💎 庭野日敬開祖「䞀日䞀蚀」毎日のこずば什和幎月

2021.10 䜿甚お写真

 立正䜌成䌚を創立した庭野日敬開祖の珠玉のおこずばを「䞀日䞀蚀」ず題しお、毎日曎新し、぀ず぀ご玹介しおいきたす。今月月は庭野開祖の“折々のこずば”をお届けしたす。

【月日 法華経に絶望なし】
 私たち法華経の信仰者は、どんな事態になっおも絶望はしたせん。法華経は人間を絶察肯定する教えだからです。人間の無限の可胜性を信ずる教えだからです。『躍進』より

【月日 “たこず”の心】
 人を思いやる“たこず”の心があり、それを行為に珟わせば、必ず盞手に通じたす。どんな人にも、心の底の底には、宇宙の倧生呜の心に通ずる心―仏教でいう仏心―がありたすから、こちらが仏心ずいう“たこず”の心をもっお察すれば、それは盞手の心に響かないはずはないのです。『躍進』より

【月日 宇宙の倧生呜・宇宙の心】
 この宇宙のすべおのものを぀くり出しおいる根源は「宇宙の倧生呜」です。これはわかりたすね。この倧生呜は「宇宙の心」ず考えるこずもできたす。ですから、䞇物䞇有ばんぶ぀ばんゆうには必ず「宇宙の倧生呜・宇宙の心」が朜んでいるわけです。
 人間も宇宙の䞇有の䞭の䞀存圚ですから、圓然われわれの心の底には宇宙のすべおのものず共通の、そしお平等な「宇宙の心」がちゃんず存圚しおいるのです。『躍進』より

【月日 謙虚ずは】
 謙虚ずいのは、意図しお努める態床ではなく、真理に盎参じきさんすればひずりでにそうなっおくる心持ちなのだずいうこずです。
 垞䞍軜菩薩でもそうでしょう。すべおの人を瀌拝したのは、なにも意図的にしたのではありたせん。すべおの人間に宿っおいる仏性を確かに芋通しおいたからこそ、人を芋れば自然に拝たざるをえなくなったのです。『䜌成』より

【月日 ほんずうの䞋がる心】
 心の底の底には仏の分身だずいう倧自信を持ちながらも、いや、そういう倧自信があればあるほど、その本性を顕珟できぬ珟実の自分の至らなさを歎なげかざるをえたせん。その反省が、その歎きが、ほんずうの䞋がる心なのです。『䜌成』より

【月日 仏さたの子ども同士】
 「衆生本来仏なり」で、私たちはみな仏さたの子ども同士です。そのこずが本圓に自芚できるず、毎日がガラリず倉わっおしたうのです。
 仏である自分が我を出しお、欲ばったり、怠けたり、愚痎をこがしたり、人を恚んだりしおはいられたせん。「なにか、人さたに喜んでもらえるこずをさせおもらわなくおは」ずいう心が、ふ぀ふ぀ずわいおきたす。『開祖随感』より

【月日 あるのは今だけ】
 若いうちは、過去のこずをくよくよ思いわずらったり、「こんなこずをしおいお、将来どうなるんだろう」ず、ただこない先のこずをあれこれ心配し、倧事な“今”をむだに過ごしおしたいがちです。こんなもったいないこずはありたせん。
 仏教では「珟䞖実有げんせじ぀う」「過未無䜓かみむたい」ずいいたす。実際に存圚するのは珟圚この瞬間だけで、過去も未来も実圚しない。珟圚を粟いっぱい倧事に生きるこずで、過去を生かし、未来を思うたたにできるわけです。『開祖随感』より

【月日 いただき方】
 䞖界でいちばんおいしい料理の名前は「空腹」ずいう料理だず蚀われたす。本圓にお腹がすいおいるずきには、䜕を食べおもおいしいものです。䞭略
 いたの日本は、䞖界䞭からおびただしい食材を茞入しおいるのですが、その倚くが食べ残され、捚おられおいるのだそうです。臚枈宗の束原泰道垫は、「『食べ方』を知っおいる人はいくらもいるが、『いただき方』を知らぬ人が増えおいる」ず蚀われおいたす。たさにそのずおりで、たこずに残念なこずです。『開祖随感』より

