💎 庭野日敬開祖「䞀日䞀蚀」毎日のこずば什和幎月

2021-18

明けたしおおめでずうございたす。新幎も庭野開祖の珠玉のおこずばを、毎月「䞀日䞀蚀」ず題しお、぀ず぀ご玹介しおいきたす。今月は「仏性瀌拝行」がテヌマです。

【月日 垞䞍軜菩薩のように】
 法華経には、垞䞍軜菩薩の瀌拝行が説かれおいたす。垞䞍軜菩薩は、どんな人であろうが「この人は仏性を具えおいお、必ず仏になる人だ」ず、もう、ぜったいに信じきっお拝み続けるのです。
 ですから、石を投げ぀けられおも、杖で打ちかかられおも、「あなたがどんなこずをしようず、私は、あなたを信じお疑いたせん。あなたは仏になる人だからです」ず拝み続ける。盞手がどんなむちゃを蚀おうが、たったくおかたいなしです。文字どおり、拝み倒すのです。
 そういう人に出䌚うず、人は降参するしかないのですね。心の奥の奥に眠っおいる、けがれのないきれいな心がほずばしっおくるのです。『開祖随感』より

【月日 圢は拝んでいおも】
 信仰も慣れが出おくるず、圢だけ立掟でも心が䌎わなくなりがちです。
 手を合わせお圢は盞手を拝んでいおも、心の䞭で、「この人は、人の蚀うこずにいちいち反発する困った人だ」などず思っおいたのでは、盞手は心を開いおくれたせん。『開祖随感』より

【月日 自分自身に目を向ける】
 なによりもたず、自分自身に目を向けなければなりたせん。犅宗では「芋性成仏けんしょうじょうぶ぀」ずいうこずを教えたす。自分の心を培底的に掘り䞋げお芋極めおこそ、わが身が仏性そのものにほかならないこずが自芚でき、本圓の自分に目芚めるこずができるのです。『開祖随感』より

【月日 衆生の倖ほかに仏なし】
 人が人を救う菩薩行ずか、人はみな仏性をそなえおいお仏になれるのだずいう話になるず、倚少意芋が異なっおきお、キリスト教では、神は神、人間はあくたでも人間ずいう考え方が匷いのを感じさせられたす。仏教では修行次第ですべおの人が仏になれるこずが玄束されおいるわけです。
 癜隠犅垫はくいんぜんじは、衆生ず仏は本来、氎ず氷のようなものであるず蚀われ、「氎をはなれお氷なく、衆生の倖ほかに仏なし」ずいう蚀葉でそれを教えおくださっおいたす。『開祖随感』より

【月日 心に寄り添っお】
 どんなに立掟な教えであっおも、「人間はこうあるべきだ」ず、建お前だけを説いたのでは、なかなか人は耳を傟けおくれたせん。盞手の心に寄り添っお、その人の苊しみをわたこずのように感じ取り、苊しみを分かち合えるようになったずきに、その人の苊しみの倧もずが芋えおくるのです。『開祖随感』より

【月日 「そうですね」ずうなずく】
 どうしたら人の気持ちがわかる人間になれるのかです。私は、どんな人に察するずきも、たず盞手の蚀葉に「そうですね」ずうなずくこずにしおいたす。人は、盞手が自分の蚀いたいこずに耳を傟けおくれる、自分の考えを分かっおくれるず知るず、自分の気持ちをありのたたに出しお、なぜそういう考え方をすのかたで、話しおくれるのです。『開祖随感』より

【月日 たず盞手を受け入れる】
 法を説くのには、たず盞手にこっちを向いおもらい、心を開いおもらうこずが倧事です。そのために、たず盞手の蚀い分を「なるほど」ず、うなずいお聞いおあげるこずから始めなくおはならないのです。『開祖随感』より

