村井嘉浩氏(宮城県知事)講演「我が人生と宮城県の未来像を語る」(要旨)

決定28

上着を脱いで人生を熱く語る村井知事

 5月28日(日)、宮城県知事・村井嘉浩氏が仙台教会道場に参集した会員約600人を前に、「我が人生と宮城県の未来像を語る」と題しての講演を行いました。その講演の要旨とその模様を写真でご紹介します。

 決定1今から25年前、政治家になろうと決意した私は、パナソニックの創業者である松下幸之助さんが開いた「松下政経塾」に入塾しました。私が入ったときにはすでに松下さんは亡くなられていましたが、生前は開祖さまととても親しい間柄にありました。

 松下さんは「素直」ということをとても大切にしておられました。その理由を著書にこのように書かれています。「素直な心というのは、何か一つのものにとらわれたり、一方に偏ったりしない心である。私心もなく、物事をありのままに見る心である。素直な心になれば、物事の真実のすがた、実相というものが見えてくる」。

 私は、この「素直」ということは、全てのことをいったん、自分の中に受け入れるということなのではないかと理解しています。特に人は、年齢を重ね、立場が上になってくると、考え方が固まってきます。自分と意見の合わない人とは反目し合ってしまうものです。そこで大切なのは「聴く」ということです。松下さんは、相手の話を「聴く」ことが非常に上手な方でした。相手の話を真剣に「聴く」。耳をすまして、その心までも聴き取ろうとする、真摯な姿勢です。

 決定5また松下さんはこうも言っておられます。「万物は、対立しつつ調和している。これは自然の法則であり、あらゆるものは、この法則に基づいて発展している」と。

 自分の欲得を優先して相手をつぶそうとする戦争のような対立はよくないけれど、お互いにいいものをつくろう、いい未来にしようと思ったときに対立し意見がぶつかり合うのは大いに結構なことだというのです。たとえば議会で、私の政策を批判する人がいたとしても、なるほどこれは宮城県がよくなるための対立なんだなと、素直に相手の意見もしっかりと受けとめなければいけません。対立しつつ、調和していく大切さ。そのことが分かっていて次のステップに進むのと、反対意見を無視して進もうとするのでは、結果は当然、変わってきます。

 決定8人の話を聴ける素直で謙虚な人になる。難しいですね。でも、そうなりたいと念じ続け、願い続けることで、意識していなければすり抜けていってしまうような言葉も、ストンと心に入ってくる、そんな瞬間が得られるようになるのではないでしょうか。
 本日は、誠に有り難うございました。

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村井嘉浩氏プロフィール
 宮城県知事。1960年8月20日、大阪府豊中市生まれ。1984年防衛大学校(理工学専攻)を卒業し、陸上自衛官に任官。陸上自衛隊東北方面航空隊(仙台市霞目駐屯地)に配属され、ヘリコプターパイロットとして勤務。その後自衛隊宮城地方連絡部募集課に異動。1992年自衛隊退官後に財団法人松下政経塾(第13期)に入塾。1995年同塾を卒塾後に宮城県議会議員に立候補し初当選。2005年まで宮城県議会議員を3期務め、同年宮城県知事選挙に出馬し当選。2011年3月に発生した東日本大震災では、発災直後から強いリーダーシップを発揮し復興の指揮にあたった。現在3期目。趣味はウォーキング。座右の銘は「天命に従って人事を尽くす」。

画像 決定

村井嘉浩氏 近著『「自分に自信がない人」を卒業する44のヒント』

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