【こころの彩時記15】「ナマケモノ」にもできる!?〜持続可能な世界をめざして〜

 「SDGs」という言葉をご存知ですか?

 「SDGs」とは、エスディージーズと読み、《持続可能な開発目標》を意味します。《持続可能な開発目標》とは、2015年9月の国連サミットにて全会一致で採択された2016年から2030年までを年限とする国際目標です。
 すべての国や地域、人びとがベクトルを一つにして行動することで、経済と環境を両立させ、持続可能かつ多様性と包摂性のある世界を実現するため、17のゴール(目標)と169のターゲットから構成されています。
 そして、その目標には「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」ことが宣言されています。
 17の私たちがめざすゴールは以下の通りです。

1.貧困(貧困をなくそう)

2.飢餓(飢餓をゼロに)

3.保険(すべての人に健康と福祉を)

4.教育(質の高い教育をみんなに)

5.ジェンダー(ジェンダー平等を実現しよう)

6.水・衛生(安全な水とトイレを世界中に)

7.エネルギー(エネルギーをみんなにそしてクリーンに)

8.成長・雇用(働きがいも経済成長も)

9.イノベーション(産業と技術革新の基盤をつくろう)

10.不平等(人や国の不平等をなくそう)

11.都市(住み続けられるまちづくりを)

12.生産・消費(つくる責任つかう責任)

13.気候変動(気候変動に具体的な対策を)

14.海洋資源(海の豊かさを守ろう)

15.陸上資源(陸の豊かさも守ろう)

16.平和(平和と公正をすべての人に)

17.実施手段(パートナーシップで目標を達成しよう)

 上記の目標を一つ一つ見てみると、けっして私たちが無関心ではいられないことが多々含まれていることが分かります。例えば、1と4。現代日本の「教育格差」につながることでしょう。また、8では「引きこもり」「障がい者の雇用」、11と13では「防災体制の確立」、12と14では「廃棄物対策」等が考えられます。
 国連では私たち一人一人が、たとえ“ナマケモノ”であっても、日常生活の中で17の目標に向かって、今からでも実践できる行動を提案した『持続可能な社会のためのナマケモノにもできるアクション・ガイド』を公表しています。
 このアクション・ガイドでは、行動レベルを4段階にわけています。
 以下に、そのいくつかをご紹介します。

○レベル1「ソファに寝たままできること」
・使っていない部屋の照明や家電の電源を切るなど、電気を節約しよう
・印刷はできるだけしない。覚えておきたいことはメモをしよう
・請求書が来たらオンラインで決済しよう

○レベル2「家にいてもできること」
・ドライヤーや乾燥機を使わずに髪の毛や洗濯物を自然乾燥させよう
・窓やドアの隙間をなるべくなくしてエネルギー効率を高めよう
・できるだけ簡易包装の品物を買おう

○レベル3「家の外でできること」
・買い物にはマイバックを持参しよう
・買い物は地元で!
・使わない物は必要とされる所に寄付しよう

○レベル4「職場でできること」
・若者の相談相手となろう
・社内の冷暖房装置は省エネ型に
・職場で差別があったら、どんなものであれ声をあげよう

 私たち立正佼成会では「一食を捧げる運動」を、1975年(昭和50年)から実践して参りました。
 「一食を捧げる運動」とは「すべてのいのちは、大いなる一つのいのちに生かされた同根の兄弟姉妹である」というお釈迦さまの説かれた世界観に基づく、“いつでも、どこでも、誰にでも、いつまでも”できる わかちあい運動です。
 「世界のみんなが幸せになってほしい」と祈り、世界の各地で貧困や紛争にあえぐ人々の空腹の辛さを自分の痛みとするために、自らも食事を抜きます。そして、抜いた食事の代金を各自がそのつど募金箱に入れていきます。
 そして、その募金は、食料や毛布、教育や植林、多くのプロジェクトとなって、世界中の仲間の支えとならせて頂いてきました。

 これからも、上記の17の目標とアクションをしっかりと心に刻みつつ、その目標に合致したアクションの一つとして、まず私自身から「一食を捧げる運動」をさらに実践していきたいと思います。
(上記の文章は「外務省ホームページ」ならびに「国際連合広報センター ホームページ」の内容を参考に作成いたしました)

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