こころの彩時記8「天と地の大三角形」
- 2016/12/27
- 自分を創る
冬に夜空を見上げると、綺麗な星の輝きを眼にする機会が多くなります。明るい一等星が多いことや、オリオン大星雲や昴(すばる)など、肉眼でも見える星雲や星団があること、さらに上空の空気の流れが強いので星がキラキラとまたたいて見えるからでしょう。
その冬の夜空を彩る星といえば、有名なのが「冬の大三角形」と呼ばれる3つの星でしょう。「冬の大三角形」とは、南東の方角の空で見ることのできる恒星のうち、
おおいぬ座のシリウス
こいぬ座のプロキオン
オリオン座のベテルギウス
という3つの星を頂点とする三角形です。形はほぼ正三角形、中を天の川が流れています。
ところが、空ばかりではなく宮城県にも仙台市を中心にほぼ正三角形の「大三角形」が2つもあるというのです。
1つめは、「仙台城本丸」と「青葉神社」、そして「榴岡天満宮」を結ぶ「大三角形」。
もう1つは、「大崎八幡宮」と「仙台東照宮」、そして「愛宕神社」を結ぶ「大三角形」です。
しかも、この2つの「大三角形」は、国分町と定禅寺通りの交差点を中心に見事に重なり、それは伊勢神宮の石灯籠にも刻まれている「六芒星」とも呼ばれる形になります。
「六芒星」には正義や幸運といった意味があり、一説では魔除けになったりするとも言われています。誰かが意図的に造ったのか?あるいは偶然そうなったのか?興味は尽きません。
古来より、東洋では「三」という数字を、「産」の意味があり発達する兆しや繁栄、吉祥、慶賀を示す数といわれています。
一年は“正月三が日”で始まります。新年も繁栄、吉祥、慶賀の多き年となりますように。
新しい年には、小さなことでいいから、一つずつ自分に課してゆくものを作り、守ってゆこう。それが「自分らしさ」というものをつくってゆく近道ではないだろうか。
渡辺和子(1927年2月11日生まれ、キリスト教カトリック修道女)