【月日 人間瀟䌚に真の平和を】
 生かされおいる悊びず感謝は、共に生かされおいる人間仲間ず、すべおの生物・無生物に向けられねばなりたせん。倚くの人がこの悊びず感謝に培しおこそ、人間瀟䌚に真の平和がもたらされるのです。『䜌成』より

【月日 経兞の読誊】
 私なども、朝のご䟛逊ずいう、なすべきお勀めをしないず、その日䞀日䞭気持ちが悪いのです。ですから、どこぞ出かけおも、その旅先で欠かさず『法華䞉郚経』を読誊いたしたす。
 毎日、経兞を読誊するず、その時々の心境によっお、経文の䞀偈䞀句に目を芋開かされ、心が掗われる気持ちになっおきたす。『開祖随感』より

【月日 「恩」の字】
 自分が今日あるのはなんのお陰かずいう、その原因を求める心になるず、芪をはじめずする人びずや、自然の恵みずいう支えがあればこそ、こうしお生かしおもらえおいるのだず分かっおきたす。
 するず、おのずず感謝ずずもにその恩に報いなくおはならない、ずいう気持ちになっおきたす。自分が、いた、ここに存圚しおいるその「因」を、「心」に刻み぀けるず「恩」の字になるのです。『開祖随感』より

開祖さた 月䜿甚

【月日 目の前の䞀人を】
 愛情ずいうのは自然に湧く感情ですから、「すべおの人を愛そう」ず思っおも、出䌚う人みんなに愛情を抱けるものではありたせん。そこで倧事なのは、たず目の前の䞀人を倧切にしおいくこずです。自分がふれあう人に察しお、その人が幞せかどうかを察しおあげるこずです。そしお、その人が幞せでないず感じたずき、䜕に悩んでいるかを思いやっおあげるず、「䜕ずかしお苊しみを抜いおあげたい」ずいう気持ちが湧いおきたす。それが慈悲の「悲」の心にほかなりたせん。『菩提の萌を発さしむ』より

【月日 愛情ず慈悲】
 信仰の䞖界ずいうのは、「仏ず人」「人ず人」ずの盞互の呌応によっお成り立っおいるこずが、ハッキリわかっおきたす。いや、信仰の䞖界にかぎるものではありたせん。この宇宙党䜓が、䞇物䞇象の盞互の呌応、もち぀もたれ぀によっお成立しおいるのであっお、人間䞖界のすべおも同じなのです。
 では、人間盞互の呌応の働きを、高く矎しく完成させるものは䜕でしょうか。いうたでもなく、愛情にほかなりたせん。「慈悲」にほかなりたせん。愛情が愛情を呌び、慈悲が慈悲を育おるのです。『菩提の萌を発さしむ』より

【月日 人間の特質】
 みなさんには、人さたの悩みをほぐしおあげるだけの力もあれば、人さたを幞せにしおあげたいずいう慈悲心もあるのです。人間ずしお持っお生たれたそういう特質を発揮しおいっおいただきたいず思いたす。『䜌成』より

【月日 ほほえみ】
 自分のほうからほほえみかけおも、盞手が぀んずしおいたり、䞭には、わざわざそっぜを向くずいう人もいたす。そういうずき、どうするかが倧切です。
「期埅したほほえみが返っおこなくおも、䞍愉快になるかわりに、もう䞀床、あなたからほほえみかける。ほほえみを忘れた人ほど、それを必芁ずしおいる人はないのだから」ず教えおくださる人がいたした。
 小さいこずのようですが、そこが菩薩行の栞心があるのです。『開祖随感』より

【月日 粟いっぱい生きる】
 「ご守護」ずいうものは、ただじっずしお信心ばかりしおいお受けられるものでは決しおない、ずいうこずです。「ご守護を実感する」には、たず行動、実践が䌎わなくおはなりたせん。䞀日䞀日を粟いっぱいに生きる。それも自分や家族のためばかりではなく、たくさんの人の幞せを願っおできる限りの力を尜くす・・・このような人にこそ、ほんずうの「ご守護」があるのです。『躍進』より

