🙏 こころの彩時記「認めて、ほめて、感謝する…私の求道の旅路」(第1回)

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白石川堤一目千本桜(宮城県柴田郡大河原町)

 

仏さまが私を認めてくださっている! 

 老若男女、誰もが法華経に説かれる仏性礼拝行の実践ができるよう、「認めて、ほめて、感謝する」という分かりやすい言葉で、近藤教会長さんから教えて頂いて約3年が過ぎた。
 今では教会・支部、そして地区へとだんだんに広がり、《自称・認めて、ほめて、感謝する推進本部長さん》も、教会の中で何人もお見受けするようになった。
 このような状況の中、令和五年のお正月7日の「ご親教」式典の中で近藤教会長さんから、

「私の言っている“認めて、ほめて、感謝する”は口先だけじゃなくて、とっても深いものなんですよ。しかも、相手を“認める”ことが実は一番難しんです。皆さん、本当の“認める”とはどういうことか、分かりますか?今年は実践行を通して、ぜひ身体でつかんでいきましょう」

という趣旨のお言葉を頂いた。
 そこで、私も“認める”とはどういうことか?近藤教会長さんからの問いかけに、その日一日、真剣に考えてみたが、よく分からない。寝床に入って改めて考えてみても、いつしか夢の世界へと吸い込まれていく。
 ところが、ふと夜中に目が覚めた時、頭にひらめくものがあった。

「ひょっとして、視点を仏さまの側に移して見ると、仏さまは私のことをすべて認めてくださっている?」

 私自身が仏さまを信じる心(信心)は大切なことであるが、逆に仏さまも私のことを自分が思う何億倍、何兆倍と信じてくれているのではないか?そして、私のことを認めて、拝んでくださっているのではないだろうか?
 もう目がさえて眠れなくなった。寝床に入ったまま、『法華経』の序品から頭に描いてみる。

 方便品第二では、「みんな仏になれる」と仏さまは仰ってくださっている。

 譬喩品第三では譬えの中で、長者である仏さまが、火宅の中で遊びほうけている私たちを叱ることなく、責めることもなく、方便力を駆使して助けてくださる。

 信解品第四では、何十年も流浪の旅を続ける息子のことを、父である仏さまは息子を信じて、念じて待ち続け、最後は父=仏さまの思いのすべてを優しく説き明かしてくれる。

 極めつけは、如来寿量品第十六。久遠の本仏さまと私たちはまったく一体、一つであるという究極の真実を明かしてくださった。そして、いつも私たちの成仏だけを願って、はたらきかけてくださっている久遠本仏の大慈大悲が説かれているのだ。
 いわば、法華経の一偈一句のすべてが、私たちは仏の子であり、仏と一体であることを繰り返し、繰り返し説いてくださっている。
 こんな凡夫の私のことを一言も責めることなく、精進が至っていようが、いまいが、仏さまは私をひたすら信じて、“認めて”くださっている。
 あぁ、それなのに、私はふれるご縁の姿、言葉、態度、行ないによって一喜一憂し、腹を立ててみたり、勝手にこの人は良い人、あの人は悪い人と決めつけてみたりしてしまっていた。

 開祖さまは、次のようなお言葉をくださっている。

「菩薩行の根本は、人間を礼拝することである。人間を礼拝するとは、あらゆる人間の中にある仏性を認めることである。仏性を認めないでその人を救おうというのは、形式だけの空虚な行ないに過ぎない」(『法華経の新しい解釈』より)

 仏さまは、私を含めてすべての人の《仏性》を認めてくださっていたのだ。だから、空虚ではない真実の救いへと導いてくださるのだ。

 もうすぐ夜明けのようだ。差し込む朝日がすべての世界をおおい尽くすように、朝日が誰にでも平等に差し込むように、まずはすべての人をそのまま認めさせて頂きたい。
 仏さまの如く、いつまでも、どこまでも、どんなことがあっても、ご縁のある方の本質=仏性を信じて、認めていきたい。
 それが、今の私にとっての仏さまに倣いてであり、開祖さまに倣いてでもあり、そして近藤教会長さんに倣いてであると思わせて頂いた。
 私の「認めて、ほめて、感謝する」。その本質を体解させて頂くための“求道の旅路”が始まったひと夜となった。

合 掌
仙台教会会員 H.E
(認めて、ほめて、感謝する…私の求道の旅路 続く)

十一面さま(携帯版)~3

(写真はイメージです)

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