しての“布教改革”に取り組んでいます。ご存知のように、ちょうど2年前から「新型コロナウイルス」の感染拡大が始まり、医療分野、サービス業界など、さまざまな分野が大きな影響を受け、また私たちの生活様式のそのものが激変しました。
 その中で、マスコミなどではあまり取り上げられていない分野で、大きな打撃を受けている業界があります。それは「宗教界」です。宗教の大きな3つの要素は、「教義」、「儀礼・儀式」、「布教」であります。
 立正佼成会仙台教会も新型コロナの影響によって、3つの要素のすべての自粛・自制を余儀なくされました。国家や自治体による「緊急事態宣言」、「まん延防止等重点措置」といった社会ルールを守り、また会員一人ひとりの感染防止のため、教義に関わる「教育」、儀礼・儀式を伴う「行事」を取りやめ、また対面を避けるために個別訪問等による「布教」を自主制限しました。
 しかし、このような状況下において近藤教会長は、次のように会員に呼びかけました。

「ピンチのように見えますが、これは大きなチャンスなのです。今まで変えられなかったこと、出来なかったことをする大きなチャンスなのです」

「時代に即した布教をめざす大きなきっかけ、取り組みを仏さまが力強く促してくださっているのです」

「コロナ禍だといって布教を止めてはいけません。コロナ禍だからこそ、精神的な救いを求めている人が急増しているのです。心の救済こそが私たち宗教者の使命なのです」

2.チャンスだからできること
 現代社会では、「DX=デジタルトランスフォーメーション」が大きく進んでいます。DXとは、「進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」という概念を持ち、“より進化したデジタル技術を用いて人々の生活をより良いものへと変革すること”といえます。
 日本の政府、企業はこのDXが欧米先進国と比べ、四半世紀は遅れているともいわれています。このコロナ禍を通して、菅前総理はデジタル社会形成の司令塔として、また未来志向のDXを大きく推進していくための「デジタル庁」を、昨年、発足させました。また、大手をはじめ中小企業もDXに真剣に取り組みを始めています。
 そこで、「チャンスだからできること」として、仙台教会における《DXによる布教イノベーション》の構築が始まりました。
「イノベーション」とは直訳すると「革新」という意味を持ちます。人と人との実際の対面という従来の布教の在り方は生かしつつ、それに最新のデジタル技術を駆使して、直接の体面と非対面を融合させた、ハイブリッド型の新しい布教システムの構築をめざす取り組みこそが、近藤教会長がめざす《DXによる布教イノベーション》であるといえましょう。

3.仙台教会若林支部の事例
 仙台教会では、現在、さまざまなDXの取り組みが支部ごとに進んでいます。その中で、布教イノベーションを先駆的に行っている若林支部の取り組みを紹介します。
 昨年、若林支部では、永浦佐知子支部長と数名の主任とで、感染対策に万全を期しつつ、対面の許可を得た会員各家を訪問し、まず「スマホを持っているか?タブレットやパソコンを使っているか?」を確認。スマホやタブレット、パソコンのできる会員には、まず仙台教会ホームページの閲覧ができるよう操作をお伝えし、その後、LINEのアカウント作りのお手伝い、スマホやタブレットの通信ギガ数や料金、また当家のWi-Fiの設置状況などの確認を行っていきました。
 また、スマホをお持ちでない会員には、ガラケーがあと数年で使用できなることや、希望する会員にはスマホへの具体的な切り替えの手続き等を伝え、またスマホをあまり活用していない会員には、スマホの使い方を、繰り返し、繰り返し、根気よく伝えていったのです。
 その後、 教会での「zoom法座」が始まると、会員へのzoomのアプリの取得とズームの操作の練習、さらには「YouTubeによる式典配信」への参加のための操作の練習を、根気よく、じっくりと時間をかけて会員お一人お一人に続けていきました。
 現在では、

①支部グループLINEによる連絡の共有化

②支部内の地区を任された主任とzoomによる「主任会」の実施

③zoomによるご命日式典後の支部会員のための「法座」の実施

④「年回供養」や「震災供養」など各種の供養を各家庭からズームで参加

⑤zoomによる「各家ご命日」のご供養、法座の実施

⑥LINEやzoomによる「個別指導」の実施

が若林支部では活発に展開されています。

 会員からは、

・LINEで初めて〇〇家の御宝前をお参りできました。

・コロナ禍の中、LINEで皆さんと一緒にご命日ご供養ができ、とてもありがたい思いです。

・今日は、わが家のご先祖さまのご供養をLINEで皆さんと一緒にできて、嬉しいです。 

・zoomを通して、マスクを外したサンガの仲間の表情を見ることができ、とても良かった。

・zoomいいですね。足腰が弱って外出が億劫でしたが、皆さんに会いたくなって入室しました。

・会員ではありましたが、zoomで初めて支部の皆さまとお会いできました。

・今日はzoomの映像を通して、抱えている悩みを支部長さんに聴いてもらえて、とても良かった。

 そんな感想がたくさん寄せられています。
 そして、さらなる工夫として、現在は会員各家のご宝前の写真が永浦支部長のスマホに届き、保管され、各家のご供養の時には、その御宝前の写真をネット上で会員が画面共有してご供養がなされ、同時に永浦支部長自身が心配な会員がいると、その会員宅のご宝前の写真をスマホで見て、その方の救いを念じています。
 これらのデジタルを活用しての取り組みは、布教活動の“新しい形式・やり方の創出”であり、居ながらにして“空間を超える場づくりの創出”であり、また“潜在化していた人材の掘り起こし(再創出)”、そして“新しい人材の創出”という支部布教の画期的なイノベーションが図られているのです。

4.自らの力で創造・創出していくなかで
 コロナ禍において、社会は今、さまざまな課題に直面しています。その一方で、私たちを取り巻く社会、そして世界は新たな時代への変化が急激に加速しています。
 人びとの心の救済にあたる私たち宗教者に課せられた使命はますます大きくなっていくことでしょう。と同時に、その使命に応えるべく、私たちも大きく変わっていかなくてはなりません。それは、歴史的かつ大いなる創造であると思います。
 立正佼成会は今年創立84周年を迎えました。その歴史の中で日本はもとより世界各国、各地域に拠点を持つ大教団へと成長しました。しかし、世界が大きく変化している中で、従来の布教形態のままでよいのでしょうか?
 現在、仙台教会では教会として、

・「式典・行事のユーチューブ配信」

・「ズームによる法座・教育・会議の実施」

・「教会婦人部  小冊子『ふら和ぁ』ホームページ版の発行(隔月)」

・「ラインの教会公式アカウントの作成と運営」

・「無料学習塾仙台わかば塾のラインによる授業・質疑応答」

などを行い、近々には、LINEによる一般社会に開かれた「みんなの相談室」の開設される予定です。
 これからも、近藤教会長のもと、DXによる布教イノベーションに取り組みがなされ、新しい布教の創造・創出に向けて教会が一丸となって取り組んでいく、そんな仙台教会でありたいと願っています。

合 掌
仙台教会壮年部 H.E

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デジタルの最先端技術によって多くの人の繋がりが生まれている(若林支部より)

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