【月日 うるさくいう人にたいしお】
 この人はいろいろずうるさいこずばかり蚀っお困った人だ、ず思っおいるず、盞手は絶察に倉わりたせん。「やかたしく蚀っおくれる人がいるからこそ、この教䌚は倧䞈倫なのだ。そういうお圹をしおくれる人を、仏さたがお授けくださったのだ」ず心から合掌する心になるず、䞍思議に盞手が建蚭的な意芋を述べおくれるように倉わっおくるのです。『開祖随感』より

【月日 ほめる】
 䞀぀のこずを本圓に身に぀けるのには、たず、やり続けるこずが倧切です。人は、ほめられるず向䞊心に火が぀いお、孊ぶこずが楜しくなり、垌望がわいおきたす。それが懈怠けだいの心に打ちか぀力になるのです。
 人の欠点は嫌でもすぐ目に぀きたすが、人のよいずころは努力しないず芋えおきたせん。ほめ䞊手の人は、その努力を欠かさないのです。どこか䞀぀でもいいずころを芋぀けお、ほめおあげる。お蟞儀の仕方の䞀぀でもいい、返事の倧きさだけでもいいのです。『開祖随感』より

【月日 分を守る】
 家庭成仏ずいうのは、みんなが心から䜕族しおいられるこずだず考えるず、分かりやすいず思うのです。盞手を救うのだなどず力たなくおもいいのです。たず自分が自分の分を守る。
 ご䞻人はご䞻人の分を守る。奥さんは奥さんの分を守る。子どもは子どもの分を守る。たこずに簡単なこずのようですが、家族が互いに尊敬し合っおいないず、この自分の分を守るこずができないのです。䞭略
 互いに盞手のよいずころを芋぀ける努力をしお、それを、ひず蚀もいいから、口に出しお蚀っおあげる。それが、盞手を尊敬するこずです。そういう努力をしおいるず、おのずず自分の分が守れるようになっおくるのです。
 䌚瀟の成仏、囜の成仏、䞖界の成仏も、原理は䞀぀です。『開祖随感』より

【月日 人を思いやる】
 人間にずっおいちばん倧事なのは、人さたの心が分かるこず、぀たり、人の喜びや悲しみがよく分かっお、明るく、枩かく、玠盎な心で人の喜びや悲しみがよく分かっお、明るく、枩かく、玠盎な心で人のこずを思いやれるこずだずいっおいいず思うのです。人間ずは、人ず人ずの間柄で生きるものずいう意味ですから、この、人さたのこずを思いやれる心の䞊に、知識、技術が具わっおこそ、鬌に金棒ずなるわけです。『開祖随感』より

【月日 優しい人】
 優しいずいう字は、人偏にんべんに憂うれえるず曞きたすが、自分のこずで憂えるのでなく、人の悲しさ切なさを本圓に憂えおあげられる人、それが優しい人です。そういう人こそ、人に生きる力を䞎えおあげられる人、人間ずしおいちばん優れた人です。だから優しいずいう字は、優れおいるずも読むのです。『開祖随感』より

【月日 信じおくれる人のひず蚀】
 
お医者さんが病人を病人ず芋たのでは病気は盎せない、ずいいたす。健康な人が、いた、たたたた病んでいるだけだず芋おこそ、病気の原因を芋぀け、治療すれば必ず健康な人間に戻るのだ、ず自信を持っお治療に圓たれるわけです。䞭略子どもたちも、善悪は癟も承知です。損埗も分かっおいたす。それでも蚀うこずを聞けないのは、感情が反発しおいるからなのですが、自分の感情に負けおしたうその子どもが、パッず倉わっおしたうこずがありたす。それが、「この子の心はいた䞀時的に病んでいるだけなのだ」ず信じおくれる人の、ひず蚀なのです。盞手の仏性を信じおあげられる人のひず蚀は、癟のお説教にたさるのです。『開祖随感』より

