🍀 “法華経は感謝と大歓喜あふれるお経” 教会長 近藤雅則(令和2年3月)

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工藤房美さん(向かって左側)のお話に、真剣に耳を傾ける近藤教会長

 今月の会長法話は、「満足できる幸せ」がテーマです。
「生きていくなかで、授かったすべてに合掌する-そこに感謝と喜びがあり、ほんとうの満足と幸せがあるのです」と結ばれています。

 私たちの人生は、さまざまなことが起きます。思い通りにならないこと、苦難に出会うことも少なくありません。授かったすべてに合掌する(=感謝で受け容れる)ことは、なかなか容易なことではないはずです。それを感謝で受け容れようと無理をすればするほど、かえって苦しみが増すばかりで、そうした経験をしている人は少なくないのではないでしょうか。

 しかし、ここに一つの希望がわく実体験があります。
 2月15日、仙台教会で工藤房美さんの講演会がありました。“ありがとう”10万回唱えたら、余命一か月と宣告された末期ガンが、奇跡的に完治したという体験を分けてくださいました。しかし、ガンが完治したことが奇跡なのではなく、“人間としての生命をいただいたこと、生かされていることそのものが最大の奇跡である”と、伝えてくださいました。
 また、この大宇宙を創造し、私たちを生かし続けている“偉大なる何者か(サムシング・グレイト)”の存在を知り、魂の底から感謝し感動することによって、無限の可能性が発揮されることを教えてくださいました。
 工藤さんは、このことに気づいたとき、自分にはまだ希望があると思え、嬉しくて、嬉しくて、人間の無限の可能性に感動したそうです。その瞬間、真夜中の病院のベッドの上で「ばんざーい!人間に生まれてきて良かった!」と大声で叫んでいたというのです。

 自分は、ちっぽけな人間だ、ダメな人間だ、この世に存在する価値のない人間だと、自分で自分の存在を否定することがよくあります。しかし、「この否定的な考え方こそ、自分に本来そなわっている無限の可能性を摘み取り、苦をつくりだす元であることに気づきましょう」と、工藤さんは教えてくださったと思えてなりません。そのことに気づくことで、授かったすべてを感謝で受け容れることができるようになるのではないかと思います。

 法華経は、私たちが、“偉大いなる何者か”(=宇宙の大生命・本仏)に生かされていること、私たちは本仏の子であり、無限の可能性をもつ尊い存在であることを自覚し、感謝と感動をもって生きることを教えています。法華経は、まさに感謝と大歓喜あふれるお経なのです。

合 掌

 2020年3月1日

立正佼成会仙台教会
教会長 近藤雅則

韓国タッカンマリ

仙台教会「韓国平和使節団」での一コマ(本年1月)

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