【新春提言】日本の宝「平和憲法」を守りぬきます!! 白眞勲(参議院議員) 

【 新 春 提 言 】
日本の宝「平和憲法」を守りぬきます!!
白眞勲(参議院議員)

 明けまして、おめでとうございます。
 参議院議員の白眞勲です。
 皆さまにおかれましては、お健やかに新年をお迎えのこととお慶びを申し上げます。この晴れやかな一年の初めに宮城県をはじめとする多くの皆さんに私の所信を申し上げる機会を頂戴できましたことを、まずは心から御礼を申し上げます。

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◇私の政治信条
 
私は昭和33年(1958年)12月8日、今思えばお釈迦さまが成道をされたとても有り難い日に、東京都新宿区でこの世に生を授かりました。
 私の父親は韓国人、そのようなことがあってか、私は子どもの頃から様々なことを体験し、それは言葉には言い尽くせないものでした。例えば一例を申し上げれば、大学院を出ても就職先がありません。ですから、私が今、日本の国政に関わらせて頂いているのも、その信条の根底には
「差別という不条理は絶対に許せない。あらゆる基本的な人権をも侵しかねない、この世にある差別を無くしていきたい」
というものがあります。
 私の心の中にあった当時の体験をそのままそこに留まっているわけにはいきません。また、差別を加えた人を恨んだり、憎んだりする感情をも捨て、その思いを「世の中のあらゆる差別の撤廃のために身命を賭す」という覚悟、信念、情熱へと昇華させて頂きました。
 平成10年(1998年)、人生80年といわれる今の時代、ちょうど折り返しの年齢にあたる40歳の時に、母の国・日本の人間として生きる決意をしました。人生の前半生を父親の国の人間として、後半生を母親の国の人間として生きてみる。そのことで、日本と韓国の架け橋とならせて頂き、みんなが本当に「共生」していける世界を作っていきたいと思ったからです。
 そして、2004年に長年勤めた韓国の新聞社「朝鮮日報」を退社。第20回参議院議員通常選挙比例区に民主党公認候補として立候補し、お陰さまで初当選させて頂くことができました。私は政治を通して日本の皆さんが本当に明るく、楽しく暮らしていける社会づくりをしていきたい。この信条と志をもって、微力ながら国政に身を投じました。

◇今、明るく、楽しく暮らせる社会が失われつつある
 現在、先ほど述べさせて頂いた私の政治信条に反して、政治によって国民が明るく、楽しく暮らしていける社会が間違った方向、あるいは崩壊に進みつつあるという現実となっています。
 新年にあたり、私が今、最も声を大にして叫びたいことは、この平和憲法である「日本国憲法」を絶対に守っていくということです。
 今、国会では「日本国憲法」の改正論議が行われています。私はその国会における「憲法審査会」筆頭幹事(会長代理)の大役を拝命しております。昨年の参議院議員選挙が行われたあと、第1回目の「憲法審査会」が11月16日に行われました。その席上、私は民進党を代表して、

・立憲主義及び、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」を堅持する。

・そのうえでわが党は未来志向の憲法を国民とともに構想する。

・憲法審査会は憲法違反や立憲主義・法の支配の在り方を調査する委員会でなければならないとの観点から、安保法制もその違憲性を審議すべきである。

という日本の進むべき道を述べさせて頂きました。
 では、そもそも憲法とは何でしょうか?
 憲法とは、その国の一番大事な規則、「最高法規」であり、日本国憲法では主に二つのこと、一つは国の治め方(国会のことなど)、そして国民の権利(基本的人権)について書かれています。特に基本的人権は、侵すことのできない大切な権利です。その日本国憲法はまず「前文」から始まっています。前文にはこの憲法のどういう考え方に基づき作られているのかが書かれています。
 ここで、その前文を紹介いたします。

「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

 この前文には次の三つの考え方(主義)がこめられています。

1.基本的人権の尊重

2.国際平和主義

3.主権在民主義

 私は、特に「国際平和主義」によって、日本国憲法は世界に誇るべき憲法であると考えています。dscf2949

国際平和主義について、その内容をひと言でいえば、
「日本は世界の人々を信頼し、平和に暮らしていきましょう」
ということです。
 そして、この国際平和主義の考え方の帰結が、第九条の「戦争の放棄」なのです。平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、どの国の民にも銃口を向けてこなかった日本。それこそ日本国憲法、とりわけ第九条がノーベル平和賞の候補となった理由なのです。私はこの崇高な理念を持つ平和憲法を断固として守り抜いていく決意です。

◇日本人としての「誇り」と「生きがい」をもって

 私が心から尊敬する庭野日敬師(1906-1999 世界宗教者平和会議 創設者のおひとり、立正佼成会創立者)は、次のように述べてくださっています。

 わたしは、いつもこう思っているんです。今の憲法は日本人の誇りでもあり、生きがいの源泉でもある、と。特に第九条の「戦争の放棄」の条項は、その最たるものです。
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
 このように「永久に戦争をしない」ことを国の法として宣言したのは、人類の歴史上、初めてのことです。日本人が世界に誇っていいことはいろいろあるけれど、これが随一と言っていいでしょう。(中略)
 太平洋戦争で敗北した日本は、多くの都市が焼け野原となり、工業施設は壊滅し、食糧事情は極度に逼迫して、国民みんなが、これからどう生きていけばいいのか、お先真っ暗でした。
 そうした折りに新憲法が発布されて、日本人は人類の歴史上初めて戦争をしない国になった。心ある人々は、そのことに一縷の光明を感じたんです。敗北感に打ち沈んでいる折りも折り、世界に誇れるものが一つできたことによって、「よし、これでいくんだ」という勇気がわいてきたんです。「生きがいの源泉」というのは、そこのところを言ったんです。
 その「誇り」と「生きがい」は、どんな時代になっても日本人の胸に生き続けなければならないのです。現在も、これから先も。(『躍進』(佼成出版社刊、1991年5月号)

 このように、私たち日本人に「誇り」と「生きがい」を与えてくれる平和憲法の堅持こそが、明るく、楽しく暮らしていける社会づくりの基本であることは間違いありません。
 私は、このことを喫緊の最重要事項として、さらには、経済格差是正の問題、そして北朝鮮による拉致問題等の諸課題の解決に向けて、新年も身命を賭していく決意です。

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力を合わせて地域、社会、国家の平和づくりを誓う、白眞勲さんと近藤雅則教会長

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