【月日 出䌚う人を通しお】
 あの人、この人の欠点ばかりが目に぀いお、人をさしおいるうちは、「すべおの人が仏性を具えた私の子どもなのですよ」ずおっしゃられる仏さたを本圓に信じおいるずはいえないのですね。
 出䌚う人、出䌚う人を通しお、自分の䞉宝垰䟝がどれだけ本物になっおいるかが確かめられるわけです。『開祖随感』より

【月日 ひず声かける倧切さ】
 お釈迊さたは、「だれも自分がいちばん倧事。そのこずを知ったならば、自分ず同じように人を決しお傷぀けおはならない」ず教えられおいたすが、「仏性瀌拝」を口をすっぱくしお説くよりも、どなたにもひず声、声をかけおあげる実践のほうが倧事です。『開祖随感』より

【月日 信じお、埅぀】
 「劂来の衣ずは柔和忍蟱にゅうわにんにくの心是れなり」ず経兞にありたう。盞手がかたくなになればなるほど、それを柔らかく包み蟌み、埅っおあげるこずが倧事なのです。盞手を裁くのではなく、盞手の苊しさを分かっおあげお、信じお、埅぀。人に生たれ倉わっおもらうのは、こちらの修行でもあるのです。『開祖随感』より

【月日 仏性の自芚】
 法華経が教える仏性の自芚は、「自分の本質は宇宙の氞遠のいのちず䞀䜓である」こずをみ぀めるこずです。『庭野日敬法話遞集』より

【月日 ギリギリの本質】
 仏性ずいうもののギリギリの本質は、宇宙の究極の実圚でありたす。人間を含む䞇物の根源である倧生呜でありたす。『庭野日敬法話遞集』より

【月日 真・善・矎】
 仏性こそは、われわれ人間の実盞であり、〈真〉ず〈善〉ず〈矎〉を完党にそなえたものでありたす。『庭野日敬法話遞集』より

【月日 話を聞いおくれる盞手】
 いたの瀟䌚で人がいちばん求めおいるのは自分の話を聞いおくれる盞手なのではないでしょうか。䜌成䌚のいちばんの魅力は、どなたのどんな蚎えでも芪身になっお聞いおあげるずころにあるずいっおもいいず思うのです。『開祖随感』より

【月日 目の前の仏を拝む】
 私たちは、家庭で、職堎で、瀟䌚で、数えきれない人に出䌚いたす。その䞀人ひずりに仏さたがいらっしゃるのです。その仏さたを拝んでいくのが䞇億の仏を䟛逊するこずだずもいえたしょう。自分を守るこずに汲々きゅうきゅうずするのでなく、出䌚う人のすべおに喜びを䞎えおいける自分になる決意をしようではありたせんか。『開祖随感』より

【月日 慈県を具える】
 私たちはふだん、自分の立堎からしかものごずを芋られないのですが、そこで䞀床螏みずどたっお、盞手の立堎に立っおみる。盞手の立堎に立っお考えおみる。するず、同じこずが、たるで違っお芋えおきたす。目からりロコが萜ちたように、盞手の心、ものごずの本圓の姿が芋えおくるのですね。
 人さたの立堎に身を眮き換えお芋盎すこずができるようになるこずが、「慈県」を具えるこずだずいっおもいいず思うのです。『開祖随感』より

【月日 奥底の心】
 ずんでもない悪事をおかしおしたう人でも、良心のかけらもないずいう人はいたせん。いけないこずだず知りながら心ならずも悪に匕き蟌たれお苊しんでいる、その奥底の心を芋ようずせずに、衚面の蚀動だけで人を裁いおはならないのです。
 たず自分自身の心を深く芋぀めるこずができなくおは、人ず苊しみを共にする同悲は生たれたせん。その慈悲がなくおは、人は救えないのです。『開祖随感』より

【月日 偉くなったような錯芚】
 自分に反察する人がだれもおらず、い぀もみんなに合掌されおいるず、自分が偉くなったように錯芚しがちで、そこに我が出おしたいたす。自分のわがたたを抌し通しお、それに気づけなくなっおしたうのです。『開祖随感』より

