「心に本仏を勧請し、天下一品の笑顔をつくろう」(平成28年11月 教会長 近藤雅則)
- 2016/11/4
- 心を創る
機関誌『佼成』10月号の庭野日鑛会長の法話は「笑顔が幸せをつくる」というテーマでした。この中で、深く心に響いたのは次の言葉です。
☆つらいできごとをすぐに笑顔の種に変えることができる信仰であり、そこに幸せがある
☆どれほど困難な状況でも、それをニコニコとして受け入れる笑顔があると、それが和に至る第一歩になっていく
☆笑顔は、自分が幸せになる精進の一つであると同時に、みんなの幸せを願うところに生まれるもの
笑顔は、その人の心の表れです。笑顔が素晴らしい人は、きっと心も素晴らしいに違いありません。立正佼成会の会員の皆さんの笑顔は、本当に素晴らしいと感じます。その笑顔は、庭野開祖さま譲りの天下一品の笑顔であり、その方の長年の精進の功徳の一つだと思います。
また、佼成会の皆さんの笑顔は、周囲の人をも幸せにする笑顔です。まさに菩薩の笑顔と言えましょう。長年の人生において、多くの悲しさや辛さを乗り越えてきた笑顔であればこそ、多くの人に安らぎや希望を与える素晴らしい笑顔だと思います。
自分の笑顔にどうしても自信の持てない方は、ぜひ鏡を前に笑顔の練習をしてみてください。最初はぎこちなくても、続けていくうちに必ず自然な美しい笑顔に近づいていくはずです。一ヶ月実践するだけでも効果は絶大です。形から入ることも大事なのです。
本物の笑顔とは、どこから出てくるのでしょうか?私は、人生の拠り所になる確固たるものを得ることによって、真の明るく美しい笑顔が生まれてくるように感じます。
では、その人生の拠り所となる確固たるものとは何でしょうか?ある人はお金、ある人は家族、ある人は仕事・・・・など、さまざまあるでしょう。もちろん、私たちが現実の生活をしていく上で、それらはある程度の拠り所であるに違いありません。しかし、残念ながら、それらは、いつ変化するかわからない不安定なものです。真に人生の拠り所となる確固たるものとは言いがたいのです。
真に人生の拠り所となる確固たるものとは何か?それは、永遠の過去から永遠の未来まで存在し続け、この世界のすべてを存在させ、生かしている“いのちの根源”というもの。それを仏教では“久遠の本仏”と呼びます。他の宗教では“神さま”と呼ぶものかもしれません。
心の中に“久遠の本仏”を勧請すると、たとえどんな困難な状況におかれても、すべての現象・出来事が“本仏の慈悲の現れ”と受けとめることができ、大安心でいられるのです。真の笑顔とは、本仏の慈悲に守られているという大安心から生まれてくるものだと思います。立正佼成会の信仰は、本仏と共にある大安心感を得ることで、真の笑顔(天下一品の笑顔)を得ることができるのです。
合 掌
平成28年11月1日
立正佼成会仙台教会
教会長 近藤雅則