🌱 シリーズ「ニュー方便時代」とはなにか?(第2回)

 立正佼成会では、2021年の教団布教方針を次のように発表しました。
ニュー方便時代
~一人ひとりの救い救われに向かって~
笑顔と涙によりそおう
 では、この方針に打ち出された《ニュー方便時代》とはどんな時代なのでしょうか?シリーズ第2回は「方便」という言葉にスポットをあてて、考えてみたいと思います。

第2回 「方便」という言葉に込められた意味
「方便」とは、庭野開祖は次のように述べています。
「方便」というのは、人を悟りに導くための仮の方法のことです。
(『菩提の萌を発せしむ』庭野日敬著より)
仏さまのみ心から来るところの万億の方便がなければ、われわれのような者はとても仏さまの教えにつながることはできません。(『庭野日敬法話選集』庭野日敬著より)
 宇宙の大生命である久遠のご本仏さまのお姿そのものは、私どもの眼には見えませんが、確かにさまざまな形、現象という“方便”を通して私たちを「悟り」に導いてくださっています。

 令和三年も早いものでまる三ヵ月が過ぎました。改めて今年の庭野日鑛会長の「年頭法話」を読ませて頂いているとき、文中に紹介されたあるエピソードに目が留まりました。
以前、敬和学園高校(新潟県新潟市)の初代校長を務め、クリスチャンであった太田俊雄先生は、幼い頃、病弱で、よくいじめられたそうです。そんな時、お母さんが、
「あなたはな、体が弱いから、気も弱い。だがな、今に見ていなさい。立派に成人して、神さまの宿題をやりとげる日が来る。その日が来るのを信じとるから、お母さんは、ちっとも悲観せぬ」
というつ言葉をかけていたそうです。
 ここの文章を読ませて頂いている中で、教育者であった森信三先生の次のお言葉が私の心に浮かびました。
 われわれ人間は、お互いに「天の封書」をいただいてこの世に生まれております。そこにはそれぞれ自分がこの世に派遣せられた使命の内容が書きこまれております。(中略)与えられた天からの使命を読み取るか否かが、その後の人生の行き方において雲泥の差が生ずることは、いうまでもありません。
「神さまの宿題」、「天の封書」。自らの真の生き方を教えてくれる「神様の宿題」、「天の封書」こそ、大宇宙の真理、信仰的にいうなら神さま、仏さまからの尊く、大いなる方便といえるでしょう。

「方便」という言葉に使われている漢字の意味をひもといてみると、「方」とは正しい“やり方”、“方法”、“手段”であり、転じて“薬の処方”という意味もあります。
 また「便」は何かについての“情報”、“知らせ”であり、転じて“手紙”という意味を持ちます。
「方便」とは《悟りを得るためのやり方、方法などが示されている、仏さまからの情報、知らせ、手紙》と私は思わせて頂きました。
 つまり、「ニュー方便」とは《新しい悟りを得るための仏さまからの知らせ》であり、「ニュー方便時代」とは、その新しい仏さまからの知らせ、手紙を私たちがきっちりと受け止め、拝読し、実践する時代ともいえるのではないでしょうか?

 前述の庭野日鑛会長の「年頭法話」の結びの部分に、以下の言葉があります。
 佼成会の「まず人さま」という言葉に示されるような情感豊かな人を育てることが、夫婦として、父母として、親として、また本会サンガとしての役割であります。皆で力を合わせ、この根本命題に取り組んでいきたいと思います。(『佼成新聞』2021年1月3日号より)
「まず人さま」。個人の権利や幸せがともすると優先される今の時代において、佼成会員にとっては慣れ親しんできた「古い」言葉であっても、今を生きる現代人にとっては新鮮で「新しい」この言葉こそ、ニュー方便時代に改めて贈られた仏さまからのメッセージであり、私の使命であると気づかせて頂きました。

 現在、私の家には「里帰り出産」のため、長女が家に帰ってきています。妊娠、出産の経験のない私にとっては、どのようにふれあいを持たせて頂けばよいのか迷う日々でした。しかし、長女が持つ「仏性」、そしてお腹の中の赤ちゃんが持つ「仏性」、その二つの「仏性」を合わせて、長女を心から拝ませて頂きたいと思わせて頂きました。
 そして、日によって体調も違い、心の状態も違う娘にたいし「まず長女、まず赤ちゃん」の心で、娘が笑顔の時は共に笑い、元気のない時は「大丈夫?」という体調や心を気遣う言葉を言わせて頂き、また「有り難う。どんなことがあっても大丈夫。仏さまがご守護をくださっている。お腹の赤ちゃんが人さまのため、世の中のためになる人間に成長する日を楽しみにしていこうね!」と話させて頂いております。
 そして、そのような実践をご縁のある多くの人にできるようになっていったとき、“笑顔と涙に寄り添える私”にならせて頂けるという“素晴らしい悟り、境涯”が得られる。そう思えてなりません。

合 掌
文責:仙台教会ホームページ編集担当

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