宮城県宗教法人連絡協議会主催「祈りと学びの集い」に参加しました。
- 2016/11/12
- 平和を創る
平成28年11月10日(木)に、浄土宗「愚鈍院」(仙台市若林区)さまにおいて開催された、2016年度 宮城県宗教法人連絡協議会主催による研修会「祈りと学びのつどい」に、私たち仙台教会でも、同協議会の副会長を務める近藤雅則教会長と共に阿部渉外部長、石山総務部長、齋藤教務部長、渉外部スタッフなど代表8名が参加しました。
プログラムは以下の通りです。
○開会のことば 副会長 鍵三夫師(志波彦神社・鹽竈神社宮司、宮城県塩竈市)
○挨 拶 会長 小野崎秀通師(曹洞宗 洞源院住職、宮城県石巻市)
○祝 辞 村井嘉浩氏(宮城県知事 代読)
○第一部 「平和と復興の祈り」
○第二部 講演「おてらおやつクラブの活動紹介~お寺の社会福祉活動の可能性~」
講師:松島靖朗師(浄土宗 安養寺住職、奈良県田原本町)
○質疑応答
○閉会のことば 副会長 近藤雅則(立正佼成会仙台教会長、宮城県仙台市)
第一部では、浄土宗の儀礼儀式に則っての「平和と復興の祈り」が参加者全員で捧げられ、続いて第二部として「おてらおやつクラブの活動紹介-お寺の社会福祉活動の可能性-」と題してのご講演を、松島靖郎師(浄土宗 安養寺、奈良県田原本町)から頂戴しました。
松島靖朗師は「おてらおやつクラブ」の発起人で代表でもあり、その講演の中で松島師は次のように話された内容が、とても印象に残りました。
2013年5月に関西地方で、「最後におなかいっぱい食べさせられなくて、ごめんね」と母親がメモを残して母子2人が餓死をしてしまう出来事を報道によって知りました。さらに、近年、日本国内で「子どもの貧困」が深刻な問題になり、全国には140万世帯を超えるひとり親家庭があり、また子どもの6人に1人が貧困状態にあるという驚くべきデータを知った私は、「おてらおやつクラブ」を立ち上げ、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえもの」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、全国のひとり親家庭を支援する団体との協力のもと、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動を始めました。
現在では、その活動の主旨、内容に賛同する宗派を超えた全国のお寺(439ヵ寺)や神道、キリスト教の皆さま、そして、ひとり親家庭を支援する各地域の団体とネットワークを構築し、経済的に困難な状況にあるご家庭へお菓子や果物をお届けしています。
今後もおやつ等の支援物資のやりとりを通して、ひとり親家庭と支援団体との関係性の深まりに寄与し、貧困問題解決への貢献を目指していきたいと思います。
その講演会の後、熱心な質問による質疑応答が展開され、副会長である近藤雅則教会長が、閉会のことばとして《宗教が現代社会の中で果たすべき役割の大きさと、さらなる宗教協力の大切さ》を述べ、15時30分に閉会されました。