仏さまを描いてみよう!!〜癒しの仏画教室〜第7回「仏眼仏母」
- 2016/11/28
- 自分を創る
今回は、「仏眼仏母」を描いてみます。「仏眼仏母」とはあまり知られていない仏さまですが、古くから深い信仰を集めている仏さまです。
「仏眼仏母」は、仏さまの智慧の眼を人格化したものです。仏さまの眼はすべての存在に仏性を見出し、同時に人に真理を見せて仏として生まれ変わらせる力を持つことから、一切の仏さまを生みだす母であるとして、この名が付きました。
世界遺産として有名な京都栂ノ尾にある高山寺を開いた明恵上人(1173-1232)は、8歳の時に父母を失いましたが、出家後は生涯、‟釈迦を父、仏眼仏母を母”として慕ったといわれています。
今回はその名の通り慈悲深い女性の仏さまとして描くと同時に、「智慧」の眼を意識してお顔を描いてみました。「仏眼仏母」像を描かせて頂く時のポイントは、蓮華の上に坐し、頭上に獅子相を書き込むことです(特に持ち物はありません)。
明恵上人ではありませんが、自らの母親の姿や愛情を思い浮かべて描いてみましょう。