気が付くと師走でした。昨年の12月1日に熊野新理事長さんに先導して頂き仙台教会に参らせて頂きました。瞬く間に一年が過ぎたように思うのは、私だけでしょうか?
創立記念の月から65周年の実行委員会が動き出しました。“みんなが主役“の周年を目ざし皆の〈息・粋・意気〉を感じた各支部代表の実行委員さんは、打ち合わせor会議or練習とどの場面も全力投球「一座建立」でした。神仏に見守られ温かな光に引き寄せられた「みんな集まれ~地域感謝祭」10月13日。
11月10日は、教会道場と5つの拠点が繋がれ、開祖さまと一人ひとりの物語が紡がれました。各支部代表44名の奉献の皆さま、会員表彰の5名の皆さま、会員を代表してのお説法の方。駐車場のお役の方々、ご宝前のお役の方々、すべての方々に心より感謝を申しあげます。
そして、周年を迎え共に喜びを分かち合った仙台教会の皆さま、誠にありがとうございました。開祖さま、会長先生、心より感謝申し上げます。未来へ繋がりました。新しい年次もよろしくお願いいたします。
今月のご法話は、年頭法話で教えて頂いた誰にでも具わっている「敬する心・恥じる心」をめざめさせて、一年を振り返っては…。令和6年は、再出発の時。一人ひと自らが古い殻を破って新しい自分を創造しつつ、起きて来る困難にシッカリと向き合い、歩みを進めてきました。今年の「出会い」によってどんな自分が育ったのでしょう。
平安時代の西行法師「秋の野のくさの葉ごとにおく露(つゆ)をあつめば蓮(はす)の池たたふべし」は、法華経・化城諭品の一節「願(ねが)わくは此(こ)の功徳(くどく)を以(もっ)て 普(あまね)く一切(いっさい)に及(およ)ぼし 我等(われら)と衆生(しゅじょう)と皆(みな)共(とも)に仏道(ぶつどう)を成(じょう)ぜん」に重ねたもので、露とは仏性のこと。
だから、私たちは日々の読経供養で先の経文をかみしめると「みんなが仏性の自覚に立って幸せを感じられる世界を築こう」と誓願せずにはいられないのです。
その出会いふれあいの中で時には「なにくそ」と反発心を抱く出会いもあります。自分自身の感情をコントロール出来ない状態です。それは、向上する意識が乏しく、反省よりも感情が先立っている時。その「なにくそ」が「このままではいけない」という向上を目指す動機づけに転換し、懺悔が私の心を大きく成長させます。恥知らずな自分の感情を手放した瞬間かも知れません。
西行が生きた平安時代、釈尊が教えを説いた2600年前。そして、不安を抱えながら不確かで正解が見いだせない時代に生きる私たちに出来ることは、一人ひとりが自身の仏性を自覚したうえで、苦しむ人に寄り添い、かかわるなかで、みんなが人を敬(けい)して和(わ)する世界をつくることに努力することです。布教伝道という「出会い」をかさねて、惜しみなくつながりましょう。
発足65周年を迎えた終えた私たち、今年は皆さまにとってどんな一年だったでしょう。
「自分の心」のた~くさんの宝物を詳らか見てみましょう。是非、今年の内に。
合 掌
立正佼成会仙台教会
教会長 岩間由記子