【月日 いよいよ本物】
 䞀日のうちい぀でも、ふず思い぀いお、「ああ、わたしは仏さたに生かされおいるんだ。有り難い」ず感謝するようになるず、いよいよ本物です。それが「仏を芋たおた぀る」こずにほかならないのです。『躍進』より

【月日 ご守護の実感】
 朝、目が芚めたずき、「ああ今日も無事に朝を迎えた、有り難い」ず思う。倕食の膳に぀いたずき、「ああ、こうしお無事に食事ができる、有り難い」ず思う。このしお、日垞の䜕でもないものごずに぀いおも、芋えない倧きな力に察しお感謝する気持になれば、それこそがほんずうに「ご守護を実感する」こずにほかならないのです。『躍進』より

【月日 日蓮聖人ご呜日埡䌚匏】
 昭和二十幎二月十五日に、「これから日蓮聖人のご遺文だけは読んでもよろしい」ずいう啓瀺があり、私は喜び勇んで、最初に拝読したのが「立正安囜論りっしょうあんこくろん」でした。そうするず私が今たで知りたいず思っおいた信仰䞊の問題が、手にずるように説かれおいるではありたせんか。私は感激しお、毎晩のように「開目鈔かいもくしょう」「芳心本尊鈔かんじんほんぞんしょう」などのご遺文を次々に、むさがるように拝読したのでありたす。『本尊芳の確立のために』より

【月日 お釈迊さたの玄束】
 法華経の䞭にはさたざたに瀺されおいる功埳の倧本は䜕かずいいたすず、それは「仏の呜が氞遠であるこず、仏さたはどんな堎所にもおられ、芋守られ、ご守護くださっおいるこずをハッキリず知るこずから生たれおくるのだ」ずお釈迊さたは玄束しおくださっおいるのです。『躍進』より

【月日 人の話を聞く名人】
 束䞋幞之助さんは、私ず同じで小孊校しか出おおられたせんでしたが、だからこそでしょう、人の話を聞く名人だったず呚囲の人が語っおいたす。
「倧噚晩成の人ずは、終生勉匷だずいう考え方を持っおいる人。芋るもの聞くこず䞀切の䜓隓を心しお芋れば、䞇事こずごずくわが垫ずなる」ず、束䞋さんは蚀われおいたす。
 人の蚀うこずは、぀いケチを぀けたくなったり、気に入らないこずだずそっぜを向きたくなっおしたうものなのですが、そこで感情に流されおしたうか、そこから䜕かを孊び取ろうず努力するか、その違いで、その人の人生がたるで違ったものになっおしたいたす。『開祖随感』より

【月日 内に秘めたおずなしさ】
 䜌成䌚の䌚員はおずなしいずいうのが定評です。しかし、おずなしいこずは気魄きはくがないこずではありたせん。行動力がないこずではありたせん。垞䞍軜菩薩が、いかなる迫害や困難にもくじけるこずなくひたすら瀌拝行を続けた、あのすさたじいほどの気魄きはくず行動力を内に秘めたおずなしさ・・・これでなければならないのです。『躍進』より

【月日 仏性は目に芋えるもの】
 仏性を、目に芋えない抜象的なものず考えおはなりたせん。目に芋えるものなのです。愚か者のシュリハンドクを出家させた兄が、䜕幎か経っおから、どうしおいるだろうず祇園粟舎に蚪ねおいっお匟の顔を芋たずたん、「お前、悟りを開いたな」ず叫んだそうですが、このずおり、開顕された仏性は目に芋えるものなのです。『躍進』より

【月日 勇気癟倍しお】
 自慢話をするわけではありたせんが、私はこれたで、さたざたな苊しみに出䌚い、もう絶望的だず蚀いたくなくような事態にも、たびたび盎面したした。けれども私は、ご法のお陰さたでくじけるこずなく、「この苊しみこそ私を成長させおくださる仏さたのおはからい」ず自分を励たし、むしろ勇気癟倍しおその詊緎に立ち向かったものでした。『開祖随感』より

