「一食を捧げる運動」を宮城県民運動へ!!
- 2016/9/6
- 平和を創る
◇「一食を捧げる運動」の始まり
当時、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員長であった立正佼成会創立者の庭野日敬開祖は、1979年10月2日付の『朝日新聞』朝刊の論壇で次のように述べ、「一食を捧げる運動」の国民運動化を全国民に提言しました。
経済大国日本は、栄養過多の人びとであふれている。一方その同じ地球上の発展途上国の国々では、八億もの人びとが、飢えと貧困に苦しんでいるといわれるのである。宗教者に限らず、同じ人類の一人として、みなこの現実に目をつむるべきではないと思う。
「一食を捧げる」というのは、なにも食事に限ったものではない。月に一度でもよい、一杯のコーヒー、一片のパンを抜くことによって、飢えた人びとの痛みを多少とも知り、その気持ちを救援資金として「捧げ」てもらいたいのである。ひとりでも多くの人が、この「一食を捧げる運動」に参加して下さるよう、切に訴えるものである。
そこで、私たち立正佼成会仙台教会でも、国民運動化に向けての第一歩として、「宮城県民運動」として「一食を捧げる運動」を育てていきたいと願っています。
◇”いつでも、どこでも、誰にでも、いつまでも”できる わかちあい運動です!
「一食を捧げる運動」は「世界のみんなが幸せになってほしい」と祈り、例えば世界の各地で貧困や紛争にあえぐ人々の空腹のつらさを自分の痛みとするために、自らも食事を抜きます。そして、抜いた食事の代金を各自がそのつど募金箱に入れていきます。一人ひとりの募金は、食料や毛布、教育や植林、多くのプロジェクトとなって、世界中の仲間の支えとなります。
「一食を捧げる運動」は自分の「余分」をあげるのではなく、あえて自分にとって「必要な分」である食事を「捧げる」ことを大切にしています。自分のライフスタイルを振り返りながら、少しでも少欲知足の生活が出来るようになることを目指します。
◇「一食を捧げる運動」の活用例
例えば、5月31日、立正佼成会一食平和基金運営委員会は、マラウイとモザンビーク両国の干ばつ被害に対し、総額300万円の支援を決定しました。現地で救援活動を行うマラウイ赤十字社(MRCS)に200万円、モザンビークの共同体開発キリスト教協会(ACRIDEC)に100万円が寄託されます。両国が位置するアフリカ南東部は深刻な水不足に見舞われ、とうもろこしなど作物の収穫量が激減しました。国連機関によると、マラウイで300万人、モザンビークでは150万人が食糧危機に瀕(ひん)しています。今後、病の蔓延(まんえん)などが懸念され、早急な支援が必要とされています。
また、スリランカで発生した豪雨被害(本年5月)に対し、総額200万円の支援を決定しました。同国最大の都市であるコロンボの北東に位置するケゴール地区で発生した大規模な地滑りが二つの村を直撃するなど、各地で洪水や地滑りが相次ぎ、約34万人が被災。死者、行方不明者は200人を超えます。現在、同国政府はじめ国連機関やNGOが被災者の支援活動を行っています。現地で救援活動を行う本会スリランカ教会に50万円、NPO法人アムダ(AMDA)に150万円が寄託されます。
◇献金の仕方
共通の実践日は毎月1日、15日ですが、より多くの人へ参加を呼びかけることを大切にし、”私の実践日”を設定してお取り組みいただくこともできます。「一食を捧げる運動」は「やってみたい!」と思えば、誰もがすぐに始めることができます。
初めて取り組む方にわかりやすく実践のステップを紹介します。
ステップ1
実践日を決めたら、その日の朝昼晩の食事のうち一食を抜き、空腹感を通して、貧困や紛争下の人々の苦しみを味わいます。
ステップ2
「祈りのことば」を唱和し、苦境にいる人々の幸せや世界の平和を祈り、社会に少しでも役立ちたいという自己の願いを高めます。
祈りのことば
世界が平和になりますように
人のことを思いやる人がふえますように
ステップ3
一食抜いた分の代金を献金します。浄財は下記の口座にお送りくださるか、お近くの立正佼成会会員、または教会事務所へお預けください。
振込先銀行
みずほ銀行 中野支店 普通預金
口座番号:519418 立正佼成会 一食平和基金
※なお、「一食を捧げる運動」について、さらに詳しくお知りになりたい方は、以下のURLをクリックしてご覧ください。
http://www.ichijiki.org/about/outline/
皆さまの、ご協力を心からお待ちしています。