「一食を捧げる運動」を宮城県民運動へ!!「すべての人に食料と水を」

 9月18日から20日まで、「世界宗教者平和のための祈りの集い」が、イタリア・アッシジで開催されました。その集いの中で、庭野日鑛会長が『すべての人に食料と水を』と題したスピーチを行いました。そのスピーチの中での「一食を捧げる運動」についての言葉を掲載いたします。%e4%bc%9a%e9%95%b7%e5%85%88%e7%94%9f

 本会では、四十年以上前から、「一食を捧げる運動」を続けています。
 これは、一日三回の食事の中で、月に何回か食事を抜いて、その食費分のお金を献金し、貧困の削減、難民支援、環境保全などに役立てようとするものです。これまでに信者から寄せられた浄財は、累計で百四十億円を超え、八百五十以上の団体や組織に寄託されています。
「一食を捧げる運動」は、いつでも、どこでも、だれでもが、いつまでもできる運動です。この「いつまでも」ということが肝心であります。継続することによって、相手を思いやる心を、忘れることなく持ち続けることができからです。もちろん「献金」も重要ですが、「一食を捧げる運動」を通して、神仏の心に近づかせて頂いていることに、大きな意味があるのではないかと思います。
 人間は、誰もが「貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)」―つまり貪り、怒り、愚かさなどに代表される煩悩をそなえています。しかし同時に、慈悲の心、愛の心も宿しています。「一食を捧げる運動」によって、自らも空腹感を味わい、遠い国々でひもじい思いをしている人々に思いを馳せる時、苦しみ、悲しみを分かち合い、寄り添おうという気持ちが、自ずと湧いてきます。
「援助する側」「援助される側」という相対的な意識ではなく、皆が兄弟姉妹という自覚に立って、自分のできることをさせて頂く―それは、極めて当たり前のことです。
 各地で困難な状況に直面している方々は、私たちに、世の中の現実を教えてくれる、いま為すべきことを示してくれる存在です。内面に埋もれている慈悲の心、愛の心にも目覚めさせてくれます。そのような隣人によって、私たちは育てて頂いているのです。
 そして、仏教にある「自利利他円満」の言葉の如く、自も他も共に救われていくことが、人間の本当に生き方なのではないでしょうか。
「一食を捧げる運動」は、月に一度でも、一杯のコーヒー、一片のパンを抜くだけでもいい。自由で主体的な活動です。関心のある方は、ぜひ実践して頂きたいと思います。

(『佼成新聞』2016年11月13日号より抜粋)

%e3%82%a2%e3%83%83%e3%82%b7%e3%82%b8

イタリア・アッシジでの「世界宗教者平和のための祈りの集い」

160920_0580_0058-768x512

閉会式は、聖フランシスコ大聖堂で行われ、世界の宗教指導者が平和の祈りを捧げた。

 

関連記事

youtubeチャンネル

注目の記事

  1. 2021-18
    今月8月も庭野開祖の折々のことばを、「一日一言」と題して毎日1つずつご紹介していきます。…
  2. 決定写真1
    10月15日(日)、仙台あおばの会「第二回交流会」が開催されました。今回は「仙台一食地域貢献プロジェ…
  3. キャッチ画像(決定2)
    「仙台あおばの会」は、「あおばの会 市民講演会」の開催や、諸団体との交流・共同ボランティアなど、地域…

一食を捧げる

  1. 1716720881654~2
    5月3日(祝)「白石市政70周年・市民春まつり」開催にあたり、たくさんの方々のご協力を頂き、寿丸屋敷…
  2. 決定写真1
    10月15日(日)、仙台あおばの会「第二回交流会」が開催されました。今回は「仙台一食地域貢献プロジェ…
  3. 決定&アイキャッチ画像
    紛争の早期終結と、ウクライナの方々が一日も早く安穏な生活を取り戻すことができるようにと、仙台教会では…

関連リンク

ページ上部へ戻る