【月日 お陰さたで】
 この「お陰さたで」ずいうのは日本語独特の矎しい蚀葉ですね。日本囜語倧蟞兞には、第䞀矩に「神仏のご加護」ずあり、第二矩に「人から受けた力添えや恵み」ずありたすが、その「力添えや恵み」にしおも、はっきりずした特定の察象だけでなく、挠然ず䞖間すべおの存圚を指しおいるずころが、蚀いようもなく尊いんです。『躍進』より

【月日 陰を信じる】
 「陰」ずいうのは、目に芋えないはたらきのこずで、぀たりは目に芋えない仏さたのお手配を信じるこずです。火のないずころに煙は立たないように、実䜓のないずころに陰は生じたせん。信仰をもたない人は珟実に目に芋えるものしか信じないでしょうが、信仰者は目に芋えない神仏を信じたすから、その「陰」をも信じるのです。目に芋えぬ神仏に護たもられおいるずいう実感を埗お、倧安心だいあんじんの境地に安䜏するこずができるのです。『躍進』より

2021-36

【月日 仏さたのお手配】
 珟圚のわれわれは仏さたのお声を盎接聞くこずはできたせん。しかし、人の説法を聞いたり、いい本を読んだり、他の人の行いなどを芋おいお、「なるほど、そうか」ず気づくものがあっお、それが生き方の方向転換になるこずもしばしばありたすね。たた、自分自身、これたでたどっおきた道を振り返っおみお「これでいいのか」ず気づいお、よりよい生き方を暡玢するこずもありたす。
 信仰をしおいくうえでは、そういう「気づき」が倧切なんですよ。それが仏さたの「お手配」にほかならないんです。『躍進』より

【月日「開祖さたご入寂䌚」 倧満足の人生】
 人さたが喜ぶこずや、人さたの悲しみを少しでもやわらげようずする抜苊䞎楜ばっくよらくの実践を行っおいく。そうするず人生はいよいよ楜しくなっおいきたす。歳をずったらずったなりに、病気になっおもそれを苊にするこずなく、充実した毎日を送れるようになるんです。そしお寿呜がきたら「ああ、いい人生だったな」ず満足しお霊界ぞ行ける。
 しかも、そういう人生が子䟛に受け継がれおいれば、自分の埌は子䟛がちゃんず同じ道を歩んでくれる。戒名もちゃんず぀けお拝んでくれる。こうなるずたすたす満足、倧満足だ笑。『ほっしん』より

【月日 させおいただく】
 人さたに法を䌝えたり、日垞のいろいろなこずをしおさしあげるずきなどは、盞手より䞀段高い立堎に立っお「しおやる」ずいう高ぶった気持になりがちですが、そうではなく䞀歩䞋がっお、「仏さたのお力によっおさせおいただく」ず考えるのが仏教者の姿勢ずいうものです。『躍進』より

【月日 自己を芋぀めるずは】
 それは二぀の面がありたす。䞀぀は「自己の本質は完党円満の仏性である」ず芳ずるこずです。もう䞀぀の面は「珟象ずしおの自己は眪業深重ざいごうじんじゅうの凡倫がんぷである」ず芳ずるこずです。この二぀は衚裏䞀䜓を成すもので、どちらを欠いおもほんずうの信仰は成り立ちたせん。䞭略蚀葉を替えおいいたすず、「自己の本質の尊厳さ」ず「珟実の自己の䞍完党さ」の䞡面をみ぀めるこずなしには、ほんずうの人間向䞊はありえないずいうこずになりたす。『躍進』より

 【月日 この私の呜いのちの䞍思議さ】
 地䞊に亭々おいおいずそびえ立぀倧暹も、じ぀は目に芋えない地䞋の根によっお支えられおいるのです。その根が吞い䞊げる氎や逊分によっお生き生きず枝葉を䌞ばしおいるわけです。それによっお倪陜や空気の恩恵も受けられるのです。
 私たちも、たったく同じです。盎接目には芋えたせんが、私たちの呜を䌝えおくれた先祖があっお珟圚の自分があるわけです。たた、倚くの人びずに支えられお、いたの私があるのです。この私ひずりの呜のために過去の無数の呜があったずいう事実。さらにさかのがれば、無限の歎史を経お䌝えられおきたこの私の呜の䞍思議さを思わずにはいられたせん。『瀉瓶無遺』より

月「開祖さた」䜿甚

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