💖「からだ」と「こころ」のイキイキノート3「人生の大切なテーマ」

DSC_1932
 仏さまの教えの中に、「生死一如(しょうじいちにょ)」という言葉があります。“生きる”ということも、“死ぬ”ということも表裏一体のものであるということです。この世に「生」を受けた瞬間から、いつかは必ず「死」を迎える宿命、真理を私たちは与えれます。
 日蓮聖人は「先(ま)ず臨終の事を習ふて後に他事を習ふべし」(『妙法尼御前御返事』)とお言葉を遺されました。人は老若男女の別なく必ず死を迎えるので、「その時に後悔のない生き方を常に学び、日々を生きていきなさい」と教えてくださいました。
 
 アメリカのホスピス医のスコット・エヴァリィ氏は、人間の終末期における大切な心の動きを5つのテーマにわけて示してくれています。
 
1.人生の意味を見つけ出す。
(私はどのような人間で、どんな人生を送ってきたのか?)
 
2.自・他を許し、許し合う
(今まで許せなかった自分や周囲の人を許し、また自らを懺悔する)
 
3.「ありがとう」を伝える。
(今、こうして人生を歩んでこれたことに、感謝の心・言葉を周囲に伝える)
 
4.「愛しているよ。大好きだよ」を伝える。
(恥ずかしさやてらいによって言えなかった言葉を大切な人に言う)
 
5.「さよなら」を告げる。
(この世の人たち、世の中にたいし、人生のけじめとして「さよなら」を告げる)
 
 人は死んでゆく時に、これらのテーマを果たしていきたいと願うとのことです。
 実は「生死一如」であるならば、今、こうして生きているときにこそ、この「5つのテーマ」を胸に日々の生活を歩んでいけたら、どれだけ人生が温かく、豊かになっていくことでしょうか?
 
1.私はこういう使命を持って生まれてきたのだ。
 
2.自らを許し、人さまを許していこう。
 
3.周囲に生かされていることに感謝し、「ありがとう」をいつも言葉にしていこう。
 
4.家族にたいして「大好き」、「愛してる」といつも伝えよう。
 
5.日々の生活の中で出会いがあれば、必ず別れがある。一期一会を思い、小さな「さよなら」にも真心をこめていこう。
 
 終末期の人が抱くといわれるこの「5つのテーマ」は、悔いのない、充実した人生を送っていく日々の大切なテーマでもあると思います。
  
終活アドバイザー
介護予防健康アドバイザー
仙台教会会員 H.E
2024.06 HP使用

関連記事

youtubeチャンネル

注目の記事

  1. 2021-18
    今月8月も庭野開祖の折々のことばを、「一日一言」と題して毎日1つずつご紹介していきます。…
  2. 決定写真1
    10月15日(日)、仙台あおばの会「第二回交流会」が開催されました。今回は「仙台一食地域貢献プロジェ…
  3. キャッチ画像(決定2)
    「仙台あおばの会」は、「あおばの会 市民講演会」の開催や、諸団体との交流・共同ボランティアなど、地域…

一食を捧げる

  1. 1716720881654~2
    5月3日(祝)「白石市政70周年・市民春まつり」開催にあたり、たくさんの方々のご協力を頂き、寿丸屋敷…
  2. 決定写真1
    10月15日(日)、仙台あおばの会「第二回交流会」が開催されました。今回は「仙台一食地域貢献プロジェ…
  3. 決定&アイキャッチ画像
    紛争の早期終結と、ウクライナの方々が一日も早く安穏な生活を取り戻すことができるようにと、仙台教会では…

関連リンク

ページ上部へ戻る