「一食地域貢献プロジェクト2016 贈呈式」が挙行されました。

 平成28年12月4日、仙台教会において「一食地域貢献プロジェクト 2016 贈呈式」が行われました。
 「一食地域貢献プロジェクト」とは、「一食を捧げる運動」の精神(“同悲”“祈り”“布施”)にふさわしい活動を展開されている団体にたいし、「一食を捧げる運動」を通して寄せられた浄財の一部を支援するプロジェクトです。プロジェクトの実行委員長である近藤雅則教会長のもと、5月から贈呈団体の選定作業を行なってきました。
 その結果、このたびの2016年度は、「仙台に夜間中学をつくり育てる会」に決定し、贈呈式を迎えました。
 贈呈式には、「仙台に夜間中学をつくり育てる会」の代表である中澤八榮(なかざわやさか)氏にご臨席を賜り、阿部好伸(委員、仙台教会渉外部長)より目録(贈呈金額29万5000円)が贈呈されました。

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中澤八榮代表(向かって右)に目録が贈呈されました

 そののち、中澤八榮代表より、ご挨拶のお言葉を頂戴しました。その要旨は以下の通りです。 

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挨拶の言葉を述べられる中澤八榮代表

 皆さん、本日は誠に有り難うございます。ただ今、尊いご浄財を頂戴しました「仙台に夜間中学をつくり育てる会」の代表をいたしております、中澤八榮でございます。
 「夜間中学」には二つの形態があります。一つは「公立夜間中学校」、もう一つは「自主夜間中学」です。どちらも、老若男女を問わず、あらゆる世代を対象に、家庭の環境や状況、あるいは本人の健康状態などによって、義務教育である中学での教育を受けられなかった人の学習を補償するところといえます。
 そこで、私は「夜間中学」を以下のように定義させて頂きました。

○二つの夜間中学とも、いろいろな世代を対象に、過去に失われた或いは失われつつある学習の補償を行うところである。

 では、「自主夜間中学」とはどういうものかと言いますと、ボランティアによって自主的に運営されている中学で、公立とは違い基本的には中学卒業資格を取得できません。しかし、「義務教育と同じ学力を身につけたい」、「もう一度、しっかりと学び直したい」という方々にとっては、とても意義深いものだと私は心底信じて、運営を行っております。
 私が‟社会にたいして少しでもお役に立ちたい”という願いのもと「自主夜間中学」を立ち上げようという志を抱いた時、宮城県あるいは仙台市の中に義務教育未修了者がどれくらいいらっしゃるのかを調べたところ、義務教育未終了者が日本全国で約128万人、宮城県で約1万6000人、仙台市だけでも約5000人もいらっしゃることがわかりました。しかも、宮城県ならびに仙台市には公立夜間中学校も自主夜間中学も、まったく存在しないことが分かりました。
 dscf3598そこで、早速、2014年11月に「仙台自主夜間中学」を開講いたしました。学習者は4名からのスタートでした。2016年度は4月5日に始業式を実施し、11月までに昼間部、夜間部合計36回の授業を開催いたしました。通常授業は、小・中学校の基礎科目である国語、算数・数学、社会、理科、英語で、国語は‟いろは”から、算数は‟足し算”、英語は‟ABC”から始めています。
 講師は全員無償のボランティアで、現在28名の方が登録してくださっています。元教師の方が約7割ですが、他には会社員、大学生、主婦などといった方にも講師を担って頂いています。
 生徒数は、現在、10代から80代まで48名が在籍しています。義務教育が無料でありますように、もちろん授業料・入学金などすべて無料です。場所は通学がしやすいよう、仙台市市民活動サポートセンターの研修室をお借りしての授業です。
 2014年11月の開講以来、さまざまな成果が出てきています。具体的には以下のようなものです。 

①学びを通して、生活そのものが楽しく、充実してきたという人がたくさん出てきている。
②通信制高校など、新たな道にチャレンジする人が出てきている。
③学習者同士が年代を超えて、お互いに支え合う環境が醸成されつつある。
④2016年3月に「自主夜間中学 文集」が生徒による自主編集で発刊された。
⑤「仙台自主夜間中学」は学びの場だけではなく、「居場所」、「引きこもり防止」及び「異世代交流」の場になりつつある。

といったことです。
 これらの成果は私にとって、またボランティアの講師の皆さんにとりましても、何にも代えがたい喜びとなっております。
 また、仙台市教育委員会さまからも、「本来、教育委員会がすべきことを埋めてくれている」とのご評価を頂き、地域社会への貢献も大きな成果であると思わせて頂きました。
dscf3602 宮城県そして仙台市には、まだまだたくさんの学習希望者がいらっしゃると思います。これからも、その人たちが気軽に通うことができるよう授業日の拡大などの受け入れ態勢の強化をしていきたいと思っています。そして、私たち「仙台自主夜間中学」は、「学校教育」、「社会教育・生涯学習」、「地域教育」および「社会福祉」を総合的に展開する、新しい‟自主夜間中学”を目指していきたいと願っております。
 現在、「仙台自主夜間中学」は、「仙台に夜間中学をつくり育てる会」の会員約100名の方の会費(年1口1000円)と「赤い羽根共同募金」の助成金とで運営をしております。
 そのような中、皆さんの「一食を捧げる運動」を通しての尊い浄財を頂戴できることは、たいへん嬉しく、感謝の心でいっぱいでございます。ぜひ大切に、かつ有効に活用をさせて頂きます。
 多くの人のご協力、ご支援がなければできない活動でございます。これからも、立正佼成会仙台教会の皆さまのご協力、ご支援を心からお願いさせて頂き、私のご挨拶とさせて頂きます。
 本日は、誠に有り難うございました。

 中澤八榮氏のご挨拶のあと、阿部好伸(委員、仙台教会渉外部長)が壇上に立ち、
「一食を捧げる運動をさらに広げ、宮城県の県民運動にしていきましょう!!」
と参加者に力強く呼びかけ、贈呈式は無事、閉会いたしました。

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「一食を捧げる運動」の県民運動化を参加者に呼びかける阿部好伸委員(仙台教会渉外部長)

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