【こころの彩時記23】💪 史上最大の復活!!

 8月2日、東京・両国国技館で行われた大相撲七月場所千秋楽。東前頭十七枚目の照ノ富士関が、相手の両まわしをひきつけての寄り切り、見事、二度目の優勝を果たしました。優勝力士インタビューでは、
「続けてきてよかったなと思います。いろんなことがあったんですけど、最後にこうやって笑える日が来ると信じてやってきた。一生懸命やったらいいことあると思って」
と応える照ノ富士関。
 両膝のケガと内臓疾患による「序二段」落ちを乗り越えての、30場所ぶりの優勝にマスコミは〈史上最大の復活!!〉と称え、相撲ファンならずとも多くの方が驚き、喜び、また感動と勇気をもらったことと思います。
 実は、私たちの〈生命(いのち)〉も、かつて5回もの「序二段」落ちともいえる逆境を経て今日があるというのです。
 地球の歴史を遡(さかのぼ)ると、約4億4000万年前に最初の生物の大量絶滅があり、その後「ビッグファイブ」と呼ばれる大量絶滅が今日まで計5回。その都度、8割から9割の生物がこの地球上から姿を消したといわれています。その太古の昔に思いを馳せると、今、この地球上に生存する〈生命(いのち)〉は、大量絶滅を5回も乗り越えてきた、まさに“史上最大の復活”を成し遂げてきた〈生命(いのち)〉といえましょう。
 本会創立者の庭野日敬開祖は、その著書の中で次のように述べています。

 何十億年か前の地球は、火山から噴き出した何千度もある溶岩がドロドロしていて、空には水蒸気やガスがたちこめ、生物という生物は全然いなかったのだといいます。ところが、約二十億年前頃、地球がだんだん冷えてきて、はじめて生命のあるものが生まれました。しかも、それは細菌のような、顕微鏡でなければみられないようなものだったのです。
 その小さな小さな生命体は、大洪水や、大地震や、大火山の爆発や、ひどい暑さや寒さに絶え間なくおそわれただろうけれど、ついに消えてしまうことなく生きつづけたのです。消えてしまわなかったばかりか、だんだん進化していったのです。アミーバから、虫類、魚類、両棲類、貝類、鳥類、哺乳類とだんだん進んでいって、ついに人間にまで生長してきたのだというのが、現在の学会の定説になっています。
 その生命の力強さを、われわれはもう一度考え直してみなければならないのです。そうするときに、われわれは、ともすれば失われようとする生命力への自信をふたたびとりもどすことができるのです。目の前の病気や、生活苦ぐらいがなんだ、人間というものはこんな大迫害、大苦難の中をくぐりぬけてここまでやってきたものなんだぞ、その生命力が自分のこの身体にも宿っているのだぞ ― という新しい勇気が湧いてくるのです。(『法華経の新しい解釈』庭野日敬著より)

 今、新型コロナウイルスの感染拡大によって、全世界の人類が大きな試練を受けています。しかし、この私たちに宿る偉大な生命、大いなる“いのち”に誇りと勇気をもって、照ノ富士関の言葉のごとくに、みんなで笑える日がまた来ることを心から信じて、私自身、一生懸命に生かされ、生きていきたいと思います。青空

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