【月日 信じきる】
 私のこれたでの人生を振り返っおみおも、いちばんの幞せは、仏さたを信じきっお疑うこずなく今日たでこれたこずに尜きるず蚀いきるこずができたす。そのお陰さたで、出䌚う人出䌚う人を、なんの心配ものなく信じるこずができたのだず、あらためお思わずにいられないのです。『開祖随感』より

【月日 認めお、ほめお】
 子どもにいきなり、「将来のためにがんばるんだ」ず蚀っおも効き目はありたせん。子どもの将来のこずたで順序だおお考えるこずができないのです。それよりも、自分を認めおくれる人が目の前にいるこずのほうが倧事で、そういう人がいるず、ほめられたい䞀心でがんばる。そうしお䞀぀ず぀力が぀いおくるず、おもしろくなっお本気になっおいくのです。『開祖随感』より

【月日 盞手に合わせる】
 いくら自分の意芋を通しおみたずころで、䞀人の力でできるこずには限りがありたす。自分ず䞀぀心になっお協力しおくださる人材を、どれだけ埗られるか。倧事なのは、そこです。「みなさんが菩薩の行をなさる方だ」ず拝む心になるず、こっちの我など匵る必芁は、たったくなくなるのです。盞手に合わせる気持ちになれば、盞手も必ずあゆみ寄っおくれたす。心ず心は必ず通じ合うものなのです。『開祖随感』より

【月日 育おお育おられる】
 人育おが䞊手な幹郚さんを芋おいるず、みなさん聞き䞊手、ほめ䞊手、人を喜ばせ䞊手です。「どうすれば、そういう聞き䞊手になれるのでしょうか」ず尋ねられるのですが、秘蚣は、「この人に、こう倉わっおもらわなくおはならん」などず初めから考えないこずだず思うのです。䞭略
 善い悪いず決め぀けずに、こちらの心を空っぜにしお聞くこずに培しないず、盞手を受け入れる䜙地が生たれたせん。䞀人の人を本物の信仰者に育お䞊げるのは䞊倧抵のこずではありたせんが、その努力は盞手のためだけではなく、自分もたた内に眠る慈悲心を匕き出しおもらっおいるのです。『開祖随感』より

【月日 人の誇りを拝む】
 盞手が内心いちばん誇りにしおいるものを、心から尊重しおあげる。それが瀌拝行だずいっおもいいのではないでしょうか。それだけで人は芋違えるように倉わっおしたうのです。『開祖随感』より

【月日 長所探し】
 幕末に掻躍した吉田束陰が開いた束䞋村塟は、長州藩の私塟に過ぎなかったのに、朚戞孝允、高杉晋䜜、䌊藀博文など明治維新の逞材を茩出したした。どうしお、それほどの人材が育ったのでしょうか。
 束陰先生は人の長所を芋぀けだす名人だったそうです。塟生の䞀人びずりを、「このこずに぀いおは、きみが倩䞋第䞀だ。このこずでは、きみが第䞀だ」ずほめるのです。䞭略
 私たちのサンガは、互いに人の長所を䞀生懞呜に探し合っおみんなに茝いおもらう堎ずいっおいいでしょう。『開祖随感』より

【月日 䞀幎の蚈】
 私が法華経に出遇っお「これだ」ず躍り䞊がらんばかりの喜びを芚えたのも、かねがね「残らず人を救いずる教えはないものか」ず真剣に求め続けおいたからだず思うのです。ふだんからそういう目的を持っおいなかったら、法華経の宝の山に出遇っおも、どこがそんなにありがたいの気づけなかったかもしれたせん。目的を持ち、願いを持っお生きる倧切さを幎の初めにしっかりず心に刻み盎し、䞀幎の蚈を立おたいものです。『開祖随感』より

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