こころの彩時記3「広島、長崎を忘れない」

今日8月6日は広島、9日は長崎、それぞれ71回目の「原爆忌」を迎えます。原爆によってお亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。5月にオバマ米国大統領が広島を訪れ、「核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない」。そう全世界に向かって強く呼びかけました。オバマ大統領と抱擁した森重昭さんは、自らが被爆者でありながらも、米兵捕虜12人が被爆によって亡くなっていた事実を発掘し、自費でその慰霊碑を建てた人です。その森さんは次のように語っています。

「平和は自分自身で作っていかなくてはならない」

この言葉を聞いた時、私自身が平和な心、人間であっただろうか?ともすると人を憎んだり、恨んだり、腹を立てたりしていなかったか?また、少しでも自分のご縁の中で、生活の中で、平和な行い、行動ができていただろうか?そう自問自答することができ、自分の至らなさを内省することができました。オバマ大統領と固い握手をした坪井直さん(日本原水爆被害者団体協議会代表委員)は、

「恨んでいても何も始まりません。赦しです。命ある限り私は核廃絶だけは絶対にあきらめません」

と今日、マスコミの取材にたいして語っていた。昭和53年6月12日、国連本部総会議場で開かれた「国連軍縮特別総会」において、立正佼成会の庭野日敬開祖は、次のように演説しました。

私は、核廃絶は夢物語であるという人々に対して、人間学の深い洞察の言葉―あらゆる人が心の底から願うことは、決して実現不可能なことではない―という言葉に加えて、日蓮聖人の『法華経行者の祈りの叶わぬことはあるべからず』という信念の言葉を添えて贈りたいと思います。

「絶対にあきらめない」、そうすれば「必ず実現する」。私も心底信じて、本気で平和の道を歩んでいきたい。かけがえない地球とそこに生かされ、生きる全生命の未来のために。